第12回日本禁煙学会学術総会で発表しました.
投稿日: 2018/11/11 14:33:58
三瀬医院院長の片山均です.
香川県高松市のかがわ国際会議場/サンポートホール高松で行われた第12回日本禁煙学会学術総会に出席して「喫煙状況,身体活動性および自覚症状に基づく喫煙者の分類」という演題でポスター発表してきました.
学会初日,11月10日朝5時すぎに三瀬医院を出発しました.
看板を作った時よりは怖くない写真が撮れました.
通りにはまだあまり人がいません.
今回は鉄道を利用しました.
JR八幡浜駅
海を渡りました.というのは嘘で海岸線を走る列車からの景色です.
高松駅に到着しました.
さわやかな秋の朝です.
学会場入口です.
今回は,5000例あまりのオンラインアンケートのデータから,クラスター解析という手法で喫煙者をグループ分けできることを発表しました.具体的には,身体活動性,禁煙回数,ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS),喫煙指数,自覚症状という5つの指標から,喫煙者が低依存型,高活動型,重喫煙型,多症状型,頻禁煙型,乏症状型の6つのグループに分かれる,という内容です.
各グループの特徴は以下の通りです.
低依存型:タバコ依存度が低い,既往症が少ない.
高活動型:身体活動量が多い,年齢が低い,学生と公務員が多く,無職が少ない.
重喫煙型:喫煙指数が高い,年齢が高い,男性が多い,消化器疾患・循環器疾患・COPDの既往,自営業と無職が多く,学生,医療従事者と主婦(夫)が少ない.
多症状型:症状点数が高い,喘息の既往.
頻禁煙型:禁煙回数が多い,年齢が高い,男性が多い,精神疾患の既往,口コミより書籍による情報収集が多い.
乏症状型:症状点数が低い,主婦(夫)と医療従事者が多い.
個人的には非常に面白い内容と思ったのですが,残念なことにあまり注目されませんでした.
今後は,各グループの予後や禁煙治療成績などについて調査したいと思います.