喘息日記アプリのご紹介

投稿日: 2012/02/25 8:49:56

*** 申し訳ございません.現在,本アプリはご提供を中止しています. ***

気管支喘息の治療において患者さま自身がピークフローを測定して症状とともに記録していくことは,病状を把握し治療を最適化するうえで非常に重要です.このたび,気管支喘息を自己管理するためのツールとして,無料でスマートフォンで利用できる喘息日記アプリを作りましたのでご紹介させていただきます.

喘息日記

(Google Playに移動します.)

これは気管支喘息を自己管理するためのアプリです.アンドロイドスマートフォンから本アプリを使ってクラウド上のデータベースにピークフロー値や自覚症状の有無を記録してグラフや表で見ることができます.直接文字を打ち込む必要はなく,リストピッカーやチェックボックスを使って簡単に入力できます.ピークフローだけでなく歩数計,体重,血圧の記録を行うかどうかも個別に設定できます.また,データはクラウドからCSVファイルで取り出せます.

他のアプリと同様にAndroidマーケットから本アプリをインストールして開始します(図1-①).

①

図1

初めて使用するときはスタート画面の“始める”ボタンを押すと(図2-②),設定画面が開きます(図3).

②

図2

③④⑤⑥

図3

“新しい日記を作る”というボタンをクリックして新しく日記を作って下さい(日記ができると“日記のID”テキストボックスに7-8ケタの数字だけまたは英数まじりの40ケタのIDが入ります)(図3-③).次に生年月日,性別,表示期間(データの抽出期間)を入力し(図3-④),血圧測定などオプションの設定を行ってください(図3-⑤).画面上部中央の“記録”ボタンをクリックし(図3-⑥),その下に現れたボタンから(図4-⑦),ピークフロー,1日の記録,血圧・脈拍などのデータ入力を行ってください(図5).

⑦⑧

図4

図5

図5

ピークフローや自覚症状などは1日何回でも記録可能ですが,ピークフローは少なくとも朝と晩の1日2回は測定することをお勧めします.自覚症状は就寝前に1回記録したので十分だと思います.記録を確認するには“表示”ボタンをクリックして(図4-⑧),その下に表示されるボタンをクリックすると記録がグラフや表で表示されます(図6,7,8,9).最新の記録が表示されていない場合は“更新”ボタンをクリックすると1回ですべてのグラフや表が更新されます(図6-⑨).

⑨

図6

図7

図7

図8

図8

図9

図9

記録可能なデータ

・生年月日

・年齢

・性別

・記録日時

・天気

・身長

・体重

・ピークフロー

・各種症状(症状全 般,睡眠障害,日常生活への影響,気管支拡張薬の屯用,息切れ,ぜん鳴,咳,痰,鼻水,鼻づまり,くしゃみ,目のかゆみ,発熱)の有無

・収縮期血圧

・拡張期血圧

・脈拍

・1日の歩数

・メモ

補足事項

・日記のID作成後はアプリ起動時にクラウドにアクセスするため(図10),スタート画面表示までに数秒かかります.

図10

図10

・記録されたのデータはGoogle Fusion Tables (http://www.google.com/fusiontables/Home/) に作られるZensokuKirokuというファイルに保存されます.もし設定画面にある日記のIDが分からなくなった場合は“SEE MY TABLES”をクリックして(図11-⑩),ZensokuKirokuファイルを開き,URL“docid=”より後ろの40文字(図12-⑪)を“日記のID”テキストボックスにコピー&ペーストすれば元の日記が利用できます.日記の修正もこのファイルを開いて行うことができます.

⑩

図11

⑪

図12

・もしGoogle Fusion TablesやGoogleドキュメントに必要なデータの入ったZensokuKirokuのファイルが見当たらない場合はGoogleドキュメントのゴミ箱を探してみてください.うっかり間違えて捨てていることがあります(体験談).

・ピークフロー標準予測値はご自身で入力する必要があります.ピークフロー記録画面にある参考ボタンをクリックしてリンク先のサイトで確認するか,“ピークフロー標準予測値”というアプリがありますのでそちらを参考に設定してください.

・ピークフロー自己最良値はピークフローを入力すると自動的に更新されますが,もし最良値を訂正したい場合はピークフロー自己最良値が表示されているリストピッカーをクリックして変更したい値を入力してください.

・本アプリは無償で利用可能ですが,当方の都合で突然本アプリの提供を中止することもあります.また,本アプリに関して発生した不利益について当方では一切責任を負いかねますので予めご了承ください.

このアプリはApp Inventorで作成しました.また,このアプリを作成する上で以下の書籍,サイトを大いに参考にさせていただきました.

App Inventor Idea Book

日本App Inventorユーザー会

30分で作れるAndroidアプリ 塚田 翔也 著