Lectures (学部)
宇宙地球科学 I (文教大学 教育学部理科専修 1 年生 2011年度)
「宇宙地球科学 1」では主に天文学を扱う (地球・太陽系に関しては「宇宙地球科学 2」で扱う)。天文学は総合科学であり、あらゆる分野の知見を総動員し、宇宙を理解する学問分野である.天文学の学習をとおして得た知識は、宇宙のみに通用するものではなく、身の回りの様々な現象を科学的に理解するための基礎となる。
講義の構成
第 1 章:宇宙の時間スケールや空間スケールを学ぶ。
第 2 章:宇宙を支配する重力の特徴を学ぶ。
第 3 章:宇宙の観測方法を学ぶ。
第 4 章:宇宙を構成する代表的天体である「恒星」について学ぶ。
講義予定
第 1 回 (4/25) 授業概要
第 2 回 (5/02) 宇宙の概観
第 3 回 (5/09) 宇宙を支配する力・万有引力
第 4 回 (5/16) 宇宙の観測 (天球座標,等級)
第 5 回 (5/23) 天体望遠鏡 (レンズ,日周運動)
第 6 回 (5/30) 宇宙の多波長観測 (電磁波のエネルギーと波長の関係)
第 7 回 (6/06) 恒星の色と表面温度 (ウィーンの変位則)
第 8 回 (6/13) 恒星の線スペクトル (原子の構造と放射・吸収)
第 9 回 (6/20) 恒星の HR 図と半径 (ステファン・ボルツマンの法則)
第 10 回 (6/27) 連星と恒星の質量 (ドップラー効果,ケプラーの法則)
第 11 回 (7/04) 恒星の内部構造 (核融合反応)
第 12 回 (7/11) 恒星の誕生と進化 (終末,星団)
第 13 回 (7/25) 元素の起源 or 期末試験
天文学概論 (文教大学 教育学部理科専修 3 年生 2010年度)
宇宙を観測する手段は20世紀後半から著しく進展している.講義の前半では,電磁波の基本的性質,可視光による観測手法とそれ以外の波長での観測方法,及びそれらで観測される代表的な天体について概説する.また後半では,銀河天文学の初歩についても扱う予定である.尚,予定内容は進行状況等で変更する可能性がある.
講義予定
第 1回(09/13) ガイダンス/宇宙の概観
第 2回(09/27) 光と電磁波
第 3回(10/18) 連続スペクトルと恒星の性質
第 4回(10/25) 線スペクトルと元素組成
第 5回(11/08) 望遠鏡のしくみ
第 6回(11/15) 宇宙観測における大気の影響
第 7回(11/22) 星の性質と構造
第 8回(11/29) 星の進化
第 9回(12/06) 星・惑星系形成
第10回(12/13) 銀河系と局所銀河群
第11回(12/20) 銀河宇宙
第12回(01/10) 宇宙論 -宇宙の枠組み-
第13回(01/17) 宇宙論 -銀河形成論-
第14回(01/24) まとめ
地学実験 I (文教大学 教育学部理科専修 3 年生 2010年度・2011年度)
天文学及び気象に関する実験・実習・観測を行う.コンピューターによるデー タ解析・画像処理や表計算ソフト・データ解析ソフトによる簡単なプログラミ ングも学習する.
春学期,秋学期ともに学期の前半に開講する.学期の後半は地学実験2を開講 する.ただし,天候その他の都合により,予定は変更することもある.
第1回(09/13) オリエンテーション
第2回(09/27) 太陽の観察
第3回(10/18) HR図の作成 と散開星団の色等級図
第4回(10/25) 天体望遠鏡を使った距離測定(1)
第5回(11/08) 天体望遠鏡を使った距離測定(2)
第6回(11/15) 地上天気図と高層天気図
第7回(01/17) 宇宙の年齢をはかる
卒研ゼミ (文教大学 教育学部理科専修 4 年生春学期 2011年度)
「IRAFを用いた画像解析による散開星団M38の銀河系内での位置と年齢の推定」
「彗星軌道と尾の形状シミュレーション」
「球状星団中の脈動変光星の検出について」
など
天文学概論 (神奈川大学 全学共通 2010年度; シラバス)
ガイダンス (9/22 担当:佐々木) 外部リンク
太陽系(1) (9/29 担当:佐々木) 外部リンク
太陽系(2) (10/6 担当:佐々木) 外部リンク
星惑星形成(1) (10/13 担当:佐々木) 外部リンク
星惑星形成(2) (10/20 担当:佐々木) 外部リンク
系外惑星(1) (10/27 担当:佐々木) 外部リンク
系外惑星(2) (11/3 担当:佐々木) 外部リンク
銀河系と近傍銀河(1):銀河系と局所銀河群 (11/10 担当:馬場)
銀河系と近傍銀河(2):銀河の形成と進化 (11/17 担当:馬場)
超新星と宇宙論(1) (11/24 担当:高梨)
超新星と宇宙論(2) (12/1 担当:高梨)
初期宇宙と構造形成(1) (12/8 担当:富田)
初期宇宙と構造形成(2) (12/15 担当:富田)
全体のまとめ (1/12 担当:佐々木)
量子力学(地惑)演習 (東京工業大学地球惑星科学科 2012年度・2013年度)
前期量子論
光の粒子性 (光電効果・コンプトン効果) と輻射法則
原子のエネルギースペクトルとボーア仮説
電子の波動性とド・ブロイの波動説
波動方程式と不確定性原理
数学的基礎(フーリエ変換,デルタ関数など)
フーリエ変換と不確定性原理の関係
波動関数と確率解釈 (確率保存則,Ehrenfestの定理)
不確定性原理とゼロ点エネルギー,ボーア半径
エルミート性と物理量
物理量とエルミート演算子
固有値と固有ベクトル
ハミルトニアンのエルミート性
一次元ポテンシャル問題
束縛状態 (調和振動子,ゼロ点振動とファンデルワールス力,周期場中の電子状態)
非束縛状態 (電気伝導)
反射と透過 (トンネル効果,α崩壊,走行トンネル顕微鏡)
球対称ポテンシャル問題
角運動量と有効ポテンシャル
水素原子の量子状態
摂動論
定常状態の摂動論 (水素原子の分極,Stark効果など)
非定常状態の摂動論 (Fermiの黄金律など)