2019年度幾何学特別講義II

下記の要領で集中講義を行います。

科目:幾何学特別講義II

講師:本多正平氏(東北大学理学研究科数学専攻)

日時:7月1日(月)~5日(金)

月・水・金 午後1時〜 火・木 午後2時半〜

教室:理学部1号館3階320 / 理学部1号館1階大講義室(火曜日のみ)

題目:尖った空間の上の幾何と解析と収束

アブストラクト:Riemann幾何学は曲がった空間の上の幾何学および解析学を行う枠組みを提供している(もちろん代数学とも関係がある).しかしそこで扱われる空間はつるつるで尖った点がない.

本集中講義では尖った空間の上で幾何学や解析学を行う枠組みを紹介する.これは近年特にRicci曲率との関係を見せながら大きな進展を見せている分野である.

このようなことを考える利点の一つにモジュライのコンパクト化が上げられる.ここがタイトルにある収束の意味で,正確にはグロモフ・ハウスドルフ収束と呼ばれるものであり,ケーラー幾何,代数幾何ともここで関わりを持つ.

本講義のスタート地点は,距離空間で,主役となる関数はリプシッツ関数である.この分野の特徴の一つとして,とっかかりやすいが,山登りに例えると,なかなか登っている気がしないというものがある.そこで基礎部分と面白いアドバンスドな部分をうまく分けて講義を行いたい.

問い合わせ先:二木昌宏

理学部1号館3階307

メールアドレス:(my family name) at math.s.chiba-u.ac.jp