日米協調行動研究

【他者との協調行動が個人の心理に与える影響を明らかにする】

野球の応援などに決まった動きをするものがあります。以前住んでいた広島東洋カープの野球場では、「スクワット応援」というみんなで交互にスクワットをして応援する行為がよく見られます。実際にやってみると楽しくて、自分がカープの一員になったような感覚にすらおちいる時があります。このように、社会的生き物である人間は、他の人と動きを合わせたりすることにより、集団にいるという感覚(社会的アイデンティティ)が高まるのみならず、内集団に対して協力的になってしまうことが報告されています。この現象は、集団を作り、社会を築くことにより反映してきた人間の大きな特徴であり、人類共通の傾向であると考えられます。しかし、この現象は本当なのでしょうか。例えば、日本とアメリカでは、社会の仕組みも異なります。そのため、それぞれの社会でうまくやっていくための戦略は異なりますし、集団の作り方も違うことが分かっています。とすると、本当に他の人と協調的に動くことによる個人の心理への影響に文化差はあるのでしょうか。現在、実験にてデータを収集しているところです。

【関連する論文・学会発表】

・・・現在、データを収集中・・・