論文紹介

(2016年以降の論文を紹介していきます)2016年以前の論文は「研究紹介」を参考にして下さい。

●インパチエンス園芸品種の花色と花色素

園芸学研究(2016) 15(2):115-122

立澤文見・鈴木夢子・佐藤美紀・加藤一幾

インパチエンス(Impatiens walleriana)10品種の花弁における花色とフラボノイド組成について調査した.13種類の既知アントシアニンと1種類の新規アントシアニン(ペオニジン 3-O-[6-O-(トランス-p-クマロイル)-グルコシド]-5-O-[6-O-(アセチル)-グルコシド])が2種類の既知フラボノールとともに同定された.インパチエンスの有色花弁の珠赤色から紫色への花色変異(色相値の減少)はp-クマル酸によるアントシアニンのアシル化,アントシアニン量の減少,および,アントシアニジンのB環のメトキシル化が大きく影響することが考えられた.