トマト
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1.トマト花芽形成突然変異体leafy inflorescence(lfi)を用いた花芽形成機構の解明
Kazuhisa Kato, Kazuhiro Ohta, Yoshiko Komata, Takahiro Araki, Koki Kanahama, and Yoshinori Kanayama (2005) Morphological and molecular analyses of the tomato floral mutant leafy inflorescence, a new allele of falsiflora. Plant Science, 169: 131-138.
lfiでは、FAの保存領域に12塩基の欠損がみられ、変異の原因であると考 えられた。FAがABCモデルのB、C遺伝子であると考えられているTDR6 とTAG1の発現およびSEP3のオーソログと考えられるTDR5の発現も誘 導していることが明らかとなった。A遺伝子であると考えられてきたTDR4は 一般的なA遺伝子とは異なる機能や発現制御機構が予想された。また、TAG1 とTDR5が心皮形成と深く関わっていることが明らかとなり、TDR6の発現 も心皮化に伴って誘導されていることから、シロイヌナズナと異なって、B遺伝 子の心皮形成への関与が示唆された。本研究でナス科植物における花芽形成の分 子機構の一端が明らかとなった。
2.中性植物トマトの花成制御機構
加藤一幾,溝口剛 (2009) 長日植物シロイヌナズナと中性植物トマトにおける花成制御と花形態形成に関わる遺伝子群 植物の生長調節 44: 111-117.
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