とある先輩のレポート

所持許可申請レポート

東京都民 現埼玉県民

これは私が散弾銃を所持するまでをつづったものです。

各地域によって対応が異なる場合がありますのでご了承ください。

初心者講習の申請

なにはともあれ講習を受けないと始まらない、必要なものを用意する。申請書の証明写真欄に撮影日の項目があるので、なるべく最近の写真(3ヶ月以内が理想らしい)を用意すべし。ライカ版(34×24mm)の写真となっているが既存のものをはさみでカットしたもので通用した。

早速警察署に電話。警察に電話するような経験はなかったのですごく緊張したのを覚えている。

電話越しの対応は至ってふつうそりゃ当たり前か。「生活安全課の方お願いします。」と言ったら「生活安全課のどなたですか?」

と聞かれたので「散弾銃の講習会の申請がしたいのですが」といったら担当につないでくれた。

要件を話したら「では必要な書類と印鑑、手数料を持ってきてください」と言われたので後日、警察署に向かった。

受付でアポがあることを伝え生活安全課へ、担当の方は30代の男性職員で普通の対応だった。所轄によっては銃の許可を取ることでネチネチ言われるとの噂があったので心配だったがそんなことなかった。必要書類は持参したが向こうでも用意してくれるらしい。東京都の講習会は月に一回だが満員だったため来月に持ち越された。さすが東京、春の時期はそれなりに混むそうだ。その後、手数料をはらって教本を受け取り終了。教本に目を通しネットにあった模擬問題を練習し本番に臨む。

講習会

とある警察署で講習が行われた。大きな会議室で40人くらいの人がいた。多くは中年、年配のかたで若者はそういなかった。

講習ではポイントとなる箇所が重点的に行われた。昼飯が終わって試験開始。問題の多くは常識問題でそんなに難しくはなく、

実際に一人不合格で私含めそれ以外は合格だった。講習会修了書を受け取り帰宅。

難しくないといったが、初めて問題を見ると戸惑うとおもうので教本の熟読、模擬問題の練習はしておくべし。

教習射撃の申請

ここで必要な書類が一気に増える。私は一人暮らしなので戸籍抄本を実家の役所まで取りに行かなくてはならない。幸いにも実家は埼玉なのですぐに帰れるが、遠方から出てきている人は大変だろう。精神科医の診断書はうちのサークルの先輩に勧められたところに行ってきた。書類を集めて警察署に申請に行く。さすがに二回目なのでなれたもの。ここで警察職員からアンケートと称した聞き込みをされた。実家の住所からサークルの代表の名前、アルバイト先まで聞かれた。もちろん問題はないのだが申請するものがあれなので人となりを知りたいのだろう。手続きはあっさり終了。その数日後に実家に警察職員から聞き込みの電話が言ったそうな。当然だが家族の了解をあらかじめ取っておくべし。

教習射撃

無事許可も下りいよいよ実際に銃を触る時が来た。教習射撃は各射撃場で実施しており料金や開始時間が若干異なる。私は電車とバスで行ける成田射撃場に電話予約をし教習を行った。当日教習を受けるのは私含め3名。まずは座学が行われる。銃の分解組立等をならい教材ビデオをみていざ射撃へ。初めて撃った時の感動は言葉では言い表せないがそれなりに当たった事は覚えている。合格基準は25枚中2枚だが10枚以上当たった。一緒に受けた方も同じくらいは当ててた。教習では射撃よりも安全のことをよく見られているらしい。ともあれ無事合格、教習射撃修了書を受け取り帰宅。午前9時ごろ始まり13時には終わった。

所持許可証の申請

手続きも大詰め。必要な書類を用意し警察署へ。なおこの時点で買う銃を決定していなければならないので、銃砲店で売約をし譲渡証を書いてもらおう。また銃をしまうガンロッカーや弾をしまう装弾ロッカーも用意したほうがいい。警察署での手続きが終わると「近いうちにロッカーの確認に向かいますね」と言われた。ロッカーは出来ればねじ止めし完全に固定できたほうが良いらしいが、うちは賃貸アパートで穴をあけるわけにもいかないので、おもりを入れたり他の家具にねじ止めをした。職員がうちに来たときにはそこまでのチェックはされず写真を何枚かとって終わった。申請から一か月後、念願の許可証が交付された。受け取るついでに火薬の譲渡許可証も申請しておく。許可証を持って銃砲店に行き銃を買った警察署でチェックを済ませ。すべて終了

今思えば長かったが書く書類の数が多いだけで手続き自体は簡単。審査などの待ちが多いのでへこたれそうになるが、やっと銃を手に入れた時の達成感はなかなかのものです。

ちなみにその後、埼玉の実家に引っ越したが当然許可証の書き換えが必要になる。

それなりの手数料を取られたが許可証自体が変わることはなく後ろの欄に追記しただけだった…

このレポートは2012年に許可証を取った時のレポートです。

今は手続き、手数料が変わっているかもしれません。ご了承ください。