クレー射撃とは、散弾銃(ショットガン)を用いて飛行する標的(クレーピジョン)を撃ち落とすスポーツです。
オリンピックにも正式な種目として採用されている世界的な競技です。
クレー射撃に使われる銃は散弾銃で、1発で多量の小さな粒を発射します。
たくさんの粒を発射するならクレー射撃なんて簡単、と思う方もいらっしゃるかも知れません。
実際は距離が離れすぎてしまうと散弾の威力が落ちてクレーが割れなかったりと、想像以上に当てるのが難しかったりします。
それでも非常にやり応えのある楽しい競技です。
クレー射撃には大きく分けて2つの種目があります。
トラップ競技
横に並んだ射台で構え掛け声とともに15メートル先にある放出口から放たれるクレーを撃ち落とす競技です。
クレーはまっすぐ、右方向、左方向の三種類にランダムで放出され、一枚のクレーに対して2発の弾で射撃ができます。
1ラウンドで25枚のクレーを撃ち落とし、25点満点で技術を競います。
単純なルールですぐに楽しめますが、意外と当たらない…そんな奥の深い競技です。
スキート競技
半円状の射台を左から順番に回り左の放出口(プール)と右の放出口(マーク)から1枚もしくは2枚放たれるクレーを撃ち落とす競技です。
一枚のクレーに対し1発の射撃ができ1ラウンドで25枚のクレーを撃ち落とします。
大きな特徴は掛け声をする際に銃を肘の下までおろした状態で待機することで、射撃技術に加えに銃を構える拳銃動作が重要になる競技です。
クレーが飛ぶ距離が比較的近く、ダイナミックでスピード感のある競技です。