200302

二月二十八日(金)

高校の卒業式に行った。みんな成長したなと感じた。

式の間はクラブの部室で一人留守番していたのだが、音楽が体育館から聞こえてくるとなにか感動する。

 生徒会主催の行事「百人一首大会」があるそうだ。それは自由参加であるにもかかわらず、全校生徒の2/5がそれに参加する見込みだそうだ。こういうところがすごいと思う。

中学の同窓会があるという連絡を昨日の夕方に受け取ったので、京橋に行く。そうすると集まったのはなんと男ばかし六人。仕方がないので、その人たちで焼き鳥屋に行く…。しかった。今後気をつけよう。

二月二十七日(木)

kmさんと神戸に「イギリス・ロマン派展」と「ヴィクトリアン・ヌード展」を見に行く。

ロマン派展ではどうやら監視員の注目をひいてしまってずっと見られていた。

ヴィクトリアンヌード展では人体礼讃的で開放的なヌード画が多く、エロティックな作品はなかった。

二月26日(水)

朝早くからありさんと映画「ボーンアイデンティー」を見に大阪まで行く。

今日はレディースデイだったので、映画館は女性ばかりであった。

昼ご飯を食べ、その後一人で韓国映画「火山高」を見に堺東まで行く。観客は僕一人であった。

火山高は素晴らしかった。このバカさ加減が素晴らしい。堂々とマトリックスをパクって居るがパロディーではない。ジャンプ系の格闘漫画を美しく実写化したといった感じであった。ガクラン着の剣道部主将を演じるシン・ミナさんは凛と美しかった。原作を早く日本語訳して欲しい。

二月二十五日(火)

夢:アメリカにて、良い宇宙人(見かけは人間)と会う。「少なくとも貴 方は炭素系の方ですね」と聞くと「いえ、原子核系です」といってきた。つまり、私達の体が主に化学反応で成り立っているのに対して彼らは原子核反応で成り 立っているのだ。ということでタイムスケールが非常に短く頭の回転も速い。(ちなみにこのような設定は「竜の星」というSFで使われたアイデアです。)というわけで、ためしに五桁の掛け算をさせてみると一瞬で答えが返って来た。彼の家は外は普通だが、中は全く人間の感覚と異なる体裁をなしている。

そうこうしているうちに、同属の宇宙人達がやってきてこの良い宇宙人を殺してしまいました。僕はただ路地裏に隠れるのみ。悪い宇宙人は僕を探し出そうと必 死です。僕は緊張しながらひたすら静かに待ちます。宇宙人はテレパシーで僕に居場所を聞いてきます。殆どの人はこの手でつかまるそうです。しかし僕は持っ ていた本に集中することにより、宇宙人のテレパシーを無視します。

宇宙人の見張りが一瞬薄くなりました。その隙をついて僕は飛び出しました。後ろから弾丸が飛んできます。

先ほど良い宇宙人が殺されたとき、僕が空に居たのに悪い宇宙人は空を飛ぼうとせず地上から銃を打ってきたことを思い出しました。「ということは、宇宙人は空を飛べないのだな」。とそのことに気づき、空を飛んで逃げました。

敵もさる者、二人パラグライダーで追いかけてきます。しかし、上空で上手く立ち回ることにより、僕は二人の宇宙人を引き離しました。その後、僕もパラグラ イダーで飛んでいきました。アフリカ、インド上空を越えました。下には未開のジャングルが広がります。「ここに落ちたら、どうなることやら」と肝を冷やし ながら何とか日本まで飛んでいきます。

日本について家族のもとに戻ったのもつかのま。政府は宇宙人の組織と結託していて、ここが見つかるのも時間の問題だ。しかも次は僕が居ることにより家族が殺される。そう思い、僕は一人旅立つのであった。

朝っぱらから非常に疲れました。

今日も実験に行きました。昨日のデータを解析してみると磁化(磁石の強さ(今回の実験ではこの日記を素人の人が読んでもわかるように努力しています。))が前より一割も低い!ということで原因解明のために苦しむ。

結論:いつの間にか、チューブが五ミリほど下に下がっていた。ということで、解決。レポートをきれいにするため、

(実はこのまま何の改良もせずに充分な結論は出せるのだが、それではレポート中に『然る事情によりここでチューブの位置を5mm下げて測定した』といった文章をはさまないといけなくなるので。)

今の場所で「電磁石にかける電流vs重さ」を測定して完了。

ようやく実験が終って一安心。

最近道を歩くと色々な人から「がんばって下さい!」と不動産関係のパンフレットを渡される。

二月二十四日(月)

実験結果をTAに見せると、「熱対流を防げばもっといいデータになるのじゃない?」といわれたので再実験をすることに…辛い。

説明しましょう。僕達の実験はニッケル球を入れたチューブをデジタル天秤に吊るして、磁場をかけたり熱をかけたりして 重さの変化を調べているのです。熱は筒型の自作ヒーターを使って400℃までかけます。このヒーター内で熱対流が起こっている可能性があり、それにより重 さが揺らいでしまう可能性があるのです。

というわけでヒータの筒の穴を小さくしました。セメントで。そしてそれを苦労して吊るし再実験。

再実験の前に、購買でお菓子を五百円分ほど買い込む。夜中の実験中は血糖値が下がり気味なので。

今度は重さの揺らぎが以前の1/10程度に抑えられました。終電に遅れそうなので一人で(この実験は二人でやっているのです)帰らせてもらう。

帰宅は十二時半。

二月二十三日(日)

朝昼、統計物理学を復習する、いろいろなことを思い出した。家族は僕を置いて梅を見に行っているようだ。夜、実験の解析をする。以外に汚いグラフになってしまった。でもまあいいかと思った。

これ以上書くことは…ないかな?

二月二十二日(土)

夢:突然どこかの高校の文化祭。劇をやってて最後の場面、えいじ(この夢の主役、)は主役でロープをつたって下に降りる。幕が閉まり、会場には自分の名をコールする観客の声が聞こえる。

その後、文化祭から抜けようと空を飛んで町に脱出しようとするが、後ろから二人ばかりついてくる。それまで普段の最大限の速度で飛んでいたのだが、その限 界を超える速度を出せることに気が付き、二人を引き離す。あまり速度を出しすぎると、画像が飛び飛びになることに気づいた。

朝昼、統計物理と熱力学を復習する。

夜、家族とふぐを食いに行く。てっさは極めて美味しかった。

二月二十一日(金)

今日もたまたま、にしのくんと道で出会う。「会う人はたびたび会うが、会わない人は全く会わない」という法則でもあるのだろうか?そういえば、京都でもなぜか毎日、はとさんと遭遇しているような…。

朝は今後のことについて話し合うほか、しのみくんに来てもらい前期の話を拝聴する。すごく助けになりました。

昼は、温度をあげると飽和磁場は強くなるか弱くなるかということが気になったので、それを確かめる為に実験をする。弱くなるというのが結論。ゆらぎが非常に大きいのが気になる。

人間疲れていると、196と204の平均も暗算できなくなるという事実を発見しました。

その後、ガウス単位系とmksa単位系の変換公式を導く為になぜか数時間費やしてしまう。途中で、「眠い。耐えれない。寝る!」と言って、しばらく床で寝たのが原因か?

起きてから、少しすると計算が出来た。

今後することを、話し合って今日は早め(九時ごろ)に帰る。月曜日にTAに結果を報告する予定。

かなり面白い事件があったのですが、それは当事者の許可を得てからここに載せます。

二月二十日(木)

夢:高校の卒業式。

朝、たまたまにしのくんに出会う。あと五日で受験だそうな。

今日はついに本実験。かなり重量計の数値がゆらぐ。上がり調子のときと下がり調子のときがあるようだ。昼ご飯は交代で食べに行く。kmさんとルネで食事をする。誕生日プレゼントを渡す。

隣で実験をしているk君の一人言がどんどん増えてきたような気がする。気持ちがわかるような気がする。一人で暗室に篭って何時間も作業をするのはたしかに苦しいかも…。今日は、足が机に当たってセットアップがずれた為、六時間分の作業が無意味になってしまったそうだ。

夜は十時半頃ようやく実験が終る。少しデータの揺らぎが大きいようだが、まあこれでいいとする。一つ確かめたいことがあるのですこし実験を延長するが、夜の十一時に「後はたのむ」と言って終電に乗って家に帰る。

実験が終った!

二月十九日(水)

毎日「明日こそ実験が終る」と言っています。明日こそ実験が終るはずです。

今日の帰宅は夜11時、久し振りに早く帰れたので嬉しい。

一時半から一般相対性理論の補講。来たのは十人弱といったところか。

三時に終って、六時半から自主ゼミ。A、B、Cをエルミートな演算子として、AX-BX=Cが与えられたとき、Xを求めるすごい公式があった。

久し振りに早く帰れた。

家で好きな音楽を聴けることが、これほどまでに幸せなことだとは思わなかった。

二月十八日(火)

今日も実験。何の実験をしているかというと、簡単に言えば磁石を熱したら磁石じゃ なくなる現象を調べているのです。磁石を熱すると(磁場なしで)0.1gも軽くなるという謎の現象があらわれて困っています。おそらくは、絶縁に使ったセ ロハンテ-プが熱でちぢんで磁石を入れた管を引っ張っているのではないかと考えています。

二時半からくりこみのゼミ。四時半から素粒子論の研究室紹介のようなもの。内容は後十回は続きそうな内容だった が、(自然単位系や素粒子の分類や基研のHPの使い方、参考書等)七時まで続く。いろいろと雑談が面白かった、ワンバーグとグラショウは犬猿の仲だとか、 アメリカでは教授が移転するときの条件として「妻も教授にすること」などを公然と提示しても公私混同と思われないとか、ノーベル賞クラスの論文は三千件以 上の論文に引用されるとか。あと、「量子力学はプランクエネルギー以上では適用できないかもしれない」などかなり過激なことも言ってました。

、セロハンテープをとる方法を色々考えました。火であぶるという方法も考えて、ビーカーの中でアセトンを燃やしていたら、ビーカに発火。プラスチックだったようです。焼け残りは燃えるゴミに出しました。

携帯は便利ですね。無駄な時間を実に節約できます、

終電で帰宅。人身事故が今日もあったようだ。今日もまたこの路線で人が死んだのかと思うといたたまれない気分になった。

 

二月十七日(月)

朝八時に家を出て、実験をして帰ってきたのは夜の十二時半です。

しかも六時から十一時までやった実験は一からやり直しと成ってしまったし…。

泥沼の予感。

二月十六日(日)

朝:寝ている。

昼:トリックを見る。面白い。

始めてクレジットカードを使ってアマゾンで買い物をした。「クレジットカードの番号」の定義がわからず苦労した。

携帯電話を買いに行きました。買いました。これで、昼間でも僕をつかまえることができます。定期収入のない身なので、僕の携帯のアドレスを知っても、不急な用事はパソコンに送ってくれと嬉しいです。パソコンは少なくとも一日一回は日記を書くために開けてます。

マニュアルをみて設定をいろいろかえて、その後の一日が過ぎる。

夜八時就寝。夜十二時起床。

その後眠たいが、寝れない。ここ三ヶ月ばかり日曜は徹夜だったので、日曜の夜は体が睡眠を受けつかなくなっている。ワインをコップ一杯飲むが全く効かないので、そのまま起きて指輪物語を読む。

今週末はGRE以外全く物理をやっていないので、頭が運動不足です。

夏に撮った高校生クイズを決勝が始まるところまで見ました。旭川東が決勝まで残っていました。そこは男二人女一人の男女混成チームなのですが、そこの女性が只者でないと感じました。知情意の全ての点で。将来の活躍を期待します。

二月十五日(土)

朝:kmさんと四条畷で会い、喫茶「彩」で少し過ごす。チョコレートを貰う。その後、四条畷神社へ行き、山を少し散策する。お好み焼きを食べて帰る。

昼:疲れが出て寝込む。二時から六時まで。六時に家を出てはてな村に行く。ありさんのケーキを食べそこなったことが悔やまれる。

夜:みなみさんから貰ったTOEFLやGREの問題に目を通す。GREの物理の問題は結構むごい問題が目に付く。 170分で100問と言うのはどういうこっちゃ。かなりきつい計算もあるようだが、ひょっとしてこれは電卓持込OKなのだろうか?後、結構「公式暗記」が 必要な問題が多い。「ρ=0.01/fm^3 な中性子性のフェルミエネルギーは次のうちどれか?」といったような問題とか。

「加速度aの電荷が作るポインティングベクトルは次のうちどれか?

(A).q^2 a^2 cos^2θ/16π^2 ε r^2 c^3

 (B) (A)の二倍

(C) (A)のcosをsinに

(D) (C)の二倍

(E) (A)×sin^2θ

physicsを考えて、CかDかまでは絞れるのですが…。どんな方法をとっても計算には十分以上かかるので、これは暗記しておけという問題なのでしょう か?厳しい。受験システムに文句をいってもしかたがないから色々覚えるます。どうせ、重要な公式などそれほどないだろうし。覚えたら便利なこともたくさん ありますし、本をひく手間も省けますし。(数学公式集というのは世にありますが、大学生の為の物理公式集というのはないのでしょうか?)

と悶々と考えながら深夜4時ごろまでおきてそれから朝十一時までねる。

二月十四日(金)

友あり遠方より来るまた楽しからずや。

二年前に突然東京へ行ってしまい、そのまま音信普通になった友人が家 に遊びに来た。もはや彼女とは一生会えることはないだろうと思っていたので喜びは大きい。数日前に購入した生チョコレートを出し歓待する。二時間ばかりさ まざまな話をする。話の種は尽きることがない、まこと彼女は得難き友人である。量子力学のエヴァレット解釈を説明しようとしたが、量子力学の素養がない人 に話すとやはり、単に「パラレルワールドがどんどん出来ていく」といった説明にならざるを得ないのが辛いところ。

12時に別れ、そのまま京都に行く。実験開始。

まずはヒーターのチェック。電源を入れ暖めてみる。なぞの匂いがたち、煙があがる。原因は不明だがヒーターとして機能するのでそのまま続ける。

さて本実験の予行演習。本実験と同じ状況にして、四百度まで暖める。するめを焼いた匂いが立ち込める。大体原因はわ かった。接着剤が炭化しているのだ。大勢には影響がないのでそのまま続ける。ヒータは自動制御にして、スイッチが切れたり入ったりして勝手に設定温度に 保ってくれるのだが、磁場の中ではローレンツ力が強く働き、ヒーターの電線が動脈のように脈動するのが見える。しかもセメントの色は肌色。極めて怪しい光 景である。

実験後ヒータを回収すると、ひび割れがたくさん入っていた。やはり欠陥セメントなんだなと思う。ひび割れのうえをセメ ントでさらに補強する。あと色が変っている。以前は日本人の平均的な肌色だったのだが、(なぜセメントが肌色なのかは謎)熱すると、浅黒いちょっと薄汚れ た肌色に変っている。不思議だ。

今日の実験はこれで終了。帰宅は九時半。

今日はバレンタインデーだ。これほどまでに男女間での認識のずれが大きい行事はないのではないだろうか。

二月十三日(木)

朝六時起床。気合をいれねばと思い気合を入れると、危ないほどに気合が入る。

今日は光物性の補講。来たとき僕一人しか居なかったのでかなり不安になったが、一人二人は言っていって最後には十五人 ぐらいになった。先生はたくあんの着色料でレーザーを作ったことがあるそうだ。授業の最後に、「テストでガウス行列の焦点距離が+-間違えたのですが大丈 夫でしょうか?」と聞いたら、「考えかたはあってたからいいよ。」と言ってくれたので一安心。

その後実験。今日は磁場測定器をなんとか真っ直ぐにすることに苦心しました。結局ガムテープでがちがちに止めることに。熱伝対の絶縁もした。非常に細い針金状で全然絶縁チューブに入っていかないので、セロハンテープで線をつつみ絶縁することに。セロハンテープあなどりがたし。たぶん解体するときには線を一日水に付けることになるだろう。

その後、ヒータを作成。筒にニクロム線をまき、それをセメントで固めて作ります。まずは去年のを解体。ショックハンマーで、筒についたセメントを打ち壊す。これはなかなか楽しい。楽しくやっていると蓋と筒が分かれてしまいました。

次に、ニクロム線をまき。セメントを塗ります。セメントの作り方がわからないので、とりあえず、セメントと書いた粉を 水に溶かしてみました。全然固まる気配無し。しかたがないので、TAの所に行くと、溶媒を貰いました。お好み焼きより少し柔らかめになるまで混ぜよとの指 定。

やってみると、それではやわかすぎて全く筒にセメントがつきません。ということで独断でセメントの量を多くし、粘土ぐ らいにしてやってみます。欠陥建築はこのようにしてできるのでしょう。分かれた筒と蓋はセメントじゃくっつきそうにないので、これまた独断でセメントに接 着剤を混ぜてくっつけてみます。ねちゃつくセメントが出来て、くっつきました。塗れたら近くにあったドライヤーで化学反応を促進させ、固め固まったらまた 上に塗っていくとやっていきました。

そんなこんなで、ヒーターが出来ました。続きは明日。

二年前に姿を消し、もはや二度と会うことはないだろうと思っていた友人から突然の電話。一時大阪に帰ってきているそうだ。長く話をし、明日家に来る事になる。

二月十二日(水)

夢:スタンドが手だけ出せた。能力はクレイジーダイヤモンドと同じタイプで、「壊したものを直す」というもの。電柱や街灯を破壊しては直して遊んだ。直す時間を調整したりできるようだ。破片が集まってきて直る様は面白い。

朝:電磁気演習の問題を解く。1.運動中の電荷が出すポテンシャルを(1)波動方程式の解として、(2)ローレンツ変 換で、解け。という問題。昔この積分は難しいと思ったが、今となっては簡単担っていることに気が付いた。(2)は加速度が効かないということを証明しよう と思ったが出来ず、「等速運動のときと同じ」と書いて解く。

2.はそれから電場を求めるというもの。何度か通った辛い道だ。結局いろいろいい方法がないか悩んでロードオブザリングの試写会に行く時間へ。

試写会には結局一人で行きました。寂しい…。電車の中で微分をがんばる。ほったら、できちゃった。

「積分を行うに必要なのは、幅広い知識と臨機応変な機智。微分を行うのに必要なのは、気合と根性と勢い、特に重要なのは勢い。」という、格言が頭に浮かんだ。

ロードオブザリングは素晴らしかった。最初の山のカットで、「ああ、ここは霧ふり山脈であって、この世界に属する場所 でないのだ。」と感じる。途中でこれはどこかで見た風景だなと、思い返せば、原作を読んでいるときに頭に浮かんだ風景であることを思いかえす。あっという 間に三時間がたち、三部に続く。スタッフロールが流れた後、会場には拍手喝采が鳴り響いた。終った後、モルドール云々、ファラミア云々と帰路の人が話し 合っているのが奇妙な光景で面白い。

帰ってからは、電車でした計算をレポートに書き写し、問題三番、magnetic monopolerと電荷がすれ違ったときどう場の角運動量が変化するかの問題を解く。ジャクソンでmonopoleについて調べるとこの話題がそっくりそのまま載っているし…。

もっとも、ジャクソンに書いているのは少しごまかしがあったので(運動している粒子なのに電場がe/r^2となっている)そこを訂正するべく努力する。それにしても、1/r(a-n(a・n))=(a・∇なんて公式をジャクソンに載ってたから使ったのだが今まで知らなかった。

夜の三時半までレポートはかかった。明日は六時起きだ。

二月十一日(火)

朝がんばって起きようとしたが、あまりに疲労が蓄積している為か起きれない。しかたないので二時間ほど余分に寝る。

夢;僕がある地域の重力を軽減させてしまった為、空気がそこに流れこみ、超巨大な台風ができ世界が終ろうとしている。中心部では化学工場が破壊され赤い粉が宙を舞う。

朝起きてからも気力がでないので部屋の片づけのみをする。

昼からは電磁気演習のレポート製作の準備。場の角運動量とかの話があるので、場の解析力学等を復習する。ネータの定理を昔は難しいと思っていたが、今から考えてみると暗算でも出るということを発見する。ところで、ローレンツ変換に対して不変な系において、t-Eが保存するということをご存知でしたか?(ローレンツ変換に対する保存量)

今日は世間では祝日といわれる日です。でも自主ゼミはそんなこととは関係無しに行われました。学校内は森閑としていて全く人の気配が感じられない。

今日のゼミは、まさにくりこみに本質に迫る部分。最後の文章、

「繰り込み変換を幾度も繰り返したときに,誤差が蓄積,増幅しないという保証は,今のところ,ない.」

はコンマが多すぎると思う。最後のコンマのつけ方は少しかっこいい。

二月十日(月)

朝から実験。でも今日で約1/3終らせることが出来た。とても綺麗なデータが取れて満足。しかし実験をやると本当に一日があっという間に過ぎ去ってしまう。

バレンタインデーが近いので、この時期でしか手に入らないチョコレートが街で売り出されている。京阪モールで「4℃」 というブランドのチョコレートが売っていて、試食したら美味しかったので、2000円分買い込んだ。酒好きが酒を買い込むのと同じことです。しかし、僕は まだ僕以外の男性が二月上旬のチョコレート売り場に並んでいるのを見たことがない。何故だろう。

二月九日(日)

天橋立を笠松公園から見た後、どこか砂浜に行き帰る。車での旅行はただくたびれる、あまり好きになれない。

車の中で統計力学の基本的なところをノートを見て見直す。

家に帰ってから、レポートを書き始める。やはりBECの計算が上手くいかない。

その他の問題を全て終えたのち、もう一度考える。一時半頃なぞは全て解ける。

僕はただ漫然と、BECの臨界温度では化学ポテンシャルが0になると考えていたが、それは単なる理想自由気体のときで あった。重要なことは分布密度が最低エネルギーで発散することであり、そのためには自由エネルギーは一般に系の最低エネルギーに一致しなければならないと いうことに気が付く。(考えてみれば当たり前のことだ。)

それから後は計算を続ける。臨界温度で磁気感受率が発散しなかったのは気になったが、他に特に問題もなく解ける。三時就寝。

二月八日(土)

家族サービスの為に父と母と兄の旅行に参加する。車の中ではずっと、統計の問題を 考えつづける。統計力学は奥が深い。どうして、状態数→エントロピー→ヘルムホルツの自由エネルギー→それを最小化。として求めたFと、分配関数を計算し たときのFは一致するのだろう?適応限界はあるのか?などと基本的をことを考える。

車の中ではなかなか集中できない。

天橋立につく。船に乗って対岸まで行き(船はスペースシャトルをかたどったモーターボートで名前はコロンビアだった。)天橋立を歩く。地球温暖化のため、自分が天橋立を見る最後の世代になると考えると、感慨深い。

計算は進むが、Bose-Einstein-Condensation(BEC)でつまづく。なぜか評価不能な積分がでてくる。

夕食は蟹。蟹だらけの食事であった。まさにパラノイア的な食卓であった。蟹は他の者に食べさせ、自分は野菜を主に食う。

二月七日(金)

今日は素粒子物理学が、10時から1時まで補講がありました。

後一年九後先生が早く生まれていれば小林益川モデルが、小林益川九後モデルになっていたに違いないとかの話をしました。九後先生の目の前で議論が繰り広げられていたそうな。

あと、最近の素粒子論の学生は素粒子を知らないとつぶやいていました。π中間子の話をして、「πってなんですか?基本群ですか?」と質問されたそうな。

途中でくごせんせいは、教室の掛け時計が奇妙な動きをすることを発見しました。十秒とまって、十秒かちかちかちと凄い勢いで進む動きをします。ときどきこのような動きをするそうなのですが、なんでなんでしょう。

授業後、先生と食事をして、その後物理数学演習を解きました。

Riemann幾何学の計算。というよりむしろRirmann幾何学を構築せよといった問題。

こんな計算をしてました。

膨大な計算量、そして神経をすり減らすテンソル計算。

三時になっても終らないので、ふくま先生の所に行って、少し提出遅れるけど良いですか、と許可をもらう。

そのまま七時半まで集中して計算。集中のしすぎは体力が急激に消耗させるということを発見しました。だから加藤先生は いつもふらふらなのかな?そういえば、この前加藤先生は「だめだーだめだー」と叫びながら六号館内を歩いていました。問題が出来たときには頭から足が出そ うなほど疲れていました。

ホッチキスをタンデム加速器で借りて、提出。

 

二月六日(木)

春になったので毛がわりしました。

物理数学演習のレポートを続ける。シュワルツ微分について調べようと学校に三時ごろ行く。人の指摘でやっと変数分離がただということに気づく。

リーマン幾何の問題を解こうとする。計算が非常に面倒だ。どうすれば計算を短縮できるかを考えるのに膨大な時間を費やす。

あと、日付がずれているという指摘を頂いたので、直しました。一月は三十一日まであったのですね。

なぜか春休みになってからのほうが、はるかに忙しくなっているような気がする。毎日学校に行っているし。おそらくテスト期間はテスト勉強しかしないので、かえってあまり勉強しないのでしょう。

来週も月火水木と学校に行く。春休みなんだから、週に五日は家に居たいのだが…。

二月五日(水)

夢:父が手術を受けている所を見る。

今日は一般相対論の補講があると思ったが、食堂で先生に聞いたら補講は再来週とのことらしい。

図書館に篭って物理数学の演習問題を解く。シュワルツ微分の問題で、f''^3=f'^2 の微分方程式が解けないと思い込んで苦労する。数学系の友人を巻き込んで一時間ばかし考えるがそれでもできない。(後で考えたら、いちばん簡単な変数分離型だった。非線形=解けない、という先入観のため解けなかったのだろう。自分の愚かさが情けない。)

シュワルツ微分とはhttp://delta.cs.cinvestav.mx/~mcintosh/comun/complex/node18.html の80式で定義される微分。これが0なら、関数が一次分数変換であることを示せという問題。わからないが、おそらくシュワルツ微分は関数の「曲率」のよう なものを示しているのだと思う。そして、それが0だということは、一番つるりとした関数であり、つるりとしているから、リーマン球からリーマン球への全単 写な正則関数となり、そんな関数は一次分数変換しかないから一次分数変換となるのだと思う。

kmさんと散歩をしたのち、スーツ姿のm川さんにパソコン室で遭遇し、自主ゼミがあり、終わる。

そして、レストランで食事をし帰る。蕗のタルトを食べた。美味しかった。

 

二月4日(火)

昨日は日記を書いてからJJサクライを読む。十二時就寝。

朝七時に起床。その後ずっと今日の繰り込みゼミの発表準備をする。難しい。というのも、定義や概念を忘れてしまっているためだ。

簡単だ、と書かれている計算をやっていると、頭が組み合わせ爆発を起こし、わけがわからなくなる。発表直前に組み合わせの計算を工夫してやってみると、答えがあった。でも、思考の筋道が再度辿れなかったので、結果のみをいうことにする。

こんな程度の予習では三十分ぐらいで終ってしまうな、どうしよう。と思いながら発表すると一時間十五分かかった。発表は時間の見積もりが難しい。計算はしなくて正解だった。していたら後三十分はかかっただろう。

発表中、黒板によたれたかかりたいほど、疲れる。

本屋でブッシュ妄言集を読んだ、ブッシュ大統領は素晴らしい。

曰く、「人間は平和的に魚と共存できると思う」

曰く、「ブラジルにも黒人はいるの?」

曰く、「今こそ人類が太陽系システムに入っていく時だ」

曰く、「私がこの仕事をするのに充分賢明でないと思う人々は皆、その事実をまだ甘く見ている」

曰く、 「アメリカの輸入品はますます海外から来るようになっている」

曰く、「これはまぎれもなく予算である。その中にたくさんの数字が入っているからだ」

∫(1+bsinx)c dx=

ただし、AppellF1はAppell超幾何関数。Appell超幾何関数ってなんだろう?

こういうのを見ると積分の奥深さが分ります。

 

 

二月3日(月)

夢:全面核戦争の後。外界との交通手段、連絡手段を失った山村。村は二つ に分かれ食料のために争いを重ねる。外界を求めて逃げ出す若者、しかしここが一番ましな所だということを彼らは知らない。黒い放射性降下物が絶え間なく 降ってくる。僕はマスクをするよう呼びかけるが、聞く耳を持つ者なし。

しばらく日記が適当になっていました。

朝から、統計特論のテスト。フォッカープランク方程式がどこから出てくるか分らなかったのは単にノートをコピーするさい脱落してしまったためだということにテスト直前に気づく。やはりこういうややこしい、授業のテスト前には勉強会を開くべきであった。

問題は四問中三問選択。

1.マスター方程式の意味と応用をかけ。

2.ボルツマン方程式とは何か?

3.ランジュバン方程式とは何か?またフォッカープランク方程式とは何か?

4.線形応答とは何か?また電気伝導率を出せ。

といったような問題でした。しかし作るの楽な問題だなあ。

電気伝導率は出せる自信がないので、123を解く。

1は手堅く、応用としてエルゴード定理とポアソン分布の導出を書く。

2は僕のノートではボルツマン方程式と書かれた章はあってもどれがボルツマン方程式か分らなかったので、たぶんそのなかで一番大切そうな式を思い出し勢いで書く。

3はランジュバンは簡単。フォッカープランクは符号とかが曖昧だったので、どちらにも取れるようにαとかβを係数にしてごまかす。

といった感じでした。まあ大丈夫でしょう。

でも出来ている人はみっちり書いたようです。例えば、フォッカープランク方程式を導き出したり。それは問題の趣旨からいって書きすぎじゃないんかな…。僕は字が巨大なフォントなので、上のを書いただけで答案がまんぱんになりました。

図書館巡りをして、nくんと吉田神社の節分祭に行った。すごい屋台の数だった。白い袴の巫女さんというものを初めて見た。

二月2日(日)

統計特論が激しく分らない。フォッカープランク方程式ってどこから出てきたの?

まあ、それはさておき。もうすぐ、主観的には長く、客観的には短かったテスト期間が終ろうとしています。つまり!明日から春休み!

春休みの目標

1.就寝時間、起床時間を固定する。

2.定期的に運動する。

3.(当方学力不足のため)死んだ気になって勉強する。

4.(今期こそは)実験は早めに終らす。

Mulder君の掲示板で不定積分を計算してくれる凄いサイトを教えてもらった。

http://integrals.wolfram.com/

例えば∫x/Sqrt[1 - x]dx を計算する羽目になったとします。

これをフォームに入れるだけで 答え

がでます。

簡単な不定積分からすぐに超幾何関数がでることが分ります。

ここのサイトの積分能力は半端ではありません。

例:∫x/(x^(1/4) + x^(1/3))dx 答え

例:∫x^2/Sqrt[(Exp[x]-1)」dx 答え

等々。

二月1日(土)

統計特論の勉強をしていた。はてな村にいると、おひろさんがありさんの手引きではてな村へとやってきた。ノートのコピーの為。「平田君いるけどそれでもここに来る?」といった主旨のことを聞くのは僕にとって失礼であるぞ。

で、統計特論の勉強は殆ど進まなかった。

一月二十八日(火)

テスト最大の山場と思われた量子光学のテストは良心的にも選択問題だった為、楽に解く事ができた。問題の選び方によっては殆ど日本語だけですむのでは?

散乱は去年と同じ問題が三問もでていた。さらに、小問の数は減らされていた。それにもかかわらず、五問中三問択なので まよわず過去問と同じのを選んだ。テストに入る前に、先生が「何問にしたらいいかな。じゃあ三問にしよう。」とその場で決めていたのが印象的。製作途中で は、四問選択にしたかったのだろうか?

その後、y師匠と一般相対論の勉強。完成。

明日のテストは物理数学後期+一般相対論+論理学基礎論。論理学基礎論の勉強が間に合わない。しかも六時に起きないとだめだし大変だ。しかしこれに耐えればもう、テストは終ったも同然。がんばろう・

一月二十七日(月)

量子力学1のテスト。去年は良だったので今年は優を目指しての再受験。去年は何故一問落としたかというと、そのころ は、何故Schroedinger方程式の解が一回微分しても連続なのか分らなかったのですね。そのころは僕は純粋だったので、微分不可能な関数でも、δ 関数を使えば微分できるということを知らなかったのです。で、一回微分連続性が何故必要かというと、Schroedinger方程式に一回微分不連続なの を入れるとδ関数が出てきて、普通のポテンシャルでは式があわなくなるからです。

ということは、逆を返せばSchroedinger方程式で不連続な解が要求されることもあるのです。ポテンシャルが、δ関数の微分だったりするとき。

量子力学1の試験は三十分ほどで全問とけました。なかなかいい気分。

そもそも観測問題が解決したので、今日は朝から好気分だった。

図書館で論理学基礎論の勉強を五時までする。完成まであと二三時間といったところか。光物性の先生に質問をしに行く。あの先生は一対一で会うと非常に威圧感を感じさせる人でした。

帰ってから散乱の勉強。とりあえず、去年の問題は解けるようになった。傾向が変っていないことを祈る。

夜は量子光学。複雑な計算がとても追いきれないし、ましてや覚えるなんてとんでもない。やはり量子光学は試験にするのが難しい科目なのではないだろうか。簡単な(解答可能な)問題がでますように。

一月二十六日(日)

二十四日に書いた量子力学の僕の解釈は単なる「多世界解釈」と呼ばれているものだということを知った。今まで多世界解釈=「観測したら世界が分裂する」というものだと漫然と思っていたのですがそれはよくある誤解のようです。エヴェレットの多世界解釈 を参照。多世界解釈というのは誤解を生みやすいので、これからはエヴァレット解釈と呼ぶことにしましょう。

エヴァレット解釈には「観測」も「確率」も定式化に出てきません。波束は崩壊せず全ては決定論的で、またそれにもかかわらずエヴァレット解釈から、確率解釈に基づく量子力学が定理として導出されます。

解釈というのは気持ちの問題とよく言われますが、Schroedingerの猫や、Wignerの友人(猫のかわりに 人を入れる)といった観測装置まで観測対象になるような極端な状況を考えると、コペンハーゲン解釈ではわけがわからなります。このことからエヴァレット解 釈が量子力学の唯一無二の解釈と言えるでしょう。

今日は一般相対論の勉強、出る問題が分っているのでこれも楽なほうか。

今日で15問全部終らせるつもりが、三問残った。計画達成率としては良いほうか。

どんどん効率が悪くなっていったので、途中で水泳に。肺活量の測定をやってみたら、4800ml。二十二歳男性の平均値が、4000程度だから、かなりいいほうだった。なんか嬉しい。

 

一月二十五日(土)

今日一日光物性をやっていた。レポートを書き書き。光物性はいちばん簡単なので、それほど力を入れるべきではないのだが…。

でも分るでしょ。色々やるべきことがあるとき、いちばん簡単なのをやりたくなるって気持ち。

今日は一日中家から出ていない。万歩計をつけたら500歩程度だろう。

一月二十四日(金)

素粒子物理学の授業間違って休んでしまった!理由は簡単、先々週、ノートに「来週休講」と書いてしまったため、数学的帰納的に今週も休んでしまったのです。

12時に学校に到着、久し振りにkmさんと食事をとる。

その後、光物性などやりて、田中こういちろう先生に質問に行くと、「丁度今から会議だから四時半に来て」と言われる。その後、四時半まで図書館で光物性のレポートを六回分書き上げる。

光物性にこれほど時間を取られるとは誤算だった。一日で終ると思っていたのに。

四時半になっても田中先生は帰ってこない。帰ってこないから、散乱理論の質問をしに行く。この先生も十分後会議だという。でも質問は十分ほどですむ。

その後、高橋先生に量子光学の質問をしに行く。今日も一時間ほど色々と聞く。丁寧に答えてくれる。その後、観測問題についていろいろ話をした。ウィルスの干渉が出来たとか計画中だとか。それに関する最近の論文をコピーしてくれた。

「川合先生と上手くつきあっていけなくなったら、うちの研究室においで。」と言われた。

観測問題のその論文はまだ詳しくは読んでいないが、高橋先生と議論していたら下のようなことではないかと思った。

α|↑>+β|↓>を観測したら、状態は収縮し|↑>か|↓>のどちらかが観測される。

というのが、所謂「測定による波束の収縮」あるいは射影公理というものだけど、これは実は必要なく、

観測後には

α(|↑>×||↑>と観測した自分やら、観測機やら。>)+β(|↓>×||↓>と観測した自分やら、観測機やら>)

というケットができるだけだ。これは多世界解釈に似てますね。いい点は、

1.意識というものを特別扱いしない。(波束の収束論では何がどうすれば観測されるかが不明瞭)

2.時間反転に対して対称。(波束の収束論では時間反転対象性が崩れている。観測という行為が。)

3.この考えでは、ケットそのものが物理的実体であり、「単なる確率を求める為の数学的道具」ではない。今こう考えている自分というのも |こう考えている自分> (もちろん正確に書くと、僕を構成する粒子のn個のケットの積)でしかない。

一月二十三日(木)

今日は光物性の補講。レジュメを印刷してから学校に行こうと思ったら。power pointなどで使う、ブルーバックのページを何枚も印刷しなければならず、非常に時間がかかった。しかも、最高画質で印刷しなければ文字がかすれて見えなくなるほど細かい字だし。

ということで遅れてしまいました。

授業後、精神のバランスを崩す。固有周波数が十六ビート程度になってしまう。nくんと散乱の勉強をする。

頭の中が大変になってきたので雨の中を走って気を整えようとするが効かない。nくん去る。

生協で手帳と付箋と筆箱を買う。パソコン室へ行って数通メールを打つ。その後、M川さんと路上で話をする。光物性のレジュメを印刷し、散乱を勉強する。終ったので光物性の勉強をし、nくん再び現れる。

落ち着かない。手帳に試験日程を写し、再びパソコン室へ行きメールが帰ってきたのを確認する。この辺で精神は小康状態へと向かう。

つまりは突発的躁というわけだ。

新しく買った手帳は京大用の手帳で、出町柳からの終電時間や、図書館の開館日、書名のリストを書く欄、京都の簡易地図、学内の明細地図などあってとてもありがたい。あと、各教官のいる部屋、物理定数表、特殊関数表、積分公式表、ラプラス変換表、各座標系でのdiv rot grad Laplacian、等が書いてある手帳があればとても便利なのだが…。

量子光学の先生に質問に行く。先生は客人をほったらかしにして、僕に相手してくれた。とても親切な人だ、色々とおみやげにペーパーを貰った。時間が足りなかったので明日も行かねば。

帰ってからは光物性の勉強、今日中に光物性は8割終らせたい。

一月二十二日(水)

授業が無いので家で勉強。

散乱の勉強を一日する。この日一日で終らせようとがんばったが、授業一回分を残して二時半で終了。

他に何もやっていないのでこれ以上書けない。一日中椅子に座ると腰が曲がることを発見した。

今日発見したこと:

Dを微分演算子とします。D-1は積分演算子です。

DnxD-n   を計算してみましょう。

こういうのはちょっと考えれば普通に出来るのですが、次のようにも考えれることを発見しました。

D=exp(L)とします。L=log(D)

すると与えられた項は

exp(Ln)xexp(-Ln)です。

なんとかの定理により、

=x + n[L,x] + … (☆)

一般に、[f(D,x),x]=∂f/∂Dです。その理由は、[fg,x]=[f,x]g+f[g,x] (Leibniz rule)と[D,x]=1です。

よって[L,x]=∂logD/∂D=1/D

[L,1/D]=0(ともにDの関数)より(☆)の…は実は0で、

(☆)=x+nD-1 計算終了。

応用例:aを消滅演算子とする