200301

1月3一日(金)

このサイトはGoogleとは相性が悪いようですが(「素数の歌」で検索してもヒットしない。)、なぜかgooとは相性がいい。というわけで、gooから色々な検索ワードでやってくる人がいます。「加藤和也」「素数」「耳を澄ませば」(耳を澄ませば聞こえます♪:素数の歌)「たと」(ひらたともよしのたと)「平方剰余」といった検索ワードで来られた方がいるようです。「耳を澄ませば」や「たと」や「平方剰余」を探していた方はこのサイトで御探しの情報は得られたのでしょうか?

今日のヒット数は125。ひょっとしたらこれまでの最高記録かもしれない。試験が一段落して見にきた人が多いのかな?

今日は素粒子論の授業。電車で勉強する為の統計特論のノートが見つからず十五分ばかし遅れる。電車の中では高校生ぐらいのカップルが、世界史の問題を出し合っていた。いとほほえまし。

間に合わないので途中で瞬間移動をしようと思ったが失敗する。

素粒子物理では院生生活の話をしてくれた。死んだつもりになって勉強し、二年経つ頃にはなにも知らない学生から、研究 者へと変るそうです。しかしそれでも大学に残るのは厳しく、三人の院生のうち一番えらくかつ、日本中でも一番えらいような人が、博士終了後、三年奨学金で 勉強したのち、ようやく助手にやとってもらえるそうです。でも他に何も考えずに好きなだけ勉強できるので修士の頃が一番楽しい時代だそうです。

今日は高校のクラブに行った。今日も後輩Rが大暴走してくれて楽しかった。

統計特論のやる気が出ない。風呂で寝そうになったので危ないので早め(夕の七時)に就寝。

一月三十日(木)

寝坊して、目の前でいつも使っている特急が去っていくというハプニングが生じた。

叡山出町柳の駅で、氷点下だというのに、超ミニの女子高生がいた。僕もあれぐらい寒さに負けず元気に生きていこうと思った。

光物性のテストには10分ばかり遅れる。空が青い理由少し嘘を書いてしまったかも。あと、焦点距離fの符号を間違ってしまうという大きな過ちをしてしまったような。やはりテスト中でも一歩一歩確かめながら進まないとダメだという教訓を得た。

物理数学特論:去年と同じ問題ばかりじゃないか、フンフンと解いていく。選択式で過去問と違う問題は一つ「SU2の既 約表現がスピノ-ル表現のどれかと同値であることを示せ」だったが、そちらのほうが簡単だと思いそちらを解こうとすると、記憶にある証明方法にたどり着か ない。ええいままよ、自分のやり方で突っ走らせていただきます。と、解いて行くと、「もしどれとも同値でなければ、指標が定数となってしまう。」という結 論がでた。これ以上は良く分らなかったので、「ゆえに矛盾。」と書いて終らせる。

ここ数日でSU2の理解が数段深まった。しかし、もう数段理解は深めれるはずだ。

残りは統計特論。やるきがでない…。夕の七時ごろ就寝。

最近カウンターが異様なことになってきている。今日久し振りに100人超えた。

一月二十九日(水)

テストの山は昨日の量子光学で終ったが、山が終われば次は谷。今日は物理数学、去年の問題を見ると簡単なので、今回も簡単だろうとたかをくくっていた。

さてテスト開始、一問目は難なく終る。二問目、ノートにない問題。これは愚直に微分方程式に級数を入れてしろということなのかな、と思ったが。exp(-λx)D exp(λx)=D+λとかを使って、一般論に持ち込もうとした。

KUA!なぜか上手いこと行かない。何故だ!いくらやってもダメなので次の小問に移る、これも演算子を変形させていって一般論が使える形に持ち込めば簡単さ!そう思い、計算してみると、解のある条件はっ、と求めてみると、

1=0

これは明らかに、実数の公理に反します。何故だ何故だ。そう考えているうちに、時間が切れてアウト。愚直に計算すればよかった…。

二時間後一般相対論の試験。一パーセク=3×10^13 kmなんかを覚えて、試験に挑む。手が痛くなるまで計算し、最後まで解ける。回転系での運動方程式を求める所で、コリオリ力がなぜか普通の二倍になってしまったのはご愛嬌。

試験終了後、先生が「ここヒントは間違っていた。」ともらしたのが気になります。

二時間後論理学基礎論の試験。

論理学というのはどんな学問かというと、仮定:「善は急げ」「急がば回れ」から結論:「善は回れ」といった結論を出す学問のことです。

テスト前にしばらく、総人の図書館で勉強。人類の半分は女性だという驚愕の事実を発見した。また人類の約十割は知らない人だという事実に気が付きました。総人に行くだけで、普段いかに狭い世界で住んでいるという事を実感させられます。

論理学基礎論テスト開始、テスト範囲の後ろ半分が全く試験に出ていないという奇妙なテスト。一部に少し戸惑ったが、簡単だった。

テスト後、異様に疲れを感じる。あまりに疲労が重なると、全く運動していなくても足腰が立たなくなるということを発見した。

電車の中で睡眠をとったら少し楽になりました。

一月二十八日(火)

テスト最大の山場と思われた量子光学のテストは良心的にも選択問題だった為、楽に解く事ができた。問題の選び方によっては殆ど日本語だけですむのでは?

散乱は去年と同じ問題が三問もでていた。さらに、小問の数は減らされていた。それにもかかわらず、五問中三問択なので まよわず過去問と同じのを選んだ。テストに入る前に、先生が「何問にしたらいいかな。じゃあ三問にしよう。」とその場で決めていたのが印象的。製作途中で は、四問選択にしたかったのだろうか?

その後、y師匠と一般相対論の勉強。完成。

明日のテストは物理数学後期+一般相対論+論理学基礎論。論理学基礎論の勉強が間に合わない。しかも六時に起きないとだめだし大変だ。しかしこれに耐えればもう、テストは終ったも同然。がんばろう・

一月二十七日(月)

量子力学1のテスト。去年は良だったので今年は優を目指しての再受験。去年は何故一問落としたかというと、そのころ は、何故Schroedinger方程式の解が一回微分しても連続なのか分らなかったのですね。そのころは僕は純粋だったので、微分不可能な関数でも、δ 関数を使えば微分できるということを知らなかったのです。で、一回微分連続性が何故必要かというと、Schroedinger方程式に一回微分不連続なの を入れるとδ関数が出てきて、普通のポテンシャルでは式があわなくなるからです。

ということは、逆を返せばSchroedinger方程式で不連続な解が要求されることもあるのです。ポテンシャルが、δ関数の微分だったりするとき。

量子力学1の試験は三十分ほどで全問とけました。なかなかいい気分。

そもそも観測問題が解決したので、今日は朝から好気分だった。

図書館で論理学基礎論の勉強を五時までする。完成まであと二三時間といったところか。光物性の先生に質問をしに行く。あの先生は一対一で会うと非常に威圧感を感じさせる人でした。

帰ってから散乱の勉強。とりあえず、去年の問題は解けるようになった。傾向が変っていないことを祈る。

夜は量子光学。複雑な計算がとても追いきれないし、ましてや覚えるなんてとんでもない。やはり量子光学は試験にするのが難しい科目なのではないだろうか。簡単な(解答可能な)問題がでますように。

一月二十六日(日)

二十四日に書いた量子力学の僕の解釈は単なる「多世界解釈」と呼ばれているものだということを知った。今まで多世界解釈=「観測したら世界が分裂する」というものだと漫然と思っていたのですがそれはよくある誤解のようです。エヴェレットの多世界解釈 を参照。多世界解釈というのは誤解を生みやすいので、これからはエヴァレット解釈と呼ぶことにしましょう。

エヴァレット解釈には「観測」も「確率」も定式化に出てきません。波束は崩壊せず全ては決定論的で、またそれにもかかわらずエヴァレット解釈から、確率解釈に基づく量子力学が定理として導出されます。

解釈というのは気持ちの問題とよく言われますが、Schroedingerの猫や、Wignerの友人(猫のかわりに 人を入れる)といった観測装置まで観測対象になるような極端な状況を考えると、コペンハーゲン解釈ではわけがわからなります。このことからエヴァレット解 釈が量子力学の唯一無二の解釈と言えるでしょう。

今日は一般相対論の勉強、出る問題が分っているのでこれも楽なほうか。

今日で15問全部終らせるつもりが、三問残った。計画達成率としては良いほうか。

どんどん効率が悪くなっていったので、途中で水泳に。肺活量の測定をやってみたら、4800ml。二十二歳男性の平均値が、4000程度だから、かなりいいほうだった。なんか嬉しい。

 

一月二十五日(土)

今日一日光物性をやっていた。レポートを書き書き。光物性はいちばん簡単なので、それほど力を入れるべきではないのだが…。

でも分るでしょ。色々やるべきことがあるとき、いちばん簡単なのをやりたくなるって気持ち。

今日は一日中家から出ていない。万歩計をつけたら500歩程度だろう。

一月二十四日(金)

素粒子物理学の授業間違って休んでしまった!理由は簡単、先々週、ノートに「来週休講」と書いてしまったため、数学的帰納的に今週も休んでしまったのです。

12時に学校に到着、久し振りにkmさんと食事をとる。

その後、光物性などやりて、田中こういちろう先生に質問に行くと、「丁度今から会議だから四時半に来て」と言われる。その後、四時半まで図書館で光物性のレポートを六回分書き上げる。

光物性にこれほど時間を取られるとは誤算だった。一日で終ると思っていたのに。

四時半になっても田中先生は帰ってこない。帰ってこないから、散乱理論の質問をしに行く。この先生も十分後会議だという。でも質問は十分ほどですむ。

その後、高橋先生に量子光学の質問をしに行く。今日も一時間ほど色々と聞く。丁寧に答えてくれる。その後、観測問題についていろいろ話をした。ウィルスの干渉が出来たとか計画中だとか。それに関する最近の論文をコピーしてくれた。

「川合先生と上手くつきあっていけなくなったら、うちの研究室においで。」と言われた。

観測問題のその論文はまだ詳しくは読んでいないが、高橋先生と議論していたら下のようなことではないかと思った。

α|↑>+β|↓>を観測したら、状態は収縮し|↑>か|↓>のどちらかが観測される。

というのが、所謂「測定による波束の収縮」あるいは射影公理というものだけど、これは実は必要なく、

観測後には

α(|↑>×||↑>と観測した自分やら、観測機やら。>)+β(|↓>×||↓>と観測した自分やら、観測機やら>)

というケットができるだけだ。これは多世界解釈に似てますね。いい点は、

1.意識というものを特別扱いしない。(波束の収束論では何がどうすれば観測されるかが不明瞭)

2.時間反転に対して対称。(波束の収束論では時間反転対象性が崩れている。観測という行為が。)

3.この考えでは、ケットそのものが物理的実体であり、「単なる確率を求める為の数学的道具」ではない。今こう考えている自分というのも |こう考えている自分> (もちろん正確に書くと、僕を構成する粒子のn個のケットの積)でしかない。

一月二十三日(木)

今日は光物性の補講。レジュメを印刷してから学校に行こうと思ったら。power pointなどで使う、ブルーバックのページを何枚も印刷しなければならず、非常に時間がかかった。しかも、最高画質で印刷しなければ文字がかすれて見えなくなるほど細かい字だし。

ということで遅れてしまいました。

授業後、精神のバランスを崩す。固有周波数が十六ビート程度になってしまう。nくんと散乱の勉強をする。

頭の中が大変になってきたので雨の中を走って気を整えようとするが効かない。nくん去る。

生協で手帳と付箋と筆箱を買う。パソコン室へ行って数通メールを打つ。その後、M川さんと路上で話をする。光物性のレジュメを印刷し、散乱を勉強する。終ったので光物性の勉強をし、nくん再び現れる。

落ち着かない。手帳に試験日程を写し、再びパソコン室へ行きメールが帰ってきたのを確認する。この辺で精神は小康状態へと向かう。

つまりは突発的躁というわけだ。

新しく買った手帳は京大用の手帳で、出町柳からの終電時間や、図書館の開館日、書名のリストを書く欄、京都の簡易地図、学内の明細地図などあってとてもありがたい。あと、各教官のいる部屋、物理定数表、特殊関数表、積分公式表、ラプラス変換表、各座標系でのdiv rot grad Laplacian、等が書いてある手帳があればとても便利なのだが…。

量子光学の先生に質問に行く。先生は客人をほったらかしにして、僕に相手してくれた。とても親切な人だ、色々とおみやげにペーパーを貰った。時間が足りなかったので明日も行かねば。

帰ってからは光物性の勉強、今日中に光物性は8割終らせたい。

一月二十二日(水)

授業が無いので家で勉強。

散乱の勉強を一日する。この日一日で終らせようとがんばったが、授業一回分を残して二時半で終了。

他に何もやっていないのでこれ以上書けない。一日中椅子に座ると腰が曲がることを発見した。

今日発見したこと:

Dを微分演算子とします。D-1は積分演算子です。

DnxD-n   を計算してみましょう。

こういうのはちょっと考えれば普通に出来るのですが、次のようにも考えれることを発見しました。

D=exp(L)とします。L=log(D)

すると与えられた項は

exp(Ln)xexp(-Ln)です。

なんとかの定理により、

=x + n[L,x] + … (☆)

一般に、[f(D,x),x]=∂f/∂Dです。その理由は、[fg,x]=[f,x]g+f[g,x] (Leibniz rule)と[D,x]=1です。

よって[L,x]=∂logD/∂D=1/D

[L,1/D]=0(ともにDの関数)より(☆)の…は実は0で、

(☆)=x+nD-1 計算終了。

応用例:aを消滅演算子とする

akaam=akaa-kak+m=(a+ka-1)ak+m=aak+m+kak+m-1

この計算も単にakとaを交換すれば出てくる式だが、

a-1という定義できないものを途中で入れても答えが一致するのが面白い・

 

一月二一日(火)

電子回路論のテストは失敗した。

冷静になれば、とらえれない問題ではないのが残念だ。

何よりの問題は「レジュメがあることを知らなかったこと」だろうか。

ということで、

1.先生のいうことにはよく耳を傾ける。

2.冷静になること。

3.問題をためらわず速くとくこと。

などが課題として残されました。

やはり僕はテストは苦手だ。では他に何が得意かというと答えに詰まるが。

テスト後の堀内先生の授業。途中で「赤で書いたら読めるかな?」と先生後ろに移動して「私の字は細かいので遠くからじゃ、読めませんね。」と言ったので教室は笑いに包まれた。

目が痛くなって、授業後しばらくダウン。眼鏡を買おう。あと携帯電話と筆箱とホイールつきマウスを。

一月二十日(月)

六時起床。情報論を受けに学校に行くが、一時間たっても先生が来ない。休講かな? 教官は無断欠席したら、何か給料上の罰則があるのかななど考える。物理数学特論のレポートを出すべく、物理教室にたきおん君と行く。すると、情報論の先生 が。「先生授業はどうしたのですか。」と聞くと単に忘れていただけだそうだ。

先生はどこかの研究室から、じゃんけんマシーンの決闘を挑まれてそれに返信しようとしていたそうだ。

二十分ぐらい授業があって終り。

統計特論。線形応答理論の話をして終り。

そして、課題演習。今日は六時まで残らないといけないのでかなり進んだ。したこと:1.これから何をすべきか考えた。 磁気測定器をコイルの中心にセットした。3.電流をコイルに流して、Hの測定。かなりすんなりと言った。H×dH/dzが最大になる点z0を探すのがまず の課題だが、まず5mmごとに測定、次に重要な部分を2mmごと測定としたら、三十分ぐらいでz0が求まった。パソコンがあって、エクセルで情報処理をリ アルタイムでしながら、測定できるのが楽。前期はここが一番の難所だったそうなので、実はもう殆ど出来てしまったのではと、楽観視している。

次にすること、

1.電流を二倍三倍にしてもz0が殆ど変化しないことを確かめる。

2.z0にニッケル球をとりつける。

3.電流を上げ、磁荷率が飽和する磁場Hc、それを作るための電流Icを求める。

4.Ic以上の電流をコイルに流し、もう一度、Hの精密測定。

5.ニッケル球をヒーターであっためて、相転移をおこす。

と、もう最後までの大体の見通しが立ちました。前期に比べてなんと楽なことか。

六時から来年の課題研究を決める為の人数調整会。

僕のP1は何の波乱も無く一発で決まり、めでたしめでたし。

 

一月十九日(日)

引き続き回路論。その後、物理数学特論の問題を全て解くべく、三時半まで徹夜。

あまり何をしたのか覚えていない。

あまり勉強が進まない。

ブラウザをBugbrowserからDonut Pに変えた。マウスジェスチャーが入っているのが面白い。デフォルトだけでは不満なので、↓→↑で右のタブに移動など色々と加えてみた。ブラウザはいろいろ試してみたが、今までで一番使い勝手がよいブラウザだ。

一月十八日(土)(記 20日)

夢1:自分1は海で巨大イカに襲われた。食われるその瞬間に、自分2は 時間を止め自分1を助けた。ここで主役交代。その後、自分2とイカとの死闘。空中にイカが飛んで襲い掛かってくるのを、上空で待ち構え、接触するその瞬間 に時間を止め、押し戻すというのを何度も繰り返す。京阪の京橋駅に行き、電車に轢かせるが、それでも轢いた後に焦げ目がつく程度。そこで誰かがイカを紙を 巻くが如く丸めて卒業証書入れに入れた。

夢2:友人の家に行った、こっそりトイレの窓から外を見るとそこには犬 が何匹も入った檻が。そうこの友人の家は犬の密輸で儲けていたのだ。これを知ったからにはタダでは済まない。窓から飛んで逃げる。監視カメラに見つからな いように上空を飛んで。すると前方には陸上自衛隊が、この家を包囲していた。

回路論をやった後、I子先輩と京女のニューイヤーコンサートを聞きに行った。ラフマニノフはよかった。一つのピアノに三人が連弾する珍しい曲をやっていた。

四条畷に着いた後、先輩を家に送るため歩きに歩いていた。手を振って歩くと、全身の凝りが治っていくのを感じた。これから手を振って歩こうと思った。

今日はセンター試験とのこと。何人かの受験生に励ましのメールを送った。受験生はがんばって下さい。

金曜日のTRICK2を見た。DVDで見たときは余り面白くなかった場面がTVで見たら面白かった。これはおそらく、この番組はTVドラマの形式で見ると一番面白いように作られているのだろう。つまり十五分後とのCM、一時間ずつの区切り、が大切なのだろう。

 

一月十七日(金)(記 20日)

夢1:失恋した。恋愛対象として考えたことがない、といった感じで。こんな世界は失敗作だ、そう思い。真空を相転移させ、宇宙を破壊した。

夢2:体育館のなかで二国に分かれ戦争をしていた。我が国にはもはや武 器弾薬が尽きた、そこで僕が空を飛んで水を落とすがもちろん全然効かない。そこで、青酸カリの粉末をまいた。向こうはそれに気がついていたので効果はな かったが、僕自身粉末まみれになって大変なことになった。

夢3:お笑いバトルロワイヤルが行われていた。審査員を笑わせないと順番に殺されていく恐怖の行事である。たまたま前年度チャンピオンの女性との対戦となった、ピンチ。

起きたら十一時ごろだった。秋の青空のように爽やかな気分だ。

勉強したあと、試写会「ラヴァーズ・キス」の試写会に行く。誰か行く人がいないかと、高校のクラブを覗いてみるが、誰も行く人なし。

一人で行く。この作品は吉田秋生の漫画の映画化である。こういうのでは珍しく漫画と全く同じ内容だった。現代的に叙情的な作品だった。気になる点を述べると、

1.主役の平山綾の厚化粧が怖かった。何か違うと思う。

2.この作品の主人公の男の人はもっと「魔性の男」といった感じが欲しい。

3.原作でも思ったが、(矢印で恋愛感情を表すと)

Aの妹(女)→Aの親友(女)→A(女)⇔B(男)←Bの親友(男)←Bの親友の親友(男)

という人間関係は殆どありえないのではないかと思う。

といった感じの一日でした。

しのみ君の一月十七日の日記の男女の友情論で、「異性の友人のほうが心地よい距離が保ててくつろげる(要約)」にとても共感を感じた。

一月十六日(木)(記 17日)

 夢:バスに乗って旅行していると、隣に座っていた女の人が、線形代数の本を読んでいた。声をかけていろいろ喋ると、すぐに仲のよい友達となってバーベキューを一緒に食べた。実はfくんの知り合いでもあるらしい。

 朝六時に起きて立ち上がろうとすると頭が痛い。寝不足なのだろう。ついでに体も痛い、昨日ちゃんと運動の前後にストレッチをしなかっただろう。

電車に乗り学校に向かう。すると、なぜか止まるはずのない駅に止まる。乗るべき電車を間違えたのだということに気づく。特急型の車両を準急に使っているから間違えたのだ。ややこしい。こんな間違えは初めてだ。

途中の駅で急行に乗り換え進む。特急と違い座れない。そのまま行くと、普段より15分弱遅れただけだった。面白い体験をした。

光物性の授業。ものすごく駆け足だった。来週もするそうだ。

電磁気演習。三時ごろ終った。少し遅刻したので 二つの偏光の重ね合わせについての問題を四元数で解いた解答を見逃してしまった。

三時ごろ終了、少しルネで本を読み、留学関係の本を買おうと思ってレジに並ぶとみなみさんに偶然会い、「その本ならあげるよ」と言ってくれたので買わなくてすんだ。

その後、京大のオケの定演に一人で行った。

「ひらたさんですね。」と見知らぬ理学部生の方に声をかけられた。

R.ワーグナー 舞台神聖祝祭劇 「パルジファル」第一幕への前奏曲

R.シューマン 交響曲 第二番 ハ長調 Op.61

R.シュトラウス 交響詩 「死と変容」 Op.24

と全てRがつく人の作品だった。やはりロマン主義の音楽は僕には難解だった。

帰って日記を書いていると突然目の奥が痛くなったので日記を書くのをやめて寝た。

一月十五日(水)(記 16 17日)

朝から寝不足で眠いしかし出町柳の階段を登るとき急に気合が入って、心の中で何かを叫びながら階段を駆け上がってみた。

すると、見渡すは一面の銀世界。ということで、今日京都は大雪の日でした。大阪は数年に一度しか雪が積もらないのでこういうときは大はしゃぎしてしまいます。

雪玉をひとつ教室に持ち込み、目の前において相転移を観察しながら、位相幾何学の授業を受けました。SO(3)の具体的な表式を使わずに幾何学的性質だけでSO(3)=Sp(1)/{1、-1}とかを証明していました。数学の人はすごいなあ。

授業後、急いで飛び出し、とりあえず一人で巨大な雪玉を作って、雪だるまを作りました。食堂に行き昼ご飯を買って戻ってくるともう潰れてました。固めていないとすぐ潰れるようです。

その後、nくんとfくんと三人で六号館の裏で四十五分間にわたって雪合戦という名の熾烈な戦いが繰り広げられました。感覚が無くなるまで手が冷たくなりました。

その後、一般相対論の授業。宇宙がこれから膨張しつづけるかの話。真空のエネルギー(宇宙項)は存在するらしい。

 授業後に「それは超対称性の破れによるものか?」と質問したが、超対称の破れによって生じるとすれば、GeV/m3のエネルギーが期待されるが、実際観測によると、10-20eV/m3程度で、これを説明するため色々な理論が提唱されているが決定打はないそうだ。(指数や単位は僕の記憶間違いの可能性があるので信用しないで下さい。)

授業後、fくん、nくん、mさん、鳩さんで、理学部前にて雪合戦を再びする。一時間ほどやると、周りの雪を投げ尽くしたので終了。

今日初めて、一般教養の「論理学基礎論」に出席した。自習するつもりが、ゲーデルの不完全性定理の証明の概略に耳を奪われた。テストには「ラッセ ルのパラドックスを書け」という問題が出るそうだ。どうして、古本で手に入れたテスト持込可の教科書の最後の余白に、ラッセルのパラドックスの書き込みが あるのか理解した。

自主ゼミ後帰ると十二時。

一月十四日(火)(記 16日) 振袖に厚化粧は合わないと思う。

今日の量子光学はよく分った。回路論は来週がテストだそうだ。散乱理論を少し電車の中で勉強してみたが、矢が飛ぶがごとく進む。板書が丁寧だからであろう。

くりこみのゼミをやった。ファインマン経路積分との類似が見られた。

終ったあと、nくんと量子光学の勉強会。疑問点を一つずつ潰していく。疑問のうち、4/7は消えた。やはりこのようなことは、人と話し合うべきということか。

おくれて鳩さん登場。三人で北部で食事をして、おしゃべりをして帰った。帰ったら十二時ぐらい。

それから相対論のレポートを始めたが、二問中一問解いた所で力尽き寝た。

一月十三日(月)(記 16日)

夢:夢と分っていた夢。飛んで町を探索していると、衝動的に小学生の女の子を窓から突き落としてしまった。僕の心の中には危ないものが潜んでいるのだろうか?その後、夢の中でずっと憂鬱になる。

朝は量子光学の続き、散乱理論も少しだけやってみる。

試写会で「レッド・ドラゴン」を見に行った。これは「羊達の沈黙」の時間的に前のお話。レクター先生が今回も魅力的だ。

寝る前に量子光学のノートを全て見直し、疑問点をまとめる。

病気のほうは昼には治ったようだ。炎症が胃から順番に小腸、大腸へと移動していくのが分った。

今日は成人式だそうだ。考えてみれば、同地区同年令の人間を一つに集まる行事は、人生のうちでこれが最初で最後だ。ど うして、このような前近代的な行事が今なお残っているのだろうか?着物屋の市場を保護するためだろうか?そもそも今のような形態の成人式はいつ頃確立した のだろう?

まあそんなことはどうでもいいとして、成人された方おめでとうございます。

一月十二日(日)

家にこもって量子光学の御勉強。

全然進まない。

ますます付箋が増えてきた。

近くの図書館に散歩に行くと成人式の準備をしていた。「アルコール禁止」などと書かれた張り紙が微笑ましい。

荒木経惟の写真集「センチメンタルな旅・冬の旅」を読んだ。こんな写真集、他にない。

ゲージ粒子の存在はゲージ対称性から要請される。では、クォークやレプトンは何故存在するのだろう?

家庭教師に行く。結局、僕は彼にとってなにかの役に立ったのだろうか?

家に帰ったら、潜水艦の映画がやっていた。父に聞くところによると、祖父は戦時中、潜水艦乗りだったそうだ。

彼の艦は撃沈されたが、そのとき丁度祖父は有給休暇を取っていて難を免れたと聞く。もしそのとき祖父が有給を取っていなければ、僕は存在していなかったであろう。

寝ようとすると腹痛に襲われる。胃が炎症をおこしている感覚がある。また、家庭教師先で飲んだ、マグカップ一杯のコーヒーと大湯飲み一杯の緑茶が効いて来て、軽い興奮状態に陥る。

痛みには波がある。これぐらいの痛みに音をあげていたら、出産には耐えられないぞと思い、三時間ばかし我慢してみるが、どうも眠れない。

起き出し、まず胃腸薬を飲む。偽薬効果ぐらいはあるだろう。そして興奮状態を抑えるために、チョコレートとホットミルクで即席のココアを作り飲む。共に効いたようだ。

 

一月十一日(土)

家にこもって量子光学の御勉強。

全然進まない。

この先生は涼しい顔して細かくいろいろと間違っているような気がします。しかし途中を間違えても最後には式が正しくなっているというのが先生のプロたるゆえんなのでしょう。

分らない所、書き間違えではないかと思えるところに付箋を貼っていくと、あっという間にノートが付箋だらけに。約十枚は貼りました。

テスト前なので、このサイトの写真を増やそうとがんばった。紅葉の美しい赤が出ない。

一月十日(金)

昨日の続き:日記を書いてから今日の物理数学演習の発表のた めに二回線形微分方程式論を復習する。一度やったことは復習すればすぐに知識が蘇る。ペー関数は「何とか何とか形の微分方程式の解」ということで定義され ているのだけど、実際は解は二つあるので、これは厳密には「解空間(二次元)」を意味しているのだろうか?

素粒子論:自発的対称性の破れの話と、ヒッグス模型。質量のない粒子×1+質量のない粒子=質量のある粒子×3ということ。

あと、この話とBCS理論の関連を話していたけど、BCSが分っていないのでそんなものかと思った。BCSが分っている人には感慨深い話なのだろう。あ と、U(1)回転(絶対値1の複素数をかけること)普遍性が電荷の保存則をつくっているので、対称性が自発的に破れた系(物性の例では超伝導体)では電荷 が保存しないそうだ。

物理数学演習:今日は最終日というのでかなりの延長。本来は四時半終了だが、五時前になっても終る気配が無い。課題研究の登録のために席をたつひとが多かった。僕は歯医者があるので五時十五分に帰ったが、結局何時までやっていたのだろう?

友達のys君が課題研究を最後まで迷っていたので、「彼のような優秀な人が同じ所に入ってくれたら嬉しい」と思い、P1に誘ったら結局P1で提出したようだ。これで人数がオーバーして僕が落とされたらどうしよう。

帰ってからすぐに寝る。英会話の先生と連絡がつかなくなった。米国に強制送還されのだろうか?日本警察に逮捕抑留されているのだろうか?それとも米国に一時帰国してからビザが下りなくなったのだろうか?それともたんに失踪しただけなのだろうか?

news:重力の伝播速度が初めて測定された模様。光速(=理論値)±20%とのこと。重力波を観測したのではありません。木星の重力レンズ効果を地球サイズの電波干渉計で観測したそうです。

http://www.aoc.nrao.edu/epo/pr/2003/gravity/

http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/2639043.stm

http://www.cnn.com/2003/TECH/space/01/08/gravity.speed.ap/index.html

 日本語の記事はまだない様です。

一月九日(木)

今日の一限はお休み。ということで学校は昼から、朝のうちに勉強するぞと昨日意気込んだが、結局起きて、出発して学校に着いたら昼の一時。たっぷり寝たからなあ…。

夢:教祖をやっている超能力者との戦い。覚えているシーンは三つ。1. 僕は空中で静止したまま、教祖の投げる玉を念動力で取るシーン。(たくさんとれればいいようだ、念動力を使ったおかげで過去最高記録を打ち出したよう だ。)シーン2 夜 都会の中 崖を僅かな足場(腐りかけた木など)を頼りに歩く。 シーン3 教祖の屋敷 火事の中 何人かの超能力者の仲間達とおのお のの能力を使用して教祖をとっちめる。

量子力学演習:今日が最後。JJサクライ勉強しなあかんなと思った。春休みの課題。

院試ゼミの予習をする。結構間違える。こんなので大丈夫だろうか?熱力学は難しい。カルノーサイクルが最大効率であることは何故かをぱっといえない。

院試ゼミ:問題であったが、古典力学の分配関数を計算するのに普通に積分した後N!と、h3N で割るのはなぜかという問題。N!は簡単だが、h3Nが未だよく分らない。

書いた年賀状が一枚戻ってきた。転居先住所不明と。切ない。

年賀状が一枚きた。リターンアドレスを書かなければ、番地を書かなくてもがんばって届けてくれるのかな?

一月八日(水)

八時にぱっと目が覚める。二週間ほど休んでいても、体が学校を覚えているのだなと感心する。

位相幾何学:難しい。分らない。授業内容とは全く関係なく、d(dw)=0微分形式の二回外微分が0になるという事実は、∂(∂X)=Φ 任意の領域Xの境界の境界は空集合という事実と対応しているのだなと気づき感慨にふける。

つまり、∫X dw=∫∂Xw (ストークスの定理)

ですね。

よって、∫Xddw=∫∂∂Xw=0

ということです。

今日は着物を着て学校に行った。落研という人が多かった。一年のとき有機化学を教えてくれた、田村類先生にひさしぶり に会った。「入院でもしているのか?」と言われた。そして彼は始終、僕に哀れみのまなざしを注いでくれた。「気が狂わん程度にがんばってくれ」と励まされ た。

着物は快適だった。また着ようと思った。

自主ゼミが無かったので、帰って勉強できると思ったがなんやかんやで出来なかった。

一月七日(火)

今日は冬休み最終日、進まない量子力学特論3をほっておいて、一般相対論のレポートをする。昼は問題の意味がわからずふてねする。

佐藤勝彦の「相対性理論」の重力波の部分を読む、似たようなことが書いてある。問題の意味がわかった。「=0」が抜けている誤植だったんだなと気づく。そして、本をフォローしようとするが出来ない。誤植おおすぎ。

分らないので自分のやり方でやってみたらできた。

あと、電磁気演習の為、E・Bがローレンツ不変であることを証明しようとする。dual field tensor を考えれば簡単だった。さらに一歩立ち戻って、四階完 全反対称テンソル(これの英訳は?)

εijkm (i,j,k,mが0123の偶置換なら1、奇置換なら-1 それ以外0)

がテンソルであることを証明してみる。

この証明は面白かった。detの定義を思い出せば出来る。こんなつまらない昔から知られていることでも、自分で何かを考えるというのは楽しいものだと、再認識した。

寝ようとするが、眠たいのに寝れない。眠り方を忘れたようだ。一時間半ばかし布団のなかでごろごろするが、時間の無駄だと思い、とりあえず気分を変えようと、昔のアルバムを広げる。

高校一年生の頃のアルバム、さるボランティア団体の活動記録、少し感慨深いのはそこに写っている、「自分より年上の人」のほとんどの年齢を自分が越してしまっていることだ。

それでもまだ寝付けないので、岩波の理工系の数学入門コース「位相微分幾何」を眺める。一般相対論等への応用が書いていて面白い。

一月六日(月)

夢:kmさんが事故で死んだ。彼女を助ける為に時を遡行した。助けることに失敗、別の理由で死んだ。再び時間を遡る。また失敗。…。何度か繰り返した。やはり人の運命というのは変えることが出来ないのか、そう思った。

もう一度時間遡行した、次は大きめに跳んだ。場所が悪いのだ、事故現場から遠く離せば助かるはず。そう思って少しでも事故現場から離れる為必死で移動した。彼女は死ななかった。助かったのだ。しかし、彼女の変わりに、事故現場で誰かが死んだそうだ。

  量子力学特論3の勉強が進まない。ギタマンに行ってrisaさんに榎本ナリコの「力の在り処」という漫画を読ませていただいた。この漫画家は叙情的な線を書く。こんな漫画もこの人は書くのかといった感想だ。

一月五日(日)

夢:電車に乗るのが遅れたので、京都から大阪まで飛行した。長時間飛行するとどんどん力が無くなって飛ぶ速度が遅くなる。英単語がびっしりと書かれた滑らかな谷の間を飛んでいった。

朝十時半頃起きる。

 今日は一人ぼっち。ギタマンに行き、おしゃべりする。

量子光学(量子特論3)をする。進まない。

ボゴリューゴフ変換というのは、(a,a)を線形変換して代数構造を崩さない変換のことだ。この線形変換を表す行列は実行列ならばローレンツ変換のみになる。したがって、ローレンツ変換とボゴリューゴフ変換には何らかの関連があるはずだ。

変換して(c,c)になったとする。

c=SaS

となるSはexp{(ra2-ra†2)/2}である。

私が望むのはただ一つこの変換が自明と見えるようになりたい。

映画「ホワイトアウト」をテレビで見た。

なかなか面白かった。

年賀状がだいぶ来そろったようだ。

出した分は大体返ってきた。後残るは、性格的に返信しなさそうな人。若干名と、忙しそうな人数名だけだ。

 今日昨日と、家にあるバッハの曲を殆ど全て聞いた。二十歳を越えてから、作曲家の感情のほとぼしりがあらわれている曲にはすっかり食傷を感じるようになり、まれにしか聞かなくなった。最近では殆どモーツァルトとバッハしか聞いていない。

今日はバッハのオーケストラ組曲二番に感動し、何度も繰り返して聞いた。

久し振りにパソコンのバックアップを取った。メールとアドレスとマイドキュメントをCDに焼いた。結構な時間が取られた。

一月四日(土)

塾で初詣、adj(随伴ではない)さん、ARISAN、ばーび先輩達と、四条畷神社に初詣に行く。ここに行くのは今年で三回目。もう何度目か忘れたおみくじを引く。11番大吉。やはり素数はいいようだ。こんど、うさやんの家の前にくくりつけておこう。

素数といえば、加藤先生が朝日賞を受賞したそうだ。そしてその関連で、朝日新聞に素数の歌が載った。素数の歌はぽんぽろり…と。加藤先生の見出しは

数学者 加藤和也さん(50)

「素数の歌」に耳澄ます。

となっていました。(フォント比は大体このようなもの。)

衝撃的な事実が二つ。

1.加藤先生はややこしい難問に迷い込むと山登りに行く。

2.授業で使うジョークは必ず前に準備している。

とのこと。

紹介文の中で、

「(フェルマーの定理の紹介を数学雑誌の連載で、)専門用語や難しい概念を使わず説明した。」

とありました。これは日本昔話を使って説明したのです。

物理数学特論勉強終了。年賀状が15枚ほど来る。よかったよかった。自分の日本髪+晴れ着姿の写真を送ってくれた後輩がいた。いい後輩を持ったものだ。

羊羹(ようかん)と羊歯(しだ)の絵を書いてくれている人もいた。素晴らしい。ちなみに僕の年賀状はどんなのかというと、「あ。」と筆で大きく書いたもの。同様にそのひとの名前の一文字を書いたもの。同様に「元気?」と大きく書いたもの。その他、に分類されます。

よく見ると祖母から年賀状がきているのはうちの家族で僕だけだ。なぜだろう?

一月三日(金)

今日は冷たい雨が降る。昨日のうちにkmさんと初詣に行ってよかった。

十一時半頃起床、十二時間ほど寝たか。人は何時間連続で寝れるのだろう?物特の勉強を進める。

表現が既約⇔表現空間が自明でない不変部分空間を持たない。ということのはず、では、何故スピノ-ル表現は…。書いていたら問題が解決しました。やはりこう、疑問点を人に伝えようとするのは大切ですね。

年賀状が一枚しか帰ってこない。なぜだ!

家庭教師の初仕事、先月の給料を貰って嬉しい。ついでに向こうのおばさんからお年玉を貰った。この年になってお年玉を貰えるとは夢にも思わず、嬉しいものだ。

帰ってから、リーリー・ソビエンスキー主演のジャンヌダルクがNHKでやっていたので見た。ジャンヌを演じるリーリー さんは、げに清らなり。(あとでネットで写真を見たのだが、清らなるはリーリーさんというより、「ジャンヌを演じるリーリーさん」のようだ。俳優が役に よって顔の雰囲気が大きく変るのは、まあ当然か。)

作品のレベルも非常に高く、以前映画化されたジャンヌダルクに遜色なかった。特に画像における色の使い方は秀逸であった。

一月二日(木)

夢:ユースのロッジで泊まっていた。次の日の宿泊客を見ると、一年生がゼミ合宿をするらしい。しかし、私はここが連続殺人事件の舞台となることが分ったので、逃げた。

今日はkmさんと着物で初詣に行った。着物を着るのに一時間ばかし、寒いので冷水をかぶってから着た。冷水をかぶった後しばらく暖かいという現象は、冷水を頭にかぶらないと発揮しないということを理解した。かぶらなかったのでよけいに冷えた。

12時四条畷駅にkmさん登場、白い振袖に、頭には藤のかんざし。着付けに一時間半かかったそうな。四条畷神社に参詣 する。タイトスカートのように歩きにくい!「鬼も恥じらう♪八十八夜♪」などと謎の歌を歌いながら進む(正確には夏も近づく八十八夜)。途中でモデルハウ スを発見。注意する前にkmさんはチャイムを押してしまったが、何も反応は無かった。

おみくじを購入、中吉だった。変化がない。その後、アスレチックを見物したし、昼食を食べる為に下山する。

昼食は畷高生ご用達のお好み焼き屋「風月」。美味しい。

その後、長尾駅へ。菅原神社を参詣する。おとそを頂く。kmさんはすぐに頬が赤くなった。

さてこれからどうしようかと相談する。「近所に共通の知り合いoguariさんがいるはずなので、押しかけよう。」ということで、公衆電話の電話帳から調べてかけるがいない。喫茶店にでも入ろうと思うが、周囲に喫茶店はないようだ。ということで駅前解散。4:00。

家に帰ってから物理数学特論。Abel群の既約表現が、1次元表現に限ることはAbel群の基本定理と関係があるのだろうか?

それとSU(2){この授業では殆ど群=SU2かSO3のようだ}スピノ-ル表現というのがあった。これが二元m次同次多項式の変形によって定義されているのだが、変な定義だ。しかしこれは、

以前述べた定理:

α|↑>+β|↓>がα/βをリーマン球面に対応させた点の方向を向いている。

と、大きく関係があるはずだ。でも分らない。何故だろう。

一月一日(水)

帰ってくると疲労で死にそうだ。昨日は地獄をみた。

朝10時から16時まで寝る。

夢:殺人事件が起きた、犯人は僕。仲間達と食堂で食事をしていると、被害 者の恋人である男性がどなりこんできた。しまった、机の下に被害者の遺留品と頭蓋骨を残したままだ。それらは見つかったが、なんとか言い逃れた。頭蓋骨は 角度的にそれとわからなかったようだ。説教調で言い逃れたので最後には彼は僕を心から尊敬して信頼するほどになった。なんて初夢だ。

16時からはしばらくメールでの年賀状を書く。

それから物理数学特論(表現論っていうのかな?)をする。注意:よく勘違いされているそうなのですが、表現論は数学の一分野です。言葉の表現を研究する学問じゃありません。

「群と物理」やこの授業のノートについていえるのだが、物理における例の出し方が、先に結構な程度量子力学を理解していないと、何で例となっているか理解できないラフな書き方をしているな、と感じた。

年賀状が十枚ほど来た。毎年書いていなかったから、元日に来るのはこれぐらいかと思った。