200212

十二月三十一日(火)大晦日

朝は起きると、まず冷水を浴び。山のふもとの四条畷神社までランニング。一時間ほどで帰ってくる。何年かぶりに四条畷 神社横にあるアスレチックに行く。なるほど、体のサイズが合わない。これは子供の体のサイズにあわせて作っているので、大きくなった体では遊べない。しか し、ここも昔に比べて寂れたものだ。ロープ等、潰えやすいものは既に全て姿を消している。

それからは、物理情報処理のレポート書き。やっていることは、どういうことかというと、「数個前までのデータから次のデータを予測し、それが外れたら、予測の仕方を変えて予測精度を高めるプログラム」です。

いろいろなデータを作って予測させて遊ぶ。例えば01010101…と続く列。途中まで周期4途中から周期1になる列。途中まで周期8途中から周期32になる列。等々。

それをまとめてレポートに書く。16kBものメールを作った(添付なし)のは初めてだ。

パソコンでレポートを書くと10倍疲れる。やっとのこさ書き終えると、しばらく街を徘徊する。その後、初詣での打ち合わせのため、sio君に電話。彼とは中学からの知り合いで、中学を出てからは年に二回だけ:初詣と、野崎祭りのときだけ会う。

ということで彼に電話すると、半年振りにもかかわらず、彼の一声が「じゃあ、今日は何時にする?」と来たものだ。

彼はカウントダウンスペシャルを録画する準備をしてからくるそうだ。そういうものはそもそもビデオで撮ってみるものなのだろうか?

疲労を癒す為に、6時から11時までごろごろする。

十一時ごろから、出発の準備、風呂に入り、さらに寒さに体を慣らすために冷水を浴びる。

11:50に四条畷駅で待ち合わせ。それから四条畷神社に行く。到着するまでに年が明けてしまった。仕方が無いので、10分時計を遅らせて、擬似的に神社の中で年を越す。

賽銭はいつもより一割多く11円。素数。願い事が思いつかない。「今年も楽しく物理ができますように。」ぐらい。

おみくじは中吉。巫女さんがいと清げであった。騙されちゃあかん。あれは巫女さんのかっこをした学生であって、ほんとの巫女さんじゃないんや。と思いながら騙されてしまう。

一つ目の初詣でが終った。次の目標は神戸。電車待ち45分なので、小楠公という小さな神社に参り、近くの店で振舞い酒を頂き、コンビニで御茶づけを作って食べて電車にのる。

電車は予想以上に混んでいた。そして三宮に着く。三宮は生田神社に詣ず。神戸は深夜にもかかわらず非常に活気溢れていた。参ってから、吉野家で夜食をとる。そのとき彼に素粒子物理学の重要性を説いたのだが、理解してもらえなかった。

次にどこへ行こうと相談になって、JRのパンフを見れば隣駅の神戸駅から湊川神社が近いと書いてあるので、「もう帰ろう」と消極的になった彼を引っ張り次は神戸駅:湊川神社へ。この辺りで深夜四時ぐらい。

神戸は湊川神社。四条畷神社に祭られている人の父が祭られているという非常に四条畷と縁があるところだ。ここでも巫女さんからおみくじを引く。結果は中吉。sio氏は末吉だったが、なぜか私よりいいことが多く書いてあった。

これからどうしようか、という話になって、なりゆきのまま、神戸の海で初日の出を見ることになる。

とりあえず、糖源としてどんぐり飴を買い込みしばらく駅の中で体温を温存する。まわりには日の出か電車かを待つ若者がちらほらと。

ここにいても仕方ないということで、神戸ハーバーランドに歩き出す。仄かに赤い街頭が輝くガス灯通りを抜けるとそこは光の海。

道はイルミネーションに溢れ、海には輝く豪華客船が停泊している。50cmぐらい海を跳べば客船に無断乗船できそうだったが、落ちたときを考えて出来なかった。

それから東が見える場所を求め、海岸線沿いに歩く。真っ赤に輝く神戸ポートタワー下につく。それに登って見るかどうかを検討したが、やめておく。

それからちょっと歩いて、オリエンタルホテル前の突き出た海岸にたどり着く。ここなら東が見える!(もちろん方位磁石は持って行きました。)ということでここで待機。

待機していると寒くなります。ということで反覆横とびをやってみるが、できない。sio氏に教えてもらうが出来ない。これなら、小学校のスポーツテストでまれにみる点数を取りそうだ。

などとやっても、なかなか日は昇らない。寒いので、ティッシュペーパーを燃やしてみる。20秒ぐらい燃えて灰が殆ど残 らない。ここが山なら、薪を集めてこれれのにな、などと喋りながら、次々ティッシュを燃やしていく。隣にいるカップルの女の人が、こちらをみてくすくす 笑っているようだ。

東の空に薄明りがともる。海の色が刻一刻と変化していく、淡き光に照らされ、柔らかそうで歩けば歩けそうだ。海の向こうにはさらに陸が見え、そこから日が昇るはずだ。初日の出を見るなど、高一のとき以来だろうか?ましてや海から見るのはおそらく初めてだ。

しかし、世の中は上手くいかない。日が上がるにつれ地平線から雲が上がってくる。何度か日が見えそうになるが、そのた び雲に追い抜かされる。一時間ぐらいそのような感じで待ったであろうか。もうだめだ、これは今年一年を暗示しているようだ、と言いながら帰路に立とうとす る。

20mぐらい歩いただろうか?突如、日華が雲の端からあらわれる。感動して前屈姿勢になり太陽に両手を伸ばして「うおー」と雄たけびをあげる。何枚か写真を撮り、今年もいいことありそうだ。と、道を引き返す。

日が出ると、海と陸との温度差の関係で風が吹く。一気に体感気温が10度ほど下がる。これは耐えれない、すぐに近くの船の待合所に逃げ込む。なかは程よく暖かく天国だ。現在朝七時。

熱い缶コーヒーで生き返る。見れば周りには寝ている人ばっかり。おそらく同じような境遇の人たちなのだろう。ベンチに座って休息を取るが、このままだとずっとここから離れられないということで、時間を決めて出発する。

少しでも暖かい道を歩いて帰ろうということで、ハーバーランドのアーケード下を歩いていく。おおきな羊の置物があり、すこし動いて声がしたような気がする。丁度そこを通りがかった掃除のおばちゃんに、これ動くのですか?と尋ねると、前を人が通りかかったら動くとのこと。

 sio氏が反覆横とびをしていたが動かない、「いまちょっとテープが巻き戻っている所だから」とおばちゃん。巻き戻った所でまた反覆横とびをすると、動き出して「め~」と挨拶してくれた。

10:00 帰宅

 sio氏とは「じゃあ、次は五月に」と別れた。

十二月三十日(月)

情報学のレポートを一日中した。いろいろなところで、細かな間違えをして結局一日かかった。目が痛い。プログラムはできたのだが、結局何を書いて提出すればいいのだろう?

文字の配列の最後にはヌル文字が入るというのをはじめてしった。

ファイル入力だけで、これほど手間取るとは思わなかった。前乱数を作ったときに、文字を詰めなければscanfで処理できたものを。fgetc fgets fscanf の仕様が難しい。

参照:僕の作ったファイル読み込み(無駄が多い!)

char c[2];

…  

 while(i<1024){

      fgets(c,2,fread);/*2つあるのはnull文字よけ*/

     if(c[0]=='0') {tea[i]=-1;i++;}

     if(c[0]=='1') {tea[i]=1;i++;}

  if(c[0]=='EOF')exit(0); 

 }

というわけで、今日も余り有意義な一日とは言い難い。食後一時間は、食休みで昼寝する習慣がついてしまった。

 

十二月二十九日(日)

今日もいろいろ習字して遊んだ。古代字というのは、生命感に溢れ実に素晴らしい。

昼頃、急激に体中の筋肉が痛み寝込む。

TRICK2 episode1をレンタルビデオで借りた。金田一ぽかった。(同じ監督)

いまいちだった。次を期待。

というわけで生活が乱れています。勉強が出来ない。

十二月二十八日(土)

年賀状をあらかた書き終わる。書き終えてから、筆で色々と心に浮かぶままにア文字を書いて遊ぶ。「演算子」「量子化」「猫」「非線形」「電磁気」「くりこみ」等々。

書いているうちに、字が上手くなる。何時間も飽きずに書いていれば、そうなるのか。

いろいろ文字を崩したり、記号化したりして遊ぶ。習字が楽しいと感じたのなど生まれて初めてだ。ちなみに年賀状を書き終えてから上手くなったので、年賀状には修行の成果は反映されていません!

そんな一日でござった。

十二月二十七日(金)

やはり、病後なんだからと、自分に甘え、夜一時から昼十一時半まで寝る。

夢:劇団の地方公演?殺人事件が起きたり、てんやわんや。

今日は年賀状を書いただけで一日が終わりました。まず、筆を買うことから始める。書き始めると二時間ぐらいで、三十枚ほど書いたが、いろいろ逡巡すること多し。

宛名を書くほうが大苦労。色々な所に散らばった、名簿や昔の年賀状を集めてんやわんや。結局夜中までかかり、未完。

久し振りに高校のクラブに行った。写真を撮ろうと欲したが、断られる。切ない。

Risaさんに、最近面白い夢を見る?と聞くと、「集団処刑所で人があちこちで張り付けにされているなか、ふくとめアナとキャッチボールをする夢をみました。」と返ってきた。素晴らしい逸材だ。

十二月二十六日(木)

朝:ぎりぎりまで校正の最終チェックをする。

最近、朝が起きれない。理由1.あまりやりたいことをやっていない。理由2.夜寝るのが遅い。

12時にkmさんと出町柳で待ち合わせ。まずは、笹尾研にいき、校正を提出する。その後、kmさんのレポートを総人まで出しに行く。

川沿いを歩いて、丸田町まで。それから電車に乗って、三条まで。三条で食事。

今日はレンブラントを見に行く予定だった。三条の美術館に行くがレンブラントはやっていない。それもそのはず、パンフレットを見るとレンブラントは七条でやっているらし。なんと間抜けなんだ。

仕方がないので、市立美術館の所蔵品展を見る。これはこれでかなり良かった。作品名は忘れたが、清涼感に溢れる浴衣着の少女を描いた日本画が印象的だった。

館内は非常にすいていた。見渡す限り人はいない。寝転がって仰向けになって作品を見ても。見る人無し。貴重な体験だった。

その後、出町柳に移動。普段行かない喫茶店に行き、珈琲を飲む。おいしい。

今日朝から少し頭痛と腹痛があり、体調不良。いつものエネルギーの1/3も出ない。

七時に再び笹尾研。文ちゃんとf君と、kmさんと僕と笹尾先生で、校正の給与としての食事を食べに行く。

食事中:文ちゃんそっちのけで理学話。

途中:小説に話題が移って、fくんそっちのけ。

といった感じでした。やはり危惧した通り、五人に共通する話題はなかった。

ささおきょうじゅから二つのアドバイスを受けた、

1.炊事選択等の生活能力を身に付けること、

2.一日三十分でも英語に接すること。

がんばろうと思う。

十二月二十五日(水)

今日はアイザックニュートンの誕生日。それはさておき、今日は一日、笹尾先生の教科書の校正をしていました。昼頃までに終るかなとおもいきや。全然終らない。僕は校正の才能がない事を実感した。

間違っていそうな所があれば、あまり検討せずに書き込んでいく。って、そんなんでよいのだろうか?

一日中家にいると体中が痛くなります。というわけで水泳に行く。泳ぐと気持ちいい。でも、プールは今日一杯で閉まるらし。冬休み中、どこで運動すればよいのだろうか?

 

十二月二十四日(火)

夢:住み込みで家庭教師をしていた。純和風の旅館なみに大きな家。そこで は、嫁姑間の仲が悪く、建物の西と東に分かれて住んでいた。そしてそこは学生運動の拠点ともなっているようだ。しかも嫁姑で応援している派閥が異なり対立 していた。たまたま姑の部屋にいたのだが、会議が始まる前に僕の知り合いが気づいたらいない。姑に聞くとみな嫁の応援する派閥の会議に行ったとのこと。 「あなたも行ってもいいけど、途中でこちらの派閥の人に見つかったらやばいわよ。抜け道があるから使いなさい。」と、抜け道を紹介された。心の奥で、「自 分が作った世界なのに細かいディーテルだ。」と感心した。

よく、「夢の中で夢と気づいているのか。」という質問を受ける。これに答えるのは難しい、実はたいていの夢では気づいているわけではない。「うすうす分かっている」というぐらいのレベルで認識しているのだ。

朝は、なんとなく観測問題を考えながら過ごす。

こんなSF的な状況を考えてみた。

二つの箱(外界から孤立している、中で生活ができる)を用意する。中にそれぞれ一人ずつ赤ん坊を入れる。次に、スピンか偏光の非局地的相関とSchroedingerの猫に出てくる装置を利用して、

|箱Aの中の赤ん坊:死>|箱Bの中の赤ん坊:生>+|箱Aの中の赤ん坊:生>|箱Bの中の赤ん坊:死>という状態を作りだす。

赤ん坊は箱の中で育ち、やがて成長する。中には実験の説明がかかれており、やがて赤ん坊は成長し実験の目的や自分が今置かれている状態を知る。

だからこんなステイトが出来る。

|箱Aの中の人:死>|箱Bの中の人:生,「箱Aの人は死んでいる」ということを知っている>+|箱Aの中の人:生,「箱Bの中の人は死んでいる」ということを知っている>|箱Bの中の人:死>

さて本当にこんな状態は出来るのだろうか?箱を開けて外部の人が観測したときにどちらが生きているか決まるのだろう か?それとも赤ん坊が成長して意識(なんと曖昧な語!)を持って自分の状態を観測した瞬間に状態ベクトルは収縮するのだろうか?そもそも「外界から孤立」 とはどういう意味なのだろうか(あらゆる粒子はあらゆる粒子と相互作用しているというのに。)?

昼はトリックのDVDを借りてきて見た。時間の都合で会えなくカットした場面集というのがあって、その多さに驚いた。一時間物を作るのに一時間十五分は映像を用意しているのではないだろうかというぐらい多い。

しかしそれにしてもトリックは面白い。今回は上田教授の「一つ忠告しておく、俺を愛してはいけない。」というのが面白かった。

その後、笹尾先生の教科書の校正をがんばる。校正という立場で文章を見るのは難しい、「分かった」と「分った」どちらが正しいのか調べるなんて初めてだ。(結局どちらでもよいようだ。)

磁気単極子は電場からローレンツ力を受けるはずだ。

そうこうすると、畷高ギタマン現役生がチャイムを鳴らす。今日はうちでクリスマス会(別名:ひらた会)である。

まずは大富豪を一時間半ほどする。その後、夕飯のカレーを食べ、しばらく時間を置いた後に、ケーキを食べる。その後雑談。

九時ごろに駅に送って帰る。道で聞いたのだが、Risaさんも変な夢をよく見るそうだ。昨日の夢はビーフシチューで世界が埋まる夢だそうだ。どういう精神構造してるのだろうか?

昨日の日記を読んで思うのですが、もう既に失ったものは捨てれないのですね。

十二月二十三日(月)

夢:犬に手をかまれた。一度に多数の犬が手をかんだので、手に犬が鈴なりになっているという状態になった。久し振りに時間を少しだけ止めれたがあまり役に立たなかった。

僕はこの貴重な予定のない一日を何に費やしたか。掃除に費やしたのである。そして、今おそらくは!我が部屋はこの十年 のうちで最も片付いた状態といっても過言ではあるまい。手紙もまとめ、机の中は整頓した。パソコンの中身も大胆に片付けた。それはそうと僕は手紙を書いた ら必ず手元に控えを残しているのです、過去に自分が書いた手紙を読むことほどこっぱずかしいことはないですね。片付けながら、過去の思い出に浸った一日で した。

この片づけを通して僕は捨てる快感というものを手に入れた。この大掃除で我が部屋は10kgは軽くなったであろう。今 回捨てたのは単なるゴミつまりいらなくなったものだけだが。いるものを捨てたらもっと快感が得られるかもしれない。知性や信頼や人間として大切なものを捨 てたら、さらなる快感が待っているのであろう。

大掃除の残りは

1.机の前の本棚

2.工具置き場

3.写真とフィルムを一致させること

以上

あ、年賀状も書かねば。

十二月二十二日(日)

朝、虎猫くんとトリック劇場版を京都の映画館に見に行った。電話で打ち合わせするときに、彼の携帯電話にかけたのだが、その場で「じゃあ、携帯の番号教えてくれる?」と尋ねてしまった。

映画館に行こうと寺町通りを通る。いろいろ不思議な店があった。甲殻機動隊のDVDが出ていることを知った。欲しいけど高い…。

多少迷ったが、ちゃんと時間どおりについた。トリック劇場版は、変に映画だと力まず、テレビドラマどおりの面白さをかもし出していた。色々な所に小技が効いていて楽しい。上田先生の狂人ぶりがあまり見れなかったのがちょいと残念。

その後、食べ物を探しに徘徊する。漫画専門店があったので立ち寄ると、欲しかった漫画:大島弓子 「つるばらつるばら」 川原泉 「笑う大天使2」と欲しかった小説:梶尾真治 「かりそめエマノン」「さすらいエマノン」が手に入り、大満足。

異様に安いラーメン屋(一杯180円だったと思う。)を見つけそこで食事。箸がきれいに割れるかどうかを競う。僕の勝ち。

そして帰る。帰ってから家を少し片付け。家庭教師に、今日は和を積分で評価することなど教えた。彼の家では大きな犬を室内で飼っているのだが、トイレに行ったとき暗い廊下で黒く巨大な犬が低くうなりながらこっちににじり寄ってくるのはさすがに恐ろしかった。

帰ってからこんなことを思いついた。

「 an=∫0 xn exp (- x)  の計算で、f(t)=tan/n! を求めtで展開すればa_n が漸化式を用いずとも直接計算できる。」

十二月二一日(土)

朝:だらだらすごす。+今日ハイマート合唱団に一緒に行く人を探すが見つからない。kmさんと行く予定だったのだが、用事ができたので断られたのだ。

昼:はてな村の忘年鍋会に出席する。ありさん達と鍋をたらふく食う。

早めに帰って、メールを見るとkmさんからのメールがそれの返信のついでに、やはり今日無理ですか?、と送るといけるかもと、返事が。というわけで、即座に電話をして一緒にいくことになる。

会場の最寄駅、長岡京に到着。少し時間があまったので長岡天神辺りをぶらぶらする。

合唱はあいかわらず素晴らしい。フォーレの「レクイエム」には体が震えた。

帰りに梅田により、お好み焼きを食べて帰る。楽しい一日であった。しかし長い一週間だった。非平衡の賜物だ。

北新地には道にタッチセンサーで音の鳴る楽器のレリーフがあるのだが、僕はずっと前から壊れているものだと思っていた。僕が触っても音が鳴らないからだ。ところが、今日kmさんが触ると音が鳴った。何故だろう。僕の電気伝導率が悪いのかな?

十二月二十日(金)

今日は最後の授業、目の前でいつも乗る電車のドアが閉まってしまって十五分遅刻。

学校に着くと九後先生が、ファインマンダイアグラムを書いていた、今日はいろいろとファインマンダイアグラムで計算してみるといった感じ。「みなさんはもう単位なんてどうでもいい人たちばっかりでしょう。」と、試験期間中に補講をすることになりそうだ。困った。

終ってから、みなみさんがカメラを持ってきていたので、みなみさんと九後先生と僕で写真を撮った。

くごせんせいに、教授の主な仕事はなんですか、と聞いたら、「書類を書くことと、会議に出ること」と帰ってきた。教授ってのは大変だなと感じた。

今日は最後の統計演習。昼休みにブラウン運動の問題を解こうとがんばったが、簡単な所で勘違いをしていたため、解けなかった。

統計演習、kVくんがブラウン運動の問題を解いた。あ、こんな簡単なところで勘違いをしていたのかと少し悲しかった。

彼の発表が終るともうだれも解く人がいない。隣にいたYくんが「そういえば、××番の問題ど うなったん。」と尋ねてきた。××番?そういえば先週、解こうと思って、問題と異なる結果になって解けなかった問題だ。彼の発言を聞いた先生が「じゃあ、 何を考えたかだけでも発表してみなさい。」と来た。そして、その後、先生の誘導のもと問題を解くことに。(というよりこの問題は曖昧な内容なのでそれぐら い誘導がないと解けない気がする…)

ということで図らずも、とりを飾る羽目になってしまった演習でした。

帰る途中でpikottiくんを前方に発見したので、気づかれないよう真後ろについてみたら、すぐに彼はギョッとした顔で振り向き僕に気づいた。なんでばれたのだろう。

家に帰ってから、歯医者まで時間があるので高校による。クリスマス会の打ち合わせをする。ある一年生がおひろさんにだんだん似てきた気がする。容姿と雰囲気が。

家に帰ってから久し振りに、「魔笛」を聞いた。この序曲のような人間になろうと思った。

十二月十九日(木)

夢:よくわからない。 

起きたら、八時半。八時四十五分の授業に間に合う為に走る。今回は荷物はT君の自転車に入れてもらったので楽だったが寝起きのランニングはきつい。なんとか間に合う。

昼ご飯はkmさんと北部食堂で食べる。その後、北部校内にある謎の定演を散歩する。おそらくこの定演を知っているものは理学部生の中でも僅かにすぎないであろう。

その後、量子力学演習、今回は昨晩人の家に泊まったので全く用意していない。でも、解けそうな問題があって、かつ誰も解く人がいなくなったので、その場で解いて発表した。そのあと、院試ゼミの問題に関連して<0|(a+a†)2n|0> を考える。僕はこれを解く為に簡単なダイアグラムを書いて計算する方法を発明した。結果をfくんに見せると、彼はもっと計算が楽なダイアグラムを書いて即 座に計算してしまった。ちょいとくやしい、だから僕は母関数を使って解く方法と、Γ関数を用いて解析的に説く方法を思いついてみた。組み合わせ論的に解く 方法を見つけたい。(ちなみに答えは(2n)!!)

最近疲れがちなのでよく食うことにしている。この日も大量の食事とおやつを食べた。

十二月十八日(水)

今日も授業は一般相対論だけ、家から出る前にレポートを仕上げる。共変と反変を間違えていたので無駄に時間を浪費する。

一般相対論の授業は今日もOHPを使って。進度が速いので分らない。

今日は僕が自主ゼミ発表だ!ということで、その後、お勉強。分らない所があったのでそこらを歩いていたみなみさんを捕まえて相談する。第一の疑問はあっさり解決し、第二の疑問は分らないということが分る。

そして発表。今回の節は短かったので楽にすんだ。非常に体力を消耗しているのか、発表中に右耳が聞こえなくなった。

その後、自主ゼミ忘年会。みなみさんの家に向かう。このとき、非常に重い荷物を持ったまま、結構な距離を走ったので、走り終わったとき、膝関節に痛みが走った。

みなみさんの家で泊まる。普段飲まない僕も飲む。僕が飲むと、「この愚か者め」等々の発言が増えることを発見した。それと他にも酒で壊れた人がいた。

みなみさんから、量子光学(4000円)の本を500円で買った。丁度欲しかったので助かった。あと、前書いたスピンとリーマン球の対応はJJサクライに書いてあることだと聞いた。僕の勉強不足が露呈してしまった。

早めに寝たのでベットを占拠できた。

十二月十七日(火)

精神は安定した。今回かなり躁鬱が激しかったが、面白いことに躁鬱はほんの十秒程度で入れ替わる。これもなにか相転移と関係しているのだろうか。

量子光学:レーザーで作ったポテンシャルで原子を溜める話。なかなか面白かった。

昼休み、kmさんと植物園で食事をとる。すっかり木の葉は散り。前来た時と景色は一新していた。人と人との接し方というのは100人いれば、100C通りあるのだなと思った。

電子回路論:先生も授業の前は一日二日憂鬱になるそうだ。

散乱理論:途中でかなり眠くなってしまった。WKBについて。疲れるが簡単。

くりこみゼミ:まだ内容が良く分らない。3.99次元の臨界指数についての論文を貰ったが、そもそも3.99次元なん てあるの?小数次元なのはフラクタル次元でまあよいとして、三次元を越す空間次元を物性の人が考える必要があるのだろうか?なんかすごく現実と乖離してい るような気が…。

もしかしたら、宇宙も実は空間そのものが小数次元を持ってたりして。

十二月十六日(月)

六時起床、泥のように眠い。今なら寝方が分る。昨日は 少しも勉強しなかったのも、眠れなかった原因の一つだろう。あと、昨日書かなかったが、寝ようとしているとき、「自分=関数f「寝ること」⇔「関数のゼロ 点を探すこと、あるいは関数を微分すること」という妄想がふつふつと沸いてきたのも寝れなかった原因の一つであろう。

情報処理論:レポートが出ました。あと先週の残りの発表で、自分の預金残高を線形予測している人がいた。予測の結果によるとそのひとの預金残高はいずれ、減衰的に一定値に収束する、つまり仕送りもなくなり、消費することもなくなるそうだ。

統計特論:最初に「いつもは行き当たりばったりでやっているのですが、今回は授業日数が足りないので、準備してきまし た。」と言った。今まで行き当たりばったりだったのですか…。ときどき判読不能な文字が出たので、「これはなんと読むのですか」と授業中黒板の前まで行っ て質問した。たいてい「を」だったり「と」だったりする。

実験;今日は磁場測定器を載せる物差しつき台(ゲージと命名した)とコイルに平行に置いた。三角定規を何度も、ゲージとコイル台に置く作業を繰り返す。

なんとか平行にした。あとコイルの鉄芯に方眼紙を貼る作業をした。

あとは、もう今日中にできることが終ったので、景気付けにコイルに3A(5Aが許容電流)ほど電流を流し、色々な条件での磁場強度を測定した。

課題研究の登録用紙を提出した。第一希望P1、第二希望P2。落ちませんように。あと笹尾先生に無理やりP2に入れられませんように。(この前会ったとき、「おたくはP2で決定しているでしょ。」と言われた。)

夕方から夜にかけて、大きな鬱がやってきた。

家に帰り、ばらばらに散らばっていたMDを集め、整理した。大量の埃が部屋を舞う。

一年生のときのノートプ リント類を整理した。半分以上捨てた。僕は一年のときになんと無駄な勉強をしていたのだろうかと、後悔した。僕が一年の時に受けた授業で後に血肉と残った のは、「物理学基礎論」「物理化学」「線形代数」「微積」「真菌自然史」ぐらいだろうか?(いろいろと自習はしたが)。今ばりばり重要なことを勉強してい る一年生が少しうらやましくもある。でも僕が熱力学を教わった富田先生なら、「それだけやれれば充分」とでもいってくれるだろうかな。(富田先生のHP中のこのコンテンツ参照。)

十二月十五日(日)

今日は他になにもやる気が出ないので、大掃除第一弾をした。とりあえずは本棚の整理。目標:本棚からはみ出ている本を直し、床などに積んでいる本を本棚にしまい、いらない本を捨てる。

この作業で殆ど一日がつぶれた。廃本は厚さにして1mほど出た。一巻だけしかない漫画や、受験参考書などがその大半を しめる。元書簡入れ、現在意味不明の棚を除き全て片付けが完了する。結果として四つある本棚は全て、これ以上一冊も入れれないほどに本を詰め込まれた。な かなかの壮観である。

そして、家庭教師に今日は凸関数の性質から、不等式を作るということをメインに話をした。所謂凸不等式の滅茶苦茶簡単な証明方法を発見したのがうれしかった。

そして夜、さあ寝ようかと思ったが、なぜか寝れない。あたかも、寝方を忘れてしまったかのようだ。あるいは、最近毎週月曜日は徹夜なので、体内時計の中で習慣付けられたのかもしれない。

そうこうしているうちに、精神が異常をきたしてくる。今日は朝から躁鬱が激しかったが、寝ようとしてがんばっている と、躁部分と鬱部分が分裂してさらにそれを冷静に判断している自分が現れてくる。そうこうしているうちに、分裂した精神が軋み、かってない精神の苦しみを 感じる。このまま放って置くとこの軋みに耐え切れず精神が壊れてしまう、なんとかせねば、と理性が考える。なんとか理性を振り絞って、床から出たのが、床 に入ってから四時間後、朝四時半、当然一睡も出来ていない。

まずは高ぶった精神を抑えなければと、台所に行きカルピスを飲むことにより糖分を摂取し、副交感神経を動かす。しばらくすると、気分が少し落ち着いてくる。

このまま床についても同じことだと思い、水曜ゼミの準備をはじめる。五時半頃、突然強烈な眠気が襲ってくる。これなら大丈夫だと思い、床につく。三十分後六時起床。

 

十二月十四日(土)

夢;大きな吹き抜け構造を持つ巨大デパートで二年前に失踪した旧友に会っ た、喫茶店でパフェを食べる。彼女が帰ったときにバッグを忘れていった。届けやな、財布を失礼して現在の連絡先はどこか見せてもらおう。と、財布を開けて カード類を見ると、全部似てるけど違う名前。幾つ名前をもっているんだ、と感心していると、慌てて旧友がバッグを取り戻しに戻ってきた。

この彼女は今はどうしているのだろう。このHPを見てはっときたあなたは連絡ください。

今日はkmさんとバイオリンコンサートに行きました。ご飯を梅田のジュンク堂付近で食べる。そのあと、そこらを探検します。何しているのですか、と警備員に尋ねられたらkmさんは「探検しているんです。」と答えました。

開場して開演する。音楽に心が共鳴しました。そのあと、中ノ島を歩き、電車に乗り、そのまま終着駅まで乗りました、そのあとUターンして帰りました。

人は観るものしか見えないし、

観るのはすでに心の中にあるものばかりである。」

アルフォンス・ベルティヨン

ということを知った一日でした。

十二月十三日(金)

夢1:ブラックジャックになったが変な薬を注射されてからだがボロボロになった。

夢2:大長編の夢、僕の精神が小学四年生のころにタイムスリップした。小 学校の授業は極めて退屈だ。友達との会話も退屈だ。今度から何か本を買って学校に持っていってそれを読もうと思った。でもお金がないので本は余り買えな い。とりあえず、ゲージ場の量子論でも溜めてた小遣いで買おうかなと思った。大学の図書館が使えたらいいのになあ。

しかしこれから人生どうしていこうかな、中学高校大学と自分のたどった道をもう一度辿るのも時間の無駄かもしれないけど、今の友人達と二度と会えなくなるのは悲しい道で会っても声かけられないのが悲しい、などと考え。さらには、過去の失敗を考えて、あの時が来たらこう行動しよう、今までつちかわれた人生経験をもってすれば、小中高でもっといい人生を歩めたはずだ、などと考えた。

さらには、中学に入ったらあのクラブに入ろう、そしてだれだれとは早いうちに仲良くなっておこう、(当時から行っていた)はてな村塾はこれからどうしよう かな、急に学力が上がっていることをどう説明しよう、少なくとも大学三年程度の学力はあるはずだからもう勉強を教わりに行く必要はないな、でも行かないと 知り合えない人がたくさんいるし…などと考えた。

小学校の教室が夕焼けに赤く染まる。窓からの夕陽は極めて美しい。

森の中を散歩していると十数年前の九後先生に会った。今の自分の学力を認めさせて大学の図書館をつかえるようにしてもらえる他、大学の講義を聴講する権利 を得るチャンスと思い、話しかけて、今まで得た物理学の知識を披露した。先生は僕が大学生レベルの学力を持っていることに気づいたようだ。お終い。これか らどうなるんでしょう。こんな状況で友達はできるのだろうか?

今日は授業は三四コマだけ。ということでゆっくり寝た。面白い夢を見たので起きてから炬燵に潜り、想像で物が眼前に見える状態にまで意識レベルを落と、記憶の中の中学を探索した。

場所と共にその場所にまつわる記憶が、「こんなことまで覚えていたのか」とあきれるぐらいに連鎖的に湧き上がってくる。

いろいろ辛いこともあったが、それなりにいい人生だったなあと感慨に浸る。

学校に行って統計の演習に出る。解こうと思っていた問題は解かれてしまっていた。1:30に終り3:30ごろに終る。自宅から通うのは、授業時間が少ない日のほうが辛い。

数学系の図書館に行き、Leeのparticle physicsを読んだ。あまり面白さは感じなかった。

四条畷駅からの帰り道、知り合いの高校生に会った。高校生ってのは変化が速いなと感じた。

エネルギーが足りない、ひどく疲れ気味。早く誰かのエネルギーを吸収しなければ。

十二月十二日(木)

夢:fくんが、駅のホームで傘を振り回して発表の練習をしていた。何の発表かと聞くと以下の通り:「スピンが α|↑>+β|↓>の状態にあるとする。このときスピンは複素数β/αをリーマン球面に投影した場所を向いている。」なるほどそんなのこともあるの かと感心した。

今日も授業は一コマだけ、それは光物性。寝坊して大幅に遅れてしまう。たぶん、視覚細胞のエネルギー変換の方法を応用すればエネルギー問題が解決するという話をしていたようだ。

終ったあと、帰りたいけど院試ゼミがあるから帰れない。しばらく図書館にこもり、当たっている問題を解く。凄く簡単な問題につまずいてショックを受ける。

食事をMulder君と食べる。世界はZ^4なのかQ^4なのか、何次元に埋め込まれるのか、地球の回転速度を速くし ていくと、赤道下で重力と遠心力がつりあったとき、海はどうなるか(僕の意見では蒸発を考えなければ土星の輪のようなドーナツ状の海が空に浮かぶようにな る)。等々について議論する。

その後、基礎研に行き、ミチオカクの本を読む。なかなかいい本のようだ。

そして、また図書館にもどり、問題をまた解く。また簡単な所でひっかかりショックを受ける。

自主ゼミが終った後、電車の中で今日の夢でfくんが言った事を確認すると確かに成立していた。なんでこんなことが成立 するのだろうか?スピノール→ローレンツ変換群→SL群→一次分数変換?(思いつくままに書いただけです)。あとで調べたらこの事実はペンローズの「心は 量子で語れるか」に書いてました。これを読んだ記憶が夢に残っていたのでしょう。

 

十二月十一日(水)

 今日の授業は三時間目の一般相対論だけ。というわけで、ゆっくり家でレポートの準 備をして、電車の中で書く。最近一般相対論のレポートは電車の中で書くものと習慣づけされてきた。Newton力学の惑星の運動の方程式を簡単に解けるよ うになっていて嬉しかった。解ける理由は何かというと、u=1/rを変数にして、φをパラメータに取ると、(du/dφ)2 これは運動エネルギーのようなものが、uの二次式で書けることなのです。しかしu=1/rの変換の必然性が見えてこないのがまだまだ未熟なです。

すこし思ったのだが、量子力学でクーロン問題を解いて、それから楕円運動を出すことは出来ないのだろうか?調和振動ポテンシャルなら、そんなことができるのだが(coherent state)。

今日の一般相対論の授業はOHPだったので進むのが速くてついて行き難かった。

その後、図書館で勉強しようと思うが、疲れてやるきがあまり出なかった。まずは川合先生に課題研究の話を聞きに行こう とするがいない。川合先生は普段姿を見ないがいつもどこにいるのだろうか?付属図書館に本を返しに行く。その後、工学部の図書館にいきミチオカクの 「Quantum field theory」を探しに行くが分類の仕方が分らず見つけれなかった。

その後、吉川先生、藤先生、篠本先生の研究室紹介講演を聞きにいく。

藤先生(流体):研究室への誘い方が上手かった。流体の大切さを力説していた。

吉川先生(生物化学物理):いつものように、非線形布教をしていた。

篠本先生(脳):先生の自己紹介や友達の紹介やらだった。やる気のなさが面白かった。この先生が物理教室の中で一番面白い先生だと思う。

発表のパワーポインタの中にQ&Aがあって、こんな内容だった。

Q:(先生の研究は)木を見て森を見ずではないのですか?

A;枝を見て木を見ずです。

Q:それでいいと思っているのですか?

A:今は枝を見るだけで満足しています。

Q:結局あなたは何者なのですか?

A:情報処理の教師 兼 データのリサイクル屋です。

研究室にくる学生に求めるのは次の二つだそうです。

1.性格のよさ

2.「こんなことやってていいのか」と悩んだりしないこと。

帰り際にちなさんに会った。久し振りで懐かしかった。

十二月十日(火)

夢;高いマンゴーを坂の上の果物屋件駄菓子屋で買った。

量子力学特論2:字が今までのなかで一番小さかった。添え字など3cmもあればいいほうだろう。この先生は面倒だなところだと字が小さくなるのかな?

帰って、昨日のプログラムの検証のためにsin(x)を線形予測してみた。今までの中で一番速く発散した。何が悪いんだろう?

その後、ななさんに手紙を書いたら、一日が終ってしまった。

十二月九日(月)

朝六時に起床。体中が痛い。

朝の電車でpikottiくんに会った、データを見せると「それ本気で発表する気ですか?そんなんだったら僕も持ってきたらよかった」といわれた。

物理情報処理論:失敗するなら最初のうちだと思ったので、一番に発表した。紛糾したが、受理された。皆かなり予測があたっていたので驚いた。ということはやはり問題は僕のプログラムにあったということか!

課題は太陽黒点と後一つ好きなデータを解析して予測せよというものだったが、みんな色々と面白いデータを予測していた。

例:松井の勝率(いずれ0になるそうだ).

ノーベル物理学賞の受賞者(0から3人もらえる規程になっている)(意外に周期性が見つかった。そのうち四人以上ノーベル物理学賞がもらえる年が来るそうだ。)

小泉内閣ののこり寿命を今まで内閣の存続日数から予測(もうとっくにおわっているそうだ。ちなみに内閣の寿命に周期性はないそうだ。)

等々

課題演習は実験準備。コイルの磁場を磁場測定器測り、次に磁場中のニッケルにかかる力を測定しなければならないのだ が。今日は以下にしたら、コイル内の磁場測定器とニッケル球のxyz座標を厳密に測るかを議論した(これがなかなか頭の体操になって面白い。)一応、全て 必要な座標の測り方は決まったが、これからどんな困難が待ち構えているやら…。

 帰ってから日記を五日分書いた。それだけで夜は九時から十一時半までつぶれた。日記はためて書くもんじゃない。

 十二月八日(日)

夢:手塚治虫的近未来、今大学の図書館のあるところには現在ではありえないほどの、巨大で壮麗な建物が建っていた。数万人がそこで学業をしながら生活できるそうだ。今日はその着工式、しかし突然「この建物に爆弾を仕掛けた」とのテロリストからの犯行声明が放送で流れた。

パニックが生じた。巻き込まれないようにと、僕は上空に飛んで逃げる。逃げ惑う人々は山を越えて避難しようとしていた。しかし、その向こうにはテロリストがキャンプを張って待ち構えていたのだった。

今日は長く寝た。朝起きて、ほっぺたを触ってみるとつやつやしていた、やはり睡眠は肌に良いようだ。

今日はひたすらにプログラミング。プログラミングは楽しいが、異常につかれる。体が凝って仕方がないので、プールに行き全速力で泳いだ。

家庭教師は長引いて、六時から十一時までかかった。微分積分における平均値の定理の応用をいろいろな問題例を用いて教えた。

ときに、「連続関数f(x)において、ある点aにおいて、f(a)>0ならば,aのまわりではf(x)>0」

というのは高校数学の範囲で示せるのだろうか?それとも自明として使ってよい事柄なのだろうか?

帰ってから、延々とプログラミング。こんな結果

年ごとの太陽黒点の数、1780年までは実データでそれからは予測値。太陽は前世紀に既に崩壊しているはずである。

が出たが、原因不明であきらめて朝四時で寝た。

十二月七日(ド)

夢:三人のターミネータに命をねらわれた。飛んで飛んで 飛んで壁抜けして逃げた。非常に未来的な社ビルをすり抜けたのを覚えている。そして、山に追い詰められた。そこには、僕と同じ様に命をねらわれて長年ター ミネータと闘ってきた二人の男がいた。銃を渡され一緒に闘うように説得される。走行しているうちに、敵が襲ってきた。分散して迎え撃つ。敵はクローン技術 で作られた少年兵達を引き連れてきていた。少年兵達と打ち合いになる。苦闘の末、三人のターミネータを倒した、少年兵は逃げ去った。正当防衛とはいえ何人 かの少年を射殺してしまったことが、心に傷として残った。

起きてからまずテレビドラマ「トリック」を見た。上田助教授はなぜ、研究室では上半身裸なのだろう?

今日は朝からプログラミング、目標は太陽黒点の年別数のデータの構造を調べ、予測すること。後一つは√2で同じ事をすること。まずは手に入れた人のプログラムの吟味と改造。ニューメリカルレシピと格闘。

殆ど箇所に改造が必要なことが分り、パーツのみ貰って、1から書くことにする。ということで、まずするべきはプログラムの中でのデータの流れを決めること。紙に書いて考える。

体が疲れてきたので、駅までランニングをした後、京大のマンドリンオーケストラを聴きに、京都へ。ちゅきさんと京都タワーで待ち合わせ。チケットを当てにしていたのでしかられた。

今日もお互い毒を吐いて楽しい会話だった。今日も色々と「いいかげん成長しなさい」としかられた。久し振りのマンドリンの演奏で楽しかった。頭の中はかなりプログラムとミカンボムに侵されていたが…。

ちゅきさんと僕の共通の友人Kdさんがいた。ちゅきさんが僕を捨ててKdさんと帰ろうとしたので、とめるのに苦労した。

電車の中で、課題で使うアルゴリズムを誤解していたことに気づいた。ということで1からプログラムを考え直した。

帰ってから「今日も楽しかったです。」とメールを送ったが未だ帰ってこない。

十二月六日(金)

夢;大講義室で統計演習をしていた。問題を解くと二人の教官から突っ込まれた。

教官1:「君は発表をするときはもっと準備をしたほうがいいよ。」

教官2:「君は基礎から勉強しなおすべきだよ。」

演習終り、校舎内をうろつく、行っていた中学校と大学が変に組み合わさった建物だ。購買に行くと、中学の友人があらわれた。三回に行くとまさに中学、窓か ら風景をのぞくと外にプールが見える。少し躊躇したが、窓から体を乗り出し飛んでいく。プールの真上に到着、そこから重力落下に任せてプールに入ろうとす る。加速度が効いて恐ろしいスピードに。目測を誤り、プールサイドに激突する。体が粉砕されたが、時間を少し戻してプールに入りなおす。そこには中高大の の様々な知り合いがいた。ということで今日の夢はいろんな人に再会できて楽しい夢でした。冒頭を除く。

素粒子物理学;今日もくご先生は元気だった。今日はファインマンダイアグラムの作成のお話。授業後、食事を一緒にとっ た。先生によれば人間は一日八時間以上の睡眠が必要だそうだ。あと課題演習の話を聞いた、P2の理論は地に足のついたことを、P1は地に足のついていない ことをしているそうだ。ということでどっちに行けばよいのか迷う所です。今度は川合先生に話を聞きに行こう。

物理数学演習:今日不思議なことを、二つ知った。

その一、演算子Lに対するグリーン関数をG(x.ξ)とする。

i.e L G(x,ξ)=δ(x-ξ)

このとき G(x,ξ)=<X|G|ξ>とすると、LG=1

特にLがエルミートのときGもエルミート、でGL1

グリーン関数をこういう視点から見れることは気づかなかった。

その二、

f(z)=δ(z-z') (複素関数の意味で、△はzの実部と虚部とでのラプラシアン)

であるとき、z→u(z) (正則関数)と変数変換をすると、

u f(u(z))=δ(u(z)-u(z'))

となり形式が不変である。

これは地道に計算をすれば求まるが何故成立するのだろう?

 

十二月五日(木)

CERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)てのがスイスにあります。

そこにはLHCという女性ロックバンドがあるそうだ。

その人たちはこんな曲を出している。

Strong Interaction:(強い相互作用の歌)

You quark me up   (yeah yeah, I feel your charme)

You quark me down (tau tau, I feel so strange)

You quark me top     (go go on hypercharge)

You quark me bottom    (shoot shoot on isospin)

You spin me 'round 'round 'round 'round yeah

I feel your attraction  It's a strong interaction

やっぱり海外はすごいなあ。

  他のもここには加速器の歌や、マイクロ波の歌など素敵なものがたくさんおいてあって(しかもすべてポップなラブソング風)、全てDL可能になっています。CERNに行ったらCDが売っているそうな。

光物性:先生は光ファイバーが内部でそろったような構造を持つ石を持ってきていた(テレビ石)。なかのファイバーを先 生はしきりにファイバーバンドル、ファイバーバンドルと言うので、その言葉がでてくるたびに僕はどきどきしていた。(ファイバーバンドルは普通は幾何学の 用語)

電磁気演習:何も用意はしてなかったが、トムソン散乱の問題を黒板の上で解いた。色々細かい間違えがあったが、指摘されるごとに訂正していったら正しい答えに行き着いた。

電磁気演習は紛糾のうちに足早に終り、(解く人がいなくなったので)情報処理室に行き、情報演習のレポートの作成の準備をしようとする。すると冒頭のようなサイトが見つかった。どうやらこれが、「The first band on the web 」だそうだ。ありうる。(CERNはWeb発祥の地)

今日は前野先生のIBM賞記念講演を聴きにいった。話は明快で聞きやすかった。やっぱり、プレゼンテーションの仕方を授業で教えただけあるな。

十二月四日(水)

夢;位相幾何学の授業(演習かな?)を受けていた。正二十面体のオイラー指数を計算していたようだ。

今日もお疲れモード。一般相対論のレポートを電車の中で完成させる。位相幾何学の授業は今日も何を言っているのか分らなかった。ありがたい言葉を写経しているといった感じだ。来週と再来週が休講なので、嬉しい。

一般相対論の時間も終わり、ゼミが始まるまで四時間暇が出来た。体中がこっていて痛く、座っているのもしんどいので、植物園に一人行き、森の中でヨガをする。紅葉と落ち葉で真っ赤な場所があった。

それからkmさんに会い、コピーをとるのに付き合った後で、食事を中央で食べる。歩いている途中、kmさんが建物のナンバーロックについていた「SECOM」と書いてあるボタンを衝動的に押して、ブザーを鳴らしたのは驚いた。

ゼミに行くと、階段に置手紙が「平田君へ、第四講義室でやっているよ(ハート記号)」 見つけると思って置いたのだろうか?

ゼミは紛糾のまま終わり、カレー屋で100円のコーヒーを飲んでかえる。

そのときπ=3.14....の数の並びの中には『ほとんど全ての』有限な数の並びが含まれる」つまり、あなたの顔のデータも、あなたのDNAコードも、あなたの人生をデジタルビデオで録画したデータ―も、全てπの中にあらわれる、という話題をしてもりあがる。

十二月三日(火)

昼休みに、IBM賞を最近受賞した前野先生がいたので話し掛けた「先生なんか賞とったそうですね。おめでとうございます。」と。

「なんか賞」というのは失礼だったかもしれない。

量子力学特論2にて:

私「そこの1+1は何故出てくるのですか?」

先生「それは|T|2です。」

量子力学特論2が始まる前:

ミカンを入れた袋が開かない。するとしのみ君が「それは、袋に愛しているとささやけば開くよ」といってくれたので、実際やってみると開いた。やっぱりしのみ君はすごいや。

 今日は、課題研究選びのための研究室紹介があった、前の席にどこかで見た先生がいたので、nくんに「あの先生は誰だったっけ?」と尋ねたら、今の課題演習の担当だった。

 

一般相対論のレポートが終るまで寝ないと一時ごろ書いたが、二時ごろ終って寝た。

12月二日(月)

最近、おおかわくんのHPのみかんボムというゲームにはまった。毎日二回はしているのだが、全然スコアが伸びない。それと一回だれかと対戦してみたい。

今日の夢は凄かった。夢のなかでこれは覚えておかなければと思った。でも、竹やぶの中の道を通ったときそう思ったことを除いて忘れた。

以降書いたはずなのに、消えている。何故?

要約すると、写真をプリントすると高かった。買うお菓子の量を減らして倹約しようと思った。

八時半に帰ってきて、プールに三十分入って、日記を書くと十二時半だった何故?時間泥棒?

写真を整理した。フィルムが七十本出た。

十二月一日(日)

最近、夢は毎日長時間みているのだが、記憶に残らない。

朝;こんなことを思いついた。

(D+p(x))=exp(-1/D p(x))Dexp(1/D p(x))

ただし1/D p(x)=∫p(x)dx

応用:これは共変微分に対応しているのでそれじたいでも形式的にいろいろ意味をもちそうだが、とりあえず一回の線形微分方程式の一般解を与えている。

つまり、

(D+p(x))f=g

→exp(-1/D p(x))Dexp(1/D p(x))f=g

→f=exp(-1/D p(x))1/D exp(1/D p(x))g

さらに例えば

(D+p(x))n f=g

→f=exp(-1/D p(x))(1/D)exp(1/D p(x))g

(D+p(x))(D+q(x))f=g

→f=exp(-1/D q(x))(1/D) exp(1/D q(x))exp(-1/D p(x))(1/D) exp(1/D p(x)) g

等々。

朝は明日の磁化率のレポートをするための現実逃避として上のようなことを研究する。

昼は少し磁化率にレポートを書く。反磁力と反磁性を勘違いしていたことに気が付く。(この二つは全く違う意味を表す) それと、どうして、電磁気学はこれほどまでに単位系が山ほどあるのだろうか?不便で仕方ない。あと一万年ぐらいしたら、光速もプランク定数も重力定数1に した単位系(自然単位系という)に統一されて日常でもそれを使っていて、体重計とか身長計もそれで目盛りがうっているに違いない。

昼はそれでつぶれて、夕、家庭教師。とその前に、プールでおよぐ。家庭教師行く直前に泳ぐのはやめようと思った。しんどくてしんどくて。