科学/社会
グリーン革命 トーマス・フリードマン
ここ数年で出た最も重要な本の一つ。
本の構成は以下の通り、
温暖化問題が非常に危機的であることを示す。
解決には巨額の公共投資と的確な政策決定が必要なことを示す。
お手軽なエコなど「グリーンパーティー」にすぎない。
具体的な政策案を示す。
グリーン技術を制するものが競争に勝つ世界になることを示す。
時間がないひとは下巻の最初のグリーン革命後の世界を書いた章だけでも読むことを薦めます。スマートグリッドのいい解説にもなっています。
こういう環境本はたいてい「いい人」向けで、自己の利益の追求はやめて地球にやさしくなりましょうという主旨の本が多いのに対して、
この本は、グリーン革命をすれば競争にも勝つし、地球にもやさしくなる、いいこと尽くめですよと説いているのが目から鱗。
たしかにそう言わなければ人は動かない。
やばいぞ地球!
今頃省エネだってさ
クリーンエネルギーの投資は「革命(多大な犠牲が必要)」。覚悟を国民に促している
環境問題を様々な側面から分析
エネルギー問題に対して希望を感じさせる
これからの時代の流れが見えてくる
上巻に引き続き、グリーンニューディールでアメリカ復興を!な内容。
アルカイダにグリーンで勝つ(第14章)が隠れた主題では?
チョコレートからヘロインまでードラッグカルチャーのすべて A.ワイル W.ローセン
ここでのドラッグとは精神に作用する薬とか食べ物のことである。
この本ではその作用や歴史、社会的位置などについて客観的に記されている。
ドラッグを薦める本ではないことに注意。
ちなみにこの本で最大のページ数を使われてい解説されているドラッグはなにかというと、
みんなが愛用してやまない「アルコール」「タバコ」「カフェイン」である。
ドラッグカルチャー概論としては最適
ドラッグとの対峙の第一歩としては、オススメ
・・・
美品
アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界 ドゥーガル・ディクソン
人類絶滅後5000万年後の世界の動物図鑑。進化学と生態学を基に発想豊かに構想している。
5000万年後の動物世界は実際これと同じぐらい奇妙な世界であろう。
このような素晴らしい本を復刊してくれてうれしく思う。
この書物には2億年後の世界を描いた「フューチャーイズワイルド」という続編と、
人間が全ての動物のニッチを埋めた世界「マンアフターマン」という兄弟本が存在する。
地球の創造力に乾杯!
人類っていったい・・・・
すばらしい3D
プレートテクトロニクスと進化論、考古学が相俟った壮大すぎるスペクタクル!
生命は想像も及ばないほどワイルド
2億年も先!!
不死テクノロジー—科学がSFを超える日 (単行本) エド レジス
オカルト本ではありません。太陽系改造、人体の不死化、心のアップロード、人工生物、ナノテクノロジー(今あるささやかな微少加工技術ではなく、分子配列を直接コントロールして土から牛肉を作るような技術)など、100年後、1000年後を見通した科学と科学者の本。子供のときに読んで、非常に影響を受けた本。先端の十歩先の科学のネタ本。
どんな人が読むんでしょうか?こういう本て
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの ジャレド・ダイアモンド
この本で作者は過去の崩壊した文明を調査し、文明崩壊には共通のプロセスが存在することを示している。
そして、我々の文明もまた同じ道を辿っていることを警告している。
「古代人は自然と共生していた。」という言説が嘘であり、彼らもまた我々と同じ問題点を抱えた人間達であることが分かる。
環境破壊と資源の使い切りから社会崩壊を迎えたイースター島やマヤの最後には戦慄を感じる。
下巻ではアフリカ、オーストラリア、中国に見られる問題点を描く。
過去や遠くの地の失敗を知ることができるのが我々の持っている強みであり、これを生かして社会が失敗しない道を選択して欲しいというのが作者の願いである。
知的好奇心を刺激する、ミクロコスモスからグローバル化世界へ(上巻は過去を検証する)
大作です
オーストラリアと中国はもうダメかもしれない
最後の木を切り倒したとき,そのイースター島の住民はどのように思ったのか?
知的好奇心を刺激する、ミクロコスモスからグローバル化世界へ(下巻は人類の未来への警鐘)
文明の崩壊を考察し、導いた結論は…
過去に学ぶということが、今のわれわれにとって重要であり、これが人類にとって貴重な財産であると思った。
深海の生き物 衝撃ファイル
深海の生物のイラストと解説文集。600円の価格で非常に高いクオリティーを誇っている。
表紙のイラストはあれだけど、中身のイラストは「変ないきもの」を思わせるシンプルで美しいものであり、
解説文はウィットに富んでいて面白い。