2014年の活動記録

兵庫県立大学環境人間学部・宇高研究室 研究室学生の地域での活動

GiN  Gin-no-Bashamichi institute for Heritage Network

銀の馬車道ヘリテージネットワーク研究機構

まちづくり部門 2014年度 活動記録

GiN-FPU: Field Project Unit 2014

主な活動の記録です。このサイトでは、GiNの活動の一部を紹介しております。

サイトの移転の都合でリンクが切れている場合もあります。ご了承ください。

受賞「姫路杉活~まちかぐコンペティション~」2014.11.3

研究室・大学院生の上田彩夏さんが、「姫路賞」を受賞

*コンペの趣旨 姫路市産杉「とみす杉」を利活用し、姫路駅前と山間部(林業)をつなぐ活動を通じ、姫路駅前をより豊かに、林業をより活発にする目的で、「とみす杉」を使用した「ひと」と「場所」をつなぐ家具を募集するもの。家具は、主素材に「とみす杉」を使用し、可搬性・片づけやすい、90cm×90cm×180cm以内のサイズのもので、姫路駅前広場等で使用を想定。入賞作品は、製品化・駅前広場周辺での使用を検討する。

*賞の概要 一次審査通過の5作を現物製作し、最終審査会にてプレゼンテーションの後、賞を決定。グランプリ、準グランプリ、姫路賞、市民賞のうち、「姫路賞」を受賞。「グランプリ」「準グランプリ」は作品の完成度の高さやアイデアの面白さ、可搬性の検討により決定。「姫路賞」は、姫路のまちのことをよく考え、姫路の駅前にふさわしいと思われる作品に贈られた。「市民賞」は、来場者の人気投票により決定した。 【企画・運営】特定非営利活動法人スローソサエティ協会、一般社団法人ひとネットワークひめじ、神姫バス株式会社、【協力】 日本全国スギダラケ倶楽部、西播磨木材株式会社、姫路市、兵庫県

*作品概要 「SAKURA Chair」 私が姫路の駅前にあったらいいなといつも思っていたのが、イスでした。そこで、子供でも簡単に持ち運びできるようなイスを考えました。イスの形は、桜の花びらをイメージしています。姫路城が有名な桜の名所なので、この「SAKURA Chair」は、姫路の駅前にもたくさんの桜を咲かせよう!というコンセプトでデザインしました。杉のきれいな木目を活かすことで、木の持つやわらかな印象を与えてくれます。子供が使う可愛いイスということで、サイズは少し小さめで、シンプルなものになっています。ひとつひとつのイスは桜の花びらの形で、バラバラにも使えますが、このイスはさらに3つの使い方が出来ます。一つ目は、5つを桜の花の形に置きます。すると、見た目も可愛らしくなり、さらに隣の人と近くで話しやすく、または視線を離して、絶妙な距離感で座ることができます。次に、このイスを、くぼみに先をはめるようにして並べると、長いベンチのように使うことができます。皆で並んで座るときなどに便利です。そしてこれを片付ける時は、交互に重ねることで、隙間に足がはまって、スッキリ収納することができます。この「SAKURA Chair」が、姫路の駅前で使われることで、賑やかになってきた姫路の駅前がさらに華やかになるようにと思いを込めました。

 *審査員講評 桜の形がとても分かりやすく、子供だけでなく様々な人に受け入れられる可愛らしいデザインであった。芝の上におくと、より杉の木目が際立って良い。ばらばらでも使えるが5つ並べたときの花の形が最も美しい。デザイン時点より実作にあたって寸法を縮小した結果、足の部分について強度を確保するため少し不格好になってしまったのが残念。もっと多く作れば、たくさん花が咲いたように見えてよりよかったと感じた。姫路のまちをもっと盛り上げようとする気持ちがよく表れており、今後様々な場所での仕様検討を行いたい。今回、建築家や家具デザイナーなどプロの応募が目立ち、学生の応募が少なく残念だった、と審査員長からお言葉を頂いた。(大学院M1 上田彩夏)

★寳川 悠一さん特別講演会「住宅建築の現場ーデザイン&ビルドー」 2015.1.15

◎講師: 株式会社プレスト・

◎日時:1/15(水)14:40-16:10(住宅計画Ⅰの時間帯) F102教室

◎講演タイトル:住宅建築の現場ーデザイン&ビルドー

◎講演概要(200字程度):小さくてローカルな工務店がつくっている住宅建築の現場をご紹介させていただきます。 高級フレンチのフルコースではなく、全国チェーンのファーストフードでもなく、小さなレストランのお手軽なのに美味しいランチのような住宅建築。例えるなら私たちはそんな住宅をつくっています。

私が大学では学べなかった「住宅建築」と「社会」についてお話できればと思っています。

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建築家の寳川さんに来校頂き、講演会が行われました。寳川さんは、株式会社プレストで50件以上の住宅建築を手掛けており、講演会に参加した学生達は建築家の仕事について真剣に聞き入っていました。

まず、寳川さんが学生時代に海外で生活していた時のお話があり、建築をやる上で多くの影響を受けたそうです。私も、将来糧になるように自由な学生の時分に様々な経験をして、広い視野を持つべきだと思いました。

次に、実際の住宅設計の仕事について、写真や図面を用いて説明して頂きました。プレストでは、予め工場でハコモノを作るハウスメーカーや、現場で職人が全て手作りする注文住宅とは異なり、標準化したパーツを用いて一つ一つの住宅を作られています。シンプルで、デザインとコストのバランスがとれた、その土地・風土に合った住宅に仕上げることは、難しいことではありますが住宅設計の目指すべきところであると共感しました。そして、手書きのエスキスから模型を作り、施主さんと何度も話し合いながら形を決定し、実際の家が建つ様子を写真で分かりやすく説明して頂きました。学生達は建築の実務について興味津々な様子で、質疑応答の時間には多くの質問が出ました。

最後に、寳川さんが設計を行う上で大切にされている「関係性のデザイン」つまり、単体でものを見るのではなく、それらを取り巻く繋がりを考えることの重要性を学ばせて頂きました。私も建物を計画するにおいて様々な関係性を理解する・構築する・改善することの大切さを感じていたので、寳川さんのお話はとても興味深く感じました。また、寳川さんが挙げられた学生時代にやっておくべきこと5つのうち「常に問題意識を持っておくこと」にも、関係性を考えるにおいて通ずるところがあり、普段から意識して生活してみようと思いました。 (大学院M1 

★立命館兵庫まちづくり研究会(RHM2) 2015.1.13

13日に京都にて、立命館大学の吉田研究室とのまちづくり研究会が行われ、宇高研究室からは大学院生、4回生、留学生の計6人の学生が参加しました。

まず京都の商業の中心地である四条烏丸に集合し、四条通りと交差する通りをまち歩きしながら、当地を研究されている吉田研究室の大学院生の方に解説をして頂きました。賑わっている通りや、閑静な通り、車通りの多い通り、古くから続くお店など説明頂き、有名観光地だけでない京都の魅力ある部分を知ることが出来ました。

錦市場を散策した後、東九条へ向かい、地域・多文化交流ネットワークサロンの方にコリアンタウンの現状や取り組みをご紹介頂きました。まちづくりに取り組む上でそれぞれの地域の持つ特徴や抱える問題を、よく考えていかないといけないなと改めて感じました。

その後、京都キャンパスプラザに移動し、各研究室の学生による研究発表会と交流会が行われました。それぞれ自分の意識高いテーマの設定や手法を凝らしており、とても興味深い研究発表でした。私は研究室の活動紹介を行いましたが、他の大学の研究室の方々に活動を知ってもらえる貴重な機会となり、良かったと思います。 (大学院M1 

★銀の馬車道歴史的町並みツアー 2014.12.6-7

12月6日に兵庫県朝来市生野町で行われた「第2回 ひょうご景観まちづくり交流会」に、GiNを代表して参加しました。この交流会は、兵庫県の各地域のまちづくり活動団体が、それぞれの活動について発表し、皆で情報を共有し、より良い活動に発展させることを目的に開催されています。ちょうど姫路駅から播但線の銀の馬車道ラッピング電車で生野に向かいました。

最初に、明石高専の八木教授から、まちづくりの考え方や取り組みのポイントなどについてのご講演がありました。そしてその後、今年は銀の馬車道沿線の活動団体や行政の担当者が集まり、各団体の取り組み紹介を行いました。景観整備やイベント、情報誌の発行など、今後の活動の参考になるようなお話を聞くことが出来ました。

私は、宇高研究室の学生がこれまで取り組んできた銀の馬車道関連の活動について発表し、とくにまち歩きとマップ作りが好評を得られました。また、私達が近年活動をしている飾磨にも、皆様に興味を持って頂くことが出来たのが、良かったと思います。これからも、先輩方から受け継いできたこの活動を、しっかりと後に繋ぎ、発展させていきたいです。

発表後は参加者全員で、まちづくりについてワールド形式のワークショップを行いました。これは、円卓状のボードにひとつずつテーマが書かれており、皆が順番にテーブルを移動しながらアイデアを積み重ねていくワークショップのやり方です。話し合いながらアイデアを円卓に書き出し、最終的には文字やイラストが沢山詰まった円卓が出来上がり、かなり盛り上がりました。次にどこかでワークショップを企画する機会があれば、ぜひ取り入れてみたいと思えるような、楽しいワークショップでした。

このような普段は交流のない地域の方々と意見交換やワークショップが出来て、とても有意義な機会となりました。 (大学院M1

12月7日、宇高研究室の大学院生2名、学部3年生3名の計5名で、銀の馬車道に関する街並みをバスで巡る、銀の馬車道歴史的町並みツアーに参加しました。姫路駅を出発し、約1時間かけて最初の目的地である史跡生野銀山に行きました。目的地へ向かうバスの車内では、大学院生による銀の馬車道の概要説明、簡単なクイズが出題されました。到着後は、ガイドの方に案内していただき、坑道を見学しました。坑道には、這って前へ進まなければならないような狭い道や深さが30mもある穴など、当時鉱石を採掘することがどれだけ大変な作業であったかを感じました。その後は、再びバスに乗り実際の馬車道の現存遺構を見学しました。神河町の銀の馬車道交流館で銀の馬車道に関する展示資料を見学後、ガイドの方に案内していただきながら中村・粟賀町地区を歩きました。重い荷物を乗せた馬車が走れるような丈夫な道をつくるため、マカダム式道路構造を基本としていることなどを知ることができました。昼食後はガイドの方の説明を聞きながら柳田國男生家・記念館、神崎郡民俗資料館、大庄屋三木家住宅などを見学し、辻川界隈を散策しました。次の目的地である亀山本徳寺へ向かう際に、銀の馬車道上の現道をバスで走行し、往時の雰囲気を感じました。亀山本徳寺の見学後は、最後の目的地である飾磨津物揚場跡となっている現浅田化学工業株式会社にある赤煉瓦塀を見に行きました。

今回銀の馬車道歴史的町並みツアーに参加して、実際に生野銀山から昔馬車道が走っていた道の上をバスで走行して最終地点である飾磨津まで見学し、改めて銀の馬車道の歴史を感じることができました。銀の馬車道の49kmという道のりは、バスで実際に走行することで非常に長い距離であることがわかり、地域の方々が銀の馬車道や町並みなどの歴史を大切にしておられ、今まで語り継がれてきたということがすごいなと思いました。私たちも、これらの歴史のすばらしさを発信し、さらに多くの人に銀の馬車道について知ってもらいたいと感じました。(3回生 

★姫路市・飾磨地区:馬車道街道ワークショップ 2014.12.2

先日、当研究室では毎年恒例の飾磨地区のまち歩きを行いました。駅南、駅北、橋西エリアに加えて今年は中島エリアも追加され、計4エリアに分かれて歩きました。

私は恵美酒宮神社周辺、飾磨小学校周辺、玉地地区を歩いて回る駅南エリアの担当でした。飾磨の歴史家の方々から大変詳しく丁寧な説明を受け、普段気付かないようなところも紹介していただきました。ただまちを歩きながら説明を受けるだけでなく、その土地の歴史や当時の制度等についてのお話を聞くことができ、面白かったです。玉地の稲生神社は御船手と深く関わりのあり、興味深かったです。また昔の地図と現在の地図を見比べながら歩くことによって、どのように土地利用が変遷していったのか体感することができたのもよかったです。

まち歩き後はワークショップを行いました。自分の担当以外のエリアの発表を聞くことで、飾磨全体の魅力を知ることができました。

今回のまち歩きを通じて、飾磨の様々な歴史や文化に触れることができました。今後も継続的にまち歩きを行い、飾磨の魅力をより深く知ることができたらいいなと思います。 (3回生

★姫路市・飾磨地区:飾磨ふれあいコンサート基調講演 2014.11.16

   先日、私たち宇高研究室は姫路市飾磨区で行われた、飾磨ふれあいコンサートに参加してきました。院生から上田さん、4回生から宮本さん・中西さん、3回生から久原・川崎の以上5名が代表として参加し、飾磨地域の方々の前で、日ごろ私たちが行っている研究活動について「飾磨の遺産、未来へ発信!」と題して発表させていただきました。発表は、2006年度から我々宇高研究室が行い続けてきた銀の馬車道や飾磨地区に関する研究を分かりやすくパワーポイントにまとめ、発表中にクイズや動画を入れるなど、視聴者参加型の楽しいものとなりました。研究内容を一般の方々に聞いていただく機会というのはほとんど無いので、発表後地域の方々に私たちの知らない飾磨の新しい情報などを教えていただくこともできたりと、非常に貴重な体験となりました。私たち3回生は、これが初めての飾磨ふれあいコンサートへの参加でした。パワーポイントやまちあるきムービーの修正、発表の事前練習などを重ね、本番では、練習の成果が発揮できたと思います。このような地域に密着したイベントに参加する機会をこれからも大事にしていきたいと感じました。 (3回生 

★兵庫県立大学環境人間学部:環境人間フォーラム参加 2014.11.13

兵庫県立大学環境人間学部では、学生たちがさまざまな分野の研究を発表できる場・環境人間フォーラムが、毎年11月に開催されます。宇高研究室は今年、3回生が「銀の馬車道・飾磨について~地域の遺産を後世に伝えるために~」というテーマでこれに参加しました。発表はポスターを掲示して、興味を示す人々が集まれば、口頭で詳細を説明していきます。まずは「銀の馬車道」と飾磨の関係性を説き、飾磨には今でも地域の人々によって守られている多くの歴史的建築物が残っていることを解説しました。”GiN銀の馬車道ヘリテージネットワーク研究機構”の活動内容として、私たちが実際に撮影した写真を示しながら、未来遺産の説明も交えて”飾磨まちあるき”や、作成中のWEBページを紹介しました。当日会場は沢山の学生で賑わっており、他学生たちの発表に刺激を受けながら、3回生4人で協力して銀の馬車道の研究を学生たちに広めることができました。(3年

★姫路市内:町屋調査 2014.12.4

姫路市林田町に建つ住宅の建築調査を、宇高研究室の大学院生と4回生で行いました。林田は旧三木家住宅など多くの歴史ある建物が残っている地域で、今回調査した住宅も長屋門や本瓦の屋根などが残る素晴らしい建物でした。私にとって実際に住まわれている町家の実測は初めてで、また当日はあいにくの雨だったのでかなり作業に手間取ってしまいましたが、研究室の学生同士で上手く連携を取り合い、調査を進めることが出来ました。私は長屋門の平面と立面の計測、建築図面の作成を担当しました。建物に使われている材料や、屋根の構造、間取りなどを見て、この建物がどういった歴史を経てきたのか考えながら作業を進めると、住宅建築の面白さを改めて感じました。そして、それを図面におこす作業を通して、町家に対する知識をより深めることが出来たと思います。

(大学院M1 

歴史の町並みとすまい探訪プロジェクト #002

GiN@Aboshi, Himeji City

★町屋ワークショップ@姫路市網干・水井家:2015.1

川崎

★町屋調査実習@姫路市網干・水井家:2014.11.13

先日、宇高研究室は網干の旧・水井家住宅で建築調査実習を行いました。建物周辺は河川や寺院が多くどこか懐かしい雰囲気のあるまちでした。その町に調和した、その木造の建築はたいへん風情のある佇まいでした。調査実習の前に、姫路市の職員の方々から水井家についてのお話を聞き、次に説明を受けながら各居室を見て回りました。家の材質や間取りや建具について、普段気にしないような細かいところまで調査できたのが良かったです。かつては材木問屋であったことから、その片鱗が数多く見られました。上質な木材、珍しい建具を使用することにより、家自体がアピールにもなっていたそうです。また用途や利用者によって、それぞれの居室の様相が異なっていた点も興味深かったです。一通り居室を見回った後、自分の興味を持った部屋の、内観のスケッチと採寸を行いました。スケッチの際、よく部屋を観察することによって注意してみなければ気づかないところにも気づけたのが良かったです。また採寸の際小数点のつく数字が出た時は少し戸惑いましたが、これは昔の日本の建築が尺貫法で建てられていたためだそうです。数値的には一見判断しづらいですが、部屋全体を見ると整然とした美しさを感じました。今回の建築調査実習で、和室や日本建築の奥深さを感じました。図面や写真等、2Dだけで判断するのではなく、実際に赴いて建築物をじっくり観察するのもとても大切なことだと思いました。 (3回生 

学生スケッチ選集

★姫路市・飾磨地区:祭りの風景取材 2014.10 

姫路市飾磨区の秋祭りを見に行ってきました。生憎の悪天候でしたが、例年通り10月8日と9日に行われ、本宮の9日にお邪魔しました。播州地方では毎年各地で秋祭りが盛り上がりますが、飾磨でも伝統的な祭りが行われています。それが、恵美酒宮天満神社の秋季例大祭「台場練り」と、浜の宮天満宮の秋季例大祭「台場差し」です。どちらも姫路市指定重要無形民俗文化財となっています。恵美酒宮天満神社は、漁猟・航海安全の神を祀る神社です。秋季例大祭では、泥台の下に入った24人の練り子だけで2トンもの屋台を練る「台場練り」が見所です。浜の宮天満宮は、漁業の神、そして菅原道真を祀る神社です。秋季例大祭では、泥台下の24人の練り子だけで泥台・角、石突を持ち、屋台を頭上高く持ち上げ静止する「台場差し」が盛り上がります。今回の見学に際して、事前に屋台の通るルートや神社などを巡り、祭りの文化や意味などについて学び、改めて身近な地域のことを知る良い機会となりました。そして、他の地域の人や、日本に来ている留学生方に飾磨地域の伝統的文化の一つを伝えられたことがとても有意義でした。地元民である私にとっては毎年の出来事ですが、他の地域の人にはとても興味深いものだと知り、この魅力ある伝統をもっと広く、そして後世により永く伝えていければと思いました。興味を持たれた方は、ぜひ飾磨に来て頂いて、播州の人々の祭りに懸ける熱い思いを直接感じてもらいたいです。(大学院M1 

★銀の馬車道「飾磨」特設ウエブサイトがソフトオープンしました。 2014.8.26 

歴史の町並みとすまい探訪プロジェクト #001

GiN@Shikama, Himeji City

これまで6年間の姫路市飾磨地区での銀の馬車道と街づくりに関する情報を集大成。GiNフェローの力作です。Link

★姫路市・飾磨地区:飾磨まちあるき 2014.7.28

私たち兵庫県立大学環境人間学部宇高研究室3回生は、今回初めて飾磨のまちあるきに参加しました。飾磨小学校を出発し、恵美酒宮天満宮から始まり、有本芳水の碑、橋東と橋西の境に架かる御幸橋、亀山本徳寺など、建物についての歴史や私たちが今歩いているまちは昔どのようなまちであったのかなど、飾磨のまちについて詳しく教えていただきました。実際にまちを歩いてみて、小学校や住宅が建ち並び交通量も多い地域であるにもかかわらず、少し歩くと歴史ある建物や街並みがいくつもあり、こんなにも多くの歴史が飾磨のまちに存在するのかと驚きました。最初に行った恵美酒天満宮では、天神に牛がつきものと言われる理由や、菅原道真は以前災いを起こすとされていたが現在では学問の神様などとして祀られているといったお話を聞き、そのほかにも様々な歴史を説明していただきながら2時間ほどまちを歩いたあとに飾磨小学校に戻ってワークショップを行い、まちあるきを終えて疑問に思ったことなどの意見交換などをしました。飾磨のまちあるきを終えて、私は飾磨のまちには歴史ある建物などが数多く残されており、地域の方々がまちの魅力を伝えたいと思われていることを強く感じました。平成18年度から研究室の先輩方が銀の馬車道や飾磨のまちについて調査や研究されてきた集大成として私たち3回生がこれまでの活動をまとめるということで、今回のまちあるきとこれからの活動を通して私たちが実際に飾磨のまちで見たことや感じたことを踏まえ、私たちも飾磨の魅力を広く発信していきたいと感じました。(3回生 姫路市の南部に位置する、飾磨校区のまち歩きを行いました。このまちは銀の馬車道の最終地点である飾磨津として栄え、産業・文化ともに発展した地域です。神社や寺院、町屋を見て回りながら、建築物や当時の様子やについて細かくお話を聞くことができて大変勉強になりました。中でもこの地域は御幸橋を境に橋西と橋東に地区が分かれている点は、他の地域には見られない特徴であり興味深く感じました。今回まち歩きを通じて、飾磨の歴史やその地域固有の文化について学ぶことができて良かったです。今後、銀の馬車道の研究活動にも生かしていきたいと思います。(3回生 宮

飾磨を散策したのは今回が初めてで、姫路市では駅周りや通学路の景色しか見てきませんでしたが、人口50万人を越える広い市であり、さまざまな土地があることを自分の目で確かめることができました。各所の史跡や境内神社をたどり、その都度詳しい由来や経緯を説明していただき、興味深い逸話が随所にありました。約3時間、景色を楽しみながら歩いてきましたが、今回の散策地は銀の馬車道の一角であり、まだまだ未踏の地が沢山あることを改めて感じ、これからもっと色んな景色を見て学びたいと思いました。(3回生 

★姫路市・飾磨地区:飾磨にて銀の馬車道遺産調査 2014.6.7

銀の馬車道関連遺産「飾磨津物揚場跡」赤レンガの工場南棟の補足調査を、ヘリテージマネージャーの方々と行いました。工場が休みの日の調査となり、稼働中には立ち入ることが出来ない工場内部まで見せて頂くことが出来ました。前回の調査で作成したレンガ壁の立面スケッチの評価を踏まえて、今回はレンガ壁の断面の構成状況についてのスケッチを任せて頂きました。建築物の評価するために調査を行う際、高さや構造、材料など押さえておくべきポイントを教わり、これから様々な建築物を見るときにはこういった点を意識してみようと思いました。調査後は、調査結果を踏まえて皆で疑問点や意見を出し合い、使われているレンガの数や建てられた時代、規模などについての分析を行いました。小屋組みやレンガ壁の断面の様子など、自分なりに気付いた点や疑問などをいくつか意見させて頂き、調査員としてとても有意義な時間を過ごせました。建築の調査や、調査資料の作成に携わることは滅多にない機会ですので、今回参加させて頂き貴重な経験になりました。また、現地は私の地元なので、身近な建物について色々知ることが出来て良かったと思います。

(大学院M1