2013年の活動記録

兵庫県立大学環境人間学部・宇高研究室 研究室学生の地域での活動

GiN  Gin-no-Bashamichi institute for Heritage Network

銀の馬車道ヘリテージネットワーク研究機構

まちづくり部門 2013年度 活動記録

GiN-FPU: Field Project Unit 2013

以下はこの年度に実施した主な活動の記録です。このサイトでは、GiNの活動の一部を紹介しております。

サイトの移転の都合でリンクが切れている場合もあります。ご了承ください。

★兵庫県測量設計業協会 ボランティア団体奨励賞 2013年

当研究室の「銀の馬車道研究会」(学部4年生科目「卒業論文ゼミ」、学部3年生科目「専門ゼミ」の講義の一環で実施)が、平成25年度一般社団法人 兵庫県測量設計業協会「ボランティア団体奨励賞」を受賞しました。

このたびは中播磨県民局よりご推薦いただきました。6/1の表彰式には研究会代表の大学院生・兼松愛佳が表彰式に代表出席しました。7/12に姫路市内で受賞祝賀会を行いました。関係の皆様に厚く御礼を申し上げます。

★兵庫自治学会:大学院生・兼松愛佳が講演 2013.10

平成25年10月19日(土)に、兵庫県立大学神戸商科キャンパスにおいて兵庫自治学会研究発表大会が開催されました。大会のテーマは「よりよい地域社会の担い手づくり」で、総勢130名ほどが分科会に参加し、日頃の取り組みや活動・研究成果について発表しました。私は「空き家の現状と空き家バンク制度の展望~姫路市野里地区を事例として~」をテーマに30分間(10分間の質疑応答を含む)の研究発表を行いました。学生の視点からでは見えてこない、社会人ならではの発表が多く、兵庫県内のみなさんの活発な取り組みを知るいい機会となりました。(大学院生

★姫路市・飾磨地区:飾磨にて銀の馬車道遺産調査 2013.10-12

銀の馬車道沿道の赤レンガ建物について建築士の皆さんとともに平面・断面・外壁の3つの班に分かれて赤レンガ壁や実験棟の計測とスケッチをしました。またそれぞれの班の進度状況の確認や、赤レンガ塀がもともとどのような建築に使用されていたか、どこの物なのかなどの検討をしました。初めての建築調査だったので何をすればいいのか戸惑いもありましたが、現地で調べてみて疑問が出てきたりその答えを考えるなど今までなかった経験ができ勉強になりました。次回は今回の調査をふまえて考え行動していきたいです。(3回生

銀の馬車道沿道の赤レンガの建物について第2回目の調査を行いました。今回は、第1回目で実測しきれなかった平面と断面の実測を行い、図面化すると確認された、誤差が出てしまっている部分の再測を行いました。また、外壁の一部分のスケッチをしました。私は平面班での実測をしていました。図面上で誤差がみられた部分を再測したところ、少しの誤差はありましたが大幅な誤差はありませんでした。誤差がみられたことから、測量はとても正確性が求められるということを再確認しました。測量をしながらも建物の部分の素材によって、どのくらいの時代によく使われていたというデータから、時代が推測でき、それを教えていただきながらできたのでとても勉強になりました。実際に調査をしていなければ疑問に思うこともなく流してみてしまっていたので教えていただいて、知ることができとてもいい経験になりました。(3回生

★兵庫県立大学環境人間学部:環境人間フォーラム参加 2013.11.14

兵庫県立大学姫路環境人間キャンパスの講堂において、第10回環境人間学フォーラムが開催されました。学生団体や研究の成果など、37のポスターセッションが行われました。私たちは昨年作製した粟賀町・中村地区のまちあるきマップの紹介をしました。銀の馬車道について、マップ完成に至るまでの苦労した点などの製作過程も説明しました。マップ作成によってそれまで気づかなかった町の魅力の再発見につながるという点で、興味を持って聞いてくださる方もおり、銀の馬車道の活動を学内の人々に知ってもらう良い機会となりました。(4年生 

★姫路市・飾磨地区:飾磨の町並みの魅力を語る 2013.11.17

宇高研究室の代表者が姫路市立飾磨小学校で2006年度からの2013年度現在までの「銀の馬車道に関わる活動の紹介」を始め、日本ユネスコによって銀の馬車道が認定された「未来遺産」について、そして飾磨の古き良き、風情がある町並みを形成する「町家」についての3回生の研究発表などを地域のみなさまにお話しをさせていただきました。発表を通じて、長い歴史が今でも土地に根付く飾磨独特の良さを再確認しました。これからもこれらの活動を通じた交流が続いて欲しいと思います。(4回生 

★姫路市内:町屋調査 2013.11

手柄地区に残る町屋の建築調査を行いました。私にとって3回目の建築調査となり、今回は平面の計測を担当しました。先輩方が図面を作成してくださったのですが、何もない状態から自分たちで距離を測定し、図面が出来上がっていくのを間近で見ることができ、とても勉強になりました。また、最近町屋についての研究をする機会があったのですが空き家ばかりで、お住まいの町家に入らせてもらったのは今回が初めてで、自分たちが調べた町家ならではの建具や調度品などを

近くで見ることができ、さらに町家に対する知識が深まったと思います。長細い敷地を活かした間取り、光が差し込む格子戸や風のよく通る中庭など、町屋の美しさや快適さを感じながら調査を行うことができました。

(3年生 

★姫路市・野里地区:まちづくりイベントに参加 2013.11.17

平成25年11月24日に姫路市野里地区で行われたまちあるきのイベントに参加しました。野里まちづくりの会の方々が参加者の安全も考慮しながら、案内してくださいました。スタンプラリーの形式で行われ、野里の公民館からスタートし、お寺や景観重要建築物に指定された住宅などを周るというコースでした。普段では入ることのできない貴重な住宅に特別に入らせていただき、昔の住宅の間取りや物を保管する蔵など、昔ながらの歴史を感じることができる景観を見ることができました。また、町家の壁塗りや大工の人達に教えていただきながらのこぎり、鉋の体験もしました。実際にやってみると、難しさと大工さんの技術のすごさがわかりました。まちあるきをしたルートの中には、お寺や歴史ある建物はもちろんのこと、町家を利用したかわいい雑貨屋や喫茶店もいくつか見つけることができました。野里に住む人たちの交流の場にもなっているとのことです。最後に美しい庭のある天理教で野里地区の歴史的町並み整備事業についての説明がありました。伝統ある都市の個性を表す町並みの形成が環境整備事業の目的だそうです。今回はイベントの参加者として参加しましたが、普段では体験することができない壁塗り体験や、入れない場所に入ることができ、貴重な経験をすることができました。歴史ある町家や街道地区をこれからも残してほしいを改めて感じることができるイベントでした (4年生 

★姫路市・飾磨地区:水辺の風景ワークショップ 2013.12.3

姫路市飾磨地区にて行われた、まちあるきとワークショップのイベントに参加しました。飾磨地区での町あるきは過去にも実施しており、今回は水にまつわる風景をテーマにしており、兵庫県立大生、明石高専生、教員や多くのお年寄りの参加者合わせて100名程が集まりました。当日は天候にも恵まれ、とても賑やかなまちあるきとワークショップとなりました。以前に作成したマップを基に3つのコースを設定し、当日は参加者を6つの班に振り分けて、2つの班ごとで異なるコースをまわりました。スタートが飾磨の公民館で、みなとミュージアムを折り返し地点とした全長約3キロのまちあるきでしたが、歩いている間は本当にずっと皆様から様々なお話を聞かせていただいて、大変飾磨のまちについて勉強になり、なにより楽しいまちあるきだったと感じました。公民館に戻ってからは皆様から伺ったこと、まちあるきをしている中での発見を班のみんなで共有し、班ごとのA1サイズのマップに書き込んでいき、それを6つの班それぞれが発表するという内容のワークショップでした。その土地の水(川・運河・海)を辿る今回のまちあるきは本当に多くの発見があり、飾磨地区にまつわる知識も多く得ることが出来ました。そして様々なお話を聞かせて下さった皆様んの、飾磨への愛情というか愛着をも感じられ、充実したまちあるきになったと思います。(3年生

★兵庫県立大学環境人間学部:ひょうご木の文化フォーラム・講演会 2013.12.5

この行事は、「ひょうご木の文化フォーラム」(代表:土川忠浩教授)のプログラムとして実施されます。

「木の文化、町並みをまもること」について、新進気鋭の上村信行先生(広島大学・助教、建築家)が歴史的町並みの保全における、木の文化について、その最前線を語る。

日時:12月5日(木)16:20~17:50

講師:上村信行先生(広島大学・助教、建築家)

場所:兵庫県立大学・環境人間学部・F棟301教室

★兵庫県・中播磨県民局:銀の馬車道講座 2014.1.25

銀の馬車道 連続講座が開催されます。(主催:銀の馬車道ネットワーク協議会)

http://www.gin-basha.jp/news/H25kouza_chirashi.pdf

12月7日(土)から翌年3月にかけて連続5回の銀の馬車道講座が実施されます。 先着100名、受講料は無料とのことです。5回シリーズのうち、1月25日分を担当しました。明治期の土木・建築技術としての銀の馬車道の先進性とその秘密について話をしました。また沿道の建築物の特徴についても取り上げました。