2010年の活動記録

兵庫県立大学環境人間学部・宇高研究室 研究室学生の地域での活動

GiN  Gin-no-Bashamichi institute for Heritage Network

銀の馬車道ヘリテージネットワーク研究機構

まちづくり部門 2010年度 活動記録

GiN-FPU: Field Project Unit 2010

以下はこの年度に実施した主な活動の記録です。このサイトでは、GiNの活動の一部を紹介しております。

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「飾磨遺産」発見まちあるき 2010.12.7

 

12月7日、飾磨の皆さん約40名、兵庫県立大学宇高ゼミ生10名ほかで、飾磨のまちを歩いた。このまちあるきの目的は、銀の馬車道の終点として栄えた飾磨に残る「飾磨遺産」を発見し、飾磨のまちと銀の馬車道の魅力を地域の皆さんと共に発見し、学生と意見を交換することである。4グループに分かれ飾磨のまちを歩いた後、街角の魅力ある個所や、飾磨遺産として残していきたいと思う場所を班ごとに意見交換し、地図に書き込んだあと発表するというワークショップを行った。

 

まず今回のまちあるきの説明をするため飾磨公民館に集合したが、会場に入りきらないほど多くの方に参加して頂いた。グループごとに自己紹介をし、昨年に宇高研究室ゼミ生が製作した飾磨お散歩マップとメモを片手に、飾磨のまちを1時間ほど歩いた。地域に詳しい地元の方々が先導を切って歩いて下さり、銀の馬車道の歴史が残るまちなみや普段通らないような細い路地など隅々まで歩くことができた。学生にとっては、地域の方に歴史を教えて頂いたりなど学習の機会にもなったし、また思い出話に花が咲いたりなどと、とても楽しくまちを歩くことができ、あっという間に一時間が経った。

 

その後のワークショップでは、それぞれが見つけた飾磨遺産をまず班で発表し合った。それぞれがまちあるきで見つけたものを書いたメモを大きな地図に貼っていき、その場所は飾磨遺産として残していきたい場所かを学生と地域の方々で意見交換し、班で一枚マップを作成した。その後に、班でまとめた内容を全体に向けて発表して頂いたが、飾磨で暮らしてきた地域の方々でも知らなかった発見があったり、ゆっくりと町並みを眺めてみると、古い民家の瓦や漆喰など細部の趣深いところまで知ることができたという意見を多く聞くことができ、多くの飾磨遺産を発見することができた。また、学生の視点で見た飾磨遺産は、地域の方々が普段何気なく見落としていたところだったという意見もあり、内容のあるワークショップになった。

 

今回のまちあるきは、とても寒い中多くの人にお集り頂き、終始笑いの絶えない賑やかな会となった。飾磨の街と銀の馬車道の魅力を再発見することができたし、地域の方や学生にとっても今後のまちづくりについて考えさせられるいい機会になったと思う。また、今回のまちあるきを通して、地域の方がとても自分達が暮らす土地に愛着を持っていらっしゃるということが感じられ、さらには自分達のまちを貴重な遺産として残していかなければいけないという飾磨の方の目的意識も感じることができた。私達学生も普段聞くことのできない地域の方々の率直な意見を聞くことができ、まちづくりを考える際に参考になることが多かった。今回のまちあるきは、このように学生と地域