2017年の活動記録

最終報告会 2017.10 公開審査会で成果を披露します。優秀チームは表彰されます!

日時:2017年10月28日(土)10時~17時、会場:神戸ハーバーランド・スペースシアター

私たちは、神戸新聞社主催の「Mラボ 課題解決ラボ017」 に参加した。Mラボとは、企業の抱える課題に対して研究室が解決策を提案するというものである。今回、私たちがマッチングさせていただいたのは、株式会社デジアラホールディングス様である。株式会社デジアラホールディングス様は、エクステリア商材を施工付きでネット販売されている。株式会社デジアラホールディングス様は、ターゲットとされている住宅の外構、つまり「イエソト空間」の可能性を模索されていた。

確かに、「イエソト空間」には多くの可能性が秘められているということは、私たちが独自に行った調査からも明らかとなった。そこで、私たちは、日本の「イエソト空間」をより豊かにする提案を考えた。

まず、現在の販売形式は、必要な箇所の部材のみを購入していく形である。パーツごとの購入では「イエソト空間」の根本的な質の向上には時間がかかる。そのため、「イエソト空間」のテーマから選択し、購入するようにすれば、顧客の関心が高まると考えた。

次に、時と共に変化していく家族の形に合わせたサービスの提供である。すなわち、ライフステージが変化する度に、顧客にサービスの提案を行う。

このようにライフスタイルは時と共に変化し、それによって「イエソト空間」への需要も変化していく。「イエソト空間」をより豊かにするためには、その時に合わせた商材が必要になる。しかし、一つあたりの単価が高いことや保管場所等の問題から、変えたくても変えられないという状況が発生している。そこで、エクステリアのレンタル等のサービスを行うことで、より「イエソト空間」の良さを理解してもらえると考えた。

Mラボ課題解決ラボ発表会では、以上についてのプレゼンを行った。惜しくも優秀賞には届かなかったものの、審査委員の方からは好評を頂いた。株式会社デジアラホールディングス様からも、業界に斜めから切り込む発想でありながらも、本質を見極めている提案という評価を頂いた。今回の経験を通じて、日本の「イエソト空間」の課題を感じるとともに、日本人のライフスタイルについても深く考える機会となった。まだまだ住環境には可能性があり、それを活かす方法を今後も模索していきたい。(4年生

[地域貢献] 2017.6 銀の馬車道が「日本遺産」に認定されました!

兵庫県立大学環境人間学部・宇高研究室 研究室学生の地域での活動

GiN2.0 Gin-no-Bashamichi Machizukuri Laboratory

銀の馬車道 まちづくり ラボラトリー

GiN2.0   Field Mission Report 2017

2017年度 活動記録

神戸新聞社主催「Mラボ」参加

GiN2.0では、神戸新聞社 主催の「Mラボ課題解決ラボ」の2017年度・参加大学ゼミに応募したところ、採択されました。Mラボでは、指定企業と研究室の学生が、商品企画や広報にとりくみ、最終的にはコンペで優秀グループが表彰されます。

Mラボウエブサイト=http://m-kobe.com/news/1026/

当研究室は、エクステリア商材の小売、リフォーム事業を展開しておられるデジアラホールディングス様(本社:神戸市)が受け入れ先となります。デジアラホールディングス様ウエブサイト=https://www.d-a.co.jp/

企業訪問 2017.6

私たち宇高ゼミ3回生たちはMラボで、インターネットを使って外構空間を販売しているデジアラホールディングス様とマッチングさせていただきました。それにあたって2017年6月28日、デジアラホールディングス様本社に訪問させていただき、直接企業の活動内容などの話を拝聴したり勤務の様子を拝見したりしました。

「イエソト」空間をどうすればよりよい空間にすることができるか、いかに効率的に工務店に施工を依頼しより安く施工できるか、現在組織の人数が追いついていないため新事業になかなか手を出せていないなど、現在の状況と今後さらにどう発展していきたいかを知り、よりゼミでの研究内容について考えを深めることができる良いきっかけとなりました。

また、営業部に足を踏み入れた時に営業部の方々から一斉に挨拶を受け、生で会社で働く方の様子を覗うことができたことも良い経験になったと感じます。(学部生

「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~」 が、

日本遺産として認定されました!

※「日本遺産(Japan Heritage)」は(地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。(文化庁ホームページより)

[現地調査] 2017.6 リビングヘリテージ方法論事例研究:尼崎市(阪神出屋敷駅~三和商店街~阪神尼崎駅)

[講演会] 2017.7 建築家講演会「日本の住宅産業の動向と住宅設計」

日時:7月6日(木) 14:40~16:10、場所:A407教室

講師:

科目:住宅計画Ⅱ(講義は同社のご厚誼でご提供をいただきました。)

[講演会] 2018.1 特別講演会

1 日 時 平成30年1月18日(木)5時間目16:20-17:50

2 場 所 F302教室

3 講 師 山田協太先生 京都大学東南アジア地域研究所 連携助教

4 演 題 「世界の生活文化と建築:環境と人間の観点から」仮題

●1/18講演会の終了後、講師を囲んでのゼミの歓送迎会をおこないます。

[フィールドワーク]2017.11 まちづくり技術センター 景観まちづくり交流会 見学会 11月

11月11日(土)、宇高研究室の学生7名で第5回ひょうご景観まちづくり交流会に参加しました。

【午前の部:酒蔵通りの歴史を歩く】

午前の部は、「酒蔵通りの歴史を歩く」をテーマとし、伊丹市や伊丹酒蔵通り協議会についてのお話を伺ったのち、伊丹市の酒蔵通りのまち歩きを行いました。酒蔵通りは、瓦屋根に白漆喰の建築物が多く、お店もその形式にならっているものが多いため、様々な規定を守り地域全体で協力して景観づくりを行っていると感じました。また、車通りが少なく、歩道が広いため、大変歩きやすく感じました。また、まちを歩く中で、地域の方と会話することもでき、おすすめの公園のお話などを伺うことができました。きれいに整備されたまちなかにも、昔の大溝が現在も残されていたり、昔ながらの建築物の景観が守られていたりすることで歴史が感じられるよいまちだと感じました。

【午後の部:つづけよう!ひょうごの景観まちづくり】

午後の部は、「つづけよう!ひょうごの景観まちづくり」をテーマとし、「伊丹酒蔵通り協議会」「北村の景観を創る会」「出石城下町を活かす会」の基調報告をしていただき、パネルディスカッションを行いました。どの地域でも、まちを活気づかせ景観を守るために様々な努力を行ってこられたことがわかりました。その中で、地域全体でまちづくりを行うためには、住民参加型のイベントが重要であると感じました。住民が参加することでまちづくりを身近に感じてもらい、理解・関心を得て、これからのまちづくりにも積極的に参加してもらうことができるのではないかと考えます。次に、「今井町の景観まちづくりについて」というテーマで基調講演をしていただきました。今井町は、道が狭い、標識がないというような現代では、使いづらいとされるような状態をみだりに改善していくのではなく、今井町の特徴として売り出しているところに強みを感じました。

この交流会を通して、実際にまちを見て感じ、様々な人の話を聞くことで、自分たちの知識として蓄えることができたので、今後のまちづくりについて考える機会には十分に生かしていきたいと思います。

[講義] 2017.10 網干の住宅 建築調査実習

姫路市役所のみなさまのご助力で、民家調査の実習を行いました。2017.11

▼学生作成のフィールドノートの一例

阪神工業地帯の一翼を担い、工業都市として発展してきた尼崎の南部を探索した。 戦前の畑や田の広がる景色は消失し、工場労働者の住宅地として開発された阪神尼崎駅周辺はスプロール化が顕著な地域と、再開発によりここ数年で高層マンションなど現代的な地域が混在していた。さらに43号線以南は工業地域となっており大小様々な工場が稼働していた。

阪神尼崎駅の隣には庄下川が流れ、最後は尼崎港・大阪湾へ辿り着く。河川の途中には水門が設置されている。尼崎には閘門も存在し、水量や潮の満ち引きの変化に応じて作動し河川の水位を一定に保っている。43号線を少し南に入った築地の水門の側には、そこが昔の海岸線だったこと、この海岸線を埋め立て築地地区が造られたことが記されが石碑が残っていた。また、43号線に沿って走っていた電鉄の線路の遺構があり、ここに電車が走っていたがことが分かった。モータリゼーションが進み阪神高速や43号線が整備されたため、廃線となったのではないだろうか。そのほかの河川もあり、水の豊かなこの土地に人々が集まり生活の拠点としていたのだろう。また、産業活動を支える運河として機能していた。平地である為、大きな坂は無かったが運河には橋が架ったりトンネルになっていたりする。そのため、小さなアップダウンがあり歩いていて退屈しない。

現在阪神電鉄の倉庫として使用されている煉瓦造りの建物は周囲の建物とは異質な雰囲気で印象的だった。また、その近くの駐車場の壁にも古い煉瓦が残っており、そこの周辺にも煉瓦造りの建物が建っていたことが分かった。

戦後、闇市となった場所に現在の三和商店街があり、尼崎駅寄りの区画は今でも活気があり、元気のある商店街といった雰囲気だった。しかし、西に進むにつれてシャッターの降りた店舗が増え、端の方はシャッター街と化していた。シャッター街となっている区画はアーケードもなく、天井も低く暗い廊下の様な空間が続くのだが、アーケードの掛かっている新しい商店街にはないアンダーグラウンドな独特の魅力があるように感じた。

都市化の進んだ尼崎市でも産業の足跡や遺跡を見ることができた。いつ失われるか分からない消えゆく歴史の跡である。このような痕跡を辿ることで、その土地の性質を分析することができ、これらが存在することで、都市空間に特徴や深みが出てくるのではないだろうか。

[地域貢献] 2017.10 三原の街並み景観調査 フィールドワーク実習

三原市の皆さん、広島県立大学、広島大学の教員、学生とのコラボ事業。

先日、広島県三原市において三日間に及ぶ町並みの調査に参りました。三原市の三原駅北は古い建物と新しい建物が混在している地域でした。私達は古い建物を実際に見てまわり、建物の特徴を調査していきました。調査の中では、古い町並みが多く残っているところでは、自動車が通れないような狭い道路も残っていました。空き家も何軒かあり、住民の方に空き家の管理を考えないといけないということを伺いました。この調査で、実際に見ることで地域の方の意見を聞くことができたり、地図を見るだけでは分からないようなことを感じるこのができる貴重な体験をさせていただきました。

[地域貢献] 2017.11 府中の街並み建築調査 フィールドワーク実習

府中市の皆さん、広島県立大学、広島大学の教員、学生とのコラボ事業。

古民家カフェ経営者へのインタビュー&建築調査 ―広島県府中市にて―

2017年11月28日と29日に、古民家カフェを経営する方へのインタビューと建築調査を行うために広島県府中市を訪問しました。1日目は古民家カフェの経営者へのインタビューを行いました。今回インタビューを快く引き受けてくださったのは5店舗です。古民家カフェを開店しようと考えたきっかけや開店する際に苦労したこと、府中を選んだ理由や今後の展望についてなど、時間の許す限りたくさんお話ししていただきました。古民家カフェとひとくちに言っても、企業として計画的な経営を行っているところ、本業とは別に副業としてのんびり趣味として経営を行っているところなど様々で、それぞれの経営者の方の考え方が異なり非常に面白く、今まで以上に古民家カフェについての興味がわいてきました。

2日目は「I邸」と「K邸」の方にご協力いただき、平面や断面の実態調査を行いました。I邸は江戸末期から明治期に大戸直純の別邸として建てられ、その後は旧出口村役場として利用されており、現在は住居として長年親しまれています。K邸は元々酒蔵として利用されており、敷地奥に建っていた立派な蔵がとても印象的でした。私は敷地全体の長さや建物の長さをメジャーやレーザー距離計を用いて計測し、敷地平面図を描く方のサポートを行いましたが、今回が初めての建築調査であったため最初はレーザー距離計の使い方もうまくいかず戸惑いました。しかし計測を重ねるうちに扱いに慣れ、スムーズに補助をすることができました。居住者の方とともにたくさん年を重ねたのだなと感じました。今回の調査では普段の勉強では学べないようなことばかり体験することができ、非常に実のある活動でした。

[地域貢献] 2017.7 学生の考えた「銀の馬車道2020プロジェクト」

一年生の基礎ゼミナールⅠの講義で、それぞれの希望する専門分野から、銀の馬車道の2020年を構想しました。まず、基礎ゼミシラバスに従い、指定教科書『スタディースキル入門』をすべて学習しました。

その後、事例課題として銀の馬車道について学習をし、資料解析、プレゼンテーションシート作成、口頭発表、ディベートを経験しました。7/25の審査会には、兵庫県の銀の馬車道ご担当にお越しいただき、表彰をしていただきました。

グループA 銀の馬車道マラソン企画

グループB 銀の馬車道まちおこし企画

グループC 銀馬車アイドル計画 ★優勝

グループD カッパDEイノシシ