ウィルスから逃げる
数十秒でつくれるフェイスシールドを開発しました。
飛沫・接触感染を防ぐための行動として、距離を取ることが大切です
マスクのつくり方・殺菌方法
ウィルスと戦う
ウィルスからの感染を防ぐ手洗い・手指消毒の方法を紹介します。
単純なことですが、換気は非常に効果的です。その効果について説明します。
ただし、エアロゾル中の新型コロナウイルスの活性が3時間以上に及ぶことは米国立衛生研究所(NIH)、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)及び米疾病対策センター(CDC)などが3月17日付で医学専門誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に論文を掲載しているものの、発病するかは別問題です。治療の場所では環境中のエアロゾルの濃度が高くなるため可能性を考慮すべきとされるところですが、エアロゾル中のウイルス数が少ないことや、水分のバリアがないことで不活化しやすいため発病の可能性は低いとされ、我が国の厚労省もエアロゾル感染を根拠はないとしています。飛沫については、かなり強い風を受けないと飛翔経路を変えることはできませんから換気だけでは感染を防ぐことはできません。しかし、換気により湿度が下がることで乾燥が進み飛沫がエアロゾル化し易くなることは予想できます。ウイルスは宿主中から環境中に出ると、自己修復できる生物ではないので時間経過とともに活性を失います。このような理由からウイルスではなく細菌や真菌による感染症では空気感染するものもあるので同様には適用できません。いずれせよ効果は限定的と考えられます。(向井)日常清掃の一貫として消毒のステップを加えることで、感染症予防に繋がります。
口腔衛生
■口腔衛生と感染症の関係
口は、食べ物や病気を引き起こす病原体などの異物が入って来る、体の入り口です。鼻や口の粘膜には、粘膜免疫と呼ばれる病原体に対する防御機能が備わっています。
粘膜免疫は、口から入った病原体が粘膜に付着すると、全身免疫に病原体侵入の情報を送るのと同時に、付着した粘膜近くのリンパ組織を介して、病原体の侵入を阻止する物質(分泌型IgA)を唾液中に分泌し、素早く病原体に対応します。インフルエンザウイルスは喉や気管の粘膜で増殖するため、この粘膜免疫は感染防御に有効です。
唾液は細菌やウイルスを防御し、さらに口腔内の汚れも洗い流してくれます。その他にも、唾液に含まれるムチンには粘膜保護作用が、上皮成長因子には傷ついた粘膜組織を修復する作用があります。
口の中は、常に300種類以上の細菌や真菌が生息しており、私たちの体は腸内細菌と同じように、口の中の細菌とも上手に共存しています。口の中に細菌が適切に存在することで、多くの病原体の感染を防ぐのです。
しかし、歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、口の中が不衛生になり、むし歯や歯周病の原因となる菌が増殖してプラーク(歯垢)となることはよく知られています。
このプラークには、気管支炎や肺炎などの発症や重症化にかかわる肺炎球菌やインフルエンザ菌のほか、重篤な感染症の原因となる黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などの細菌も含まれているとみられます。
これらの細菌はプロテアーゼと呼ばれる酵素を出し、粘膜の防御機能を破壊し、インフルエンザウイルスが気道の粘膜から細胞に侵入しやすくする特性をもっています。
また、飲み込む機能が弱っているご高齢の方では、唾液に混ざった細菌が肺に入り、肺炎を引き起こすことも知られています。
つまり、お口のなかが不潔な状態を放置しておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザの発症や重症化を招きやすくなるというわけです。
むし歯や歯周病を予防するだけではなく、インフルエンザや肺炎といった全身的な感染症を予防するためにも、口腔ケアは欠かせないことなのです。
■正しい口腔ケアの方法
基本は、毎日の「はみがき」が大切です。
食後は口腔内細菌が増殖しやすい環境になるため、毎食後にはみがきをしましょう。歯の汚れである歯垢は、細菌のかたまりです。歯垢はバリアを作るため、はみがき粉やマウスウォッシュだけでは除去でないため、歯ブラシでしっかり取り除きましょう。
店舗での対策のための使いやすいポスター
医療崩壊を防ぐために
病院や診療所は、新型コロナ対応で手が足りない現状です。病院への搬送もスムーズには行かなくなっています。医療に負担を掛けないよう、国民すべてが以下の内容を熟知し、日常以上に備える必要があります。
全国版救急受診ガイド「Q助」 - 総務省消防庁
https://www.fdma.go.jp/relocation/neuter/topics/filedList9_6/kyukyu_app/kyukyu_app_web/index.html
応急手当Web
http://www.hokkaido.med.or.jp/firstaid/index.html
応急手当の知識と技術を身につけておきましょう
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200801/1.html
応急手当のポイント
https://www.tokyo-bousai.or.jp/lecuture_point/
薬剤師が教える「防災用品」 災害時の病気やケガはどうすればいい?
https://news.yahoo.co.jp/byline/takagakiiku/20180831-00094985/
感染の虞がある場合は口対口法の人工呼吸をやりにくいと思いますので用手法を下に挙げます。意識不明直後であれば、人工呼吸の必要性は心臓マッサージに比べ低いですが、呼吸停止後時間が経過した場合は必要になります。
シルベスター法
あおむけに寝かせて気道確保まではMTMと同じですが、上四方固のように頭のほうへ回って、患者の胸の下を押しては、腕を引っぱり上げて万歳させることの繰り返し。
2人でやるなら同時進行。押した時に腕を引っぱり、離した時に手を縮めさせる。
肺はフイゴだから、押せば空気を出すし、広げれば空気を吸い込む。MTMに比べて、入る空気量がはるかに少なく、効果が薄いとされてますが、伝統武術にもある蘇生法です。
ペース、強さ、押すのは肋骨のある所かない所か、真下に押すのか中へ押し上げか、腕は開くのか真上か、つかむのはヒジか手首かなど、諸説ある。
ホルガー・ニールセン法
なんらかの理由で、あおむけにできない場合のやり方。
うつぶせに寝かせて、顔は横を向いてもらい、プールサイドで背中を日焼けする時のように患者の両腕はヒジを曲げて頭の下に入れてやり、背中(肩甲骨の下)を垂直に押しては、ヒジを持って肩を上げさせることの繰り返し。
お医者様は1分10~12回ペースでやっている。軍隊では、6秒8カウントで1サイクル、うち2秒ずつが押しと引きで、じわーっと押すみたいです。武術では、グッグッと早く、必ず2回ずつ押すことになってます。
シェーファー・エマーソン法
ニールセン法に似てますが、腕ではなく尻を上げ下げするもの。
患者の腰の上にまたがって、腰を持って10~15センチ持ち上げ、横隔膜で吸い込ませる。指を開いた手を患者の肩甲骨の下に当て、肘を曲げずに、垂直に体重をかけて、息をはかせる。
患者が腕を負傷していたら、コレしかない。
出典http://fpj.fc2web.com/kitchen17.html
(向井)