OPT2025に参加して
私は農学部出身で、就職後も前職まで植物を用いた生命科学の研究室にいたバイオロジストですが、バイオイメージングや顕微鏡の研究も行っていたことから、ありがたいことに宇都宮大学大学院光工学プログラムに採用していただきました。現在は、学生に光学と生命科学の融合領域について授業を行うとともに、研究室にて植物を用いたバイオイメージング研究に従事しています。亀井先生とは前職の時代から密接な共同研究を行っております(例:https://doi.org/10.1038/s42003-024-07141-1)。亀井先生に宇都宮大学の客員教授をお引き受けいただいていることから、以前より「宇都宮でOPTサテライトを開催したいね」と話しており、今回はOPTサテライト開催に向けた見学も兼ねてOPT2025に参加いたしました。
まず、オンデマンド座学では、顕微鏡の詳しい原理と構成から、試料の準備、観察の際の注意点、先端顕微鏡まで幅広く学ぶことができました。はっきりとわかっていなかったことや、私自身の授業に取り入れたい内容もたくさんあり、聴講者としても自ら講義を行う講師としてもとても勉強になりました。また現地実習では、レンズ1枚の場合と2枚の場合での結像の違い、レンズ1枚による照明、クリティカル照明、ケーラー照明の違いを学びました。普段、最適化された光学系しか用いておらず、耳学問だった結像系・照明系の違いについて実際の光学系で学ぶことができ、理解が一層深まりました。また、蛍光観察系についても実際に構築し、励起光源に接続するファイバーのコア系の違いによる撮像素子上での蛍光スポット像の変化を実習することができ、得難い経験となりました。企業の方々による先端顕微鏡の紹介と実機を用いた観察もとても勉強になりました。何より、講師・TAの方々の説明がとても分かりやすく、素朴な疑問にも答えてくださり、OPTサテライト開催の具体的なイメージがつかめました。講師・TAのみなさま、誠にありがとうございました。
オンデマンド座学、顕微鏡実習ともに、これから顕微鏡を使いたいという方はもちろん、活発にバイオイメージングを行われている方、また光学・光工学の学生でもバイオイメージングを行ったことがない方まで、幅広く楽しみながら勉強できるのではないかと感じました。宇都宮では2026年度の夏ごろにOPTサテライトを開催できたらと考えております。その際はまたお世話になるかと存じますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
顕微鏡光学系組立実習の様子(玉田さんのグループ)
集合写真(受講生+講師陣)(玉田さんは後列真ん中)
世話人(亀井)追記:受講者全員の中から勝ち残ったじゃんけん強者の玉田さん、ご寄稿ありがとうございます。
散乱透視学(学変)という高度な光学理論と先端応用研究の領域サブリーダーとしてまとめてきた玉田先生には、少々単純すぎる光学系だったと思うのですが。。。実際にサテライトホストをするつもりでの受講はまた違った意味で勉強になったようで良かったです。これで私も客員教員として宇都宮大学に多少貢献できそうです。宇都宮大学でのOPT開催により、学内の工学系と生命系の連携を進める橋渡しをしたいと思います。
実習の様子を一部下に貼り付けておきます。
実習(解説)の一場面
実機(980Airyscan2)実習(市川さん)