コースのねらい
イメージング技術の進歩がめざましい昨今、従来では観察が難しい生体内の微細構造や分子動態の観察、微小環境測定など様々なことが可能になりました。しかし、これらのイメージング技術を研究に適用する場合、そもそも顕微鏡についてきちんと理解していないと思わぬ落とし穴に落ちてしまうことになりかねません。本トレーニングコースではただ顕微鏡を使えるようになるのではなく、なぜ顕微鏡を通して微細な構造を観察できるのか、その原理について座学の他に顕微鏡光学系を組み立てる実習を通して学習していくことを目標としています。
スケジュール
開催日程:
前期:2023年11月20日 (月) ~ 11月22日 (水) 講義+実習
後期:2023年11月27日 (月) ~ 11月28日 (火) 実習 (講義は11/20-22にオンライン受講またはオンデマンド受講のいずれか)
3つの受講形態があります。申込みフォームにおいて、どの受講形態を希望するかをお知らせください。
会場
自然科学研究機構 基礎生物学研究所 明大寺キャンパス 第1セミナー室
(〒444-8585 愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38番地)
募集案内
受講対象
イメージングをこれから始める方
顕微鏡を使うだけではなく、原理を学びたい方
イメージングに関わる施設業務に従事されている方(技術職員含む)
簡単な顕微鏡を自作してみたい方
応募方法
以下から必要事項をご入力の上、送信して下さい。
注意:全日程の参加を原則とし、部分的な参加は不可といたします。
応募数が多い場合は、応募フォーム記載内容をもとに受講ニーズや学習意欲の高さ、技術・知識の波及効果などを考慮して選考いたします。
予めご了承ください。
採否は10月31日(火)までにお知らせいたします。
10/31までに、採否のメールを受理されていない方は、事務局までお問合せください。
申し込み締め切り
2023年10月13日(金)必着
(締め切りました。多数の応募をありがとうございました。採否は10月31日(火)までにお知らせいたします。)
募集人数
11/20-22:10名、11/27-28:10名
旅費支給
なし
本コースの到達目標
光の波としての性質を理解する。
光学顕微鏡の構成部品の機能を特に以下の項目について理解し、正しく使うことができるようになる。
顕微鏡の分解能
クリティカル照明とケーラー照明
デジタル画像の特性
顕微鏡で使う検出器(各種カメラ、光電子増倍管)の特性
蛍光・蛍光イメージングの基礎を理解する。
蛍光
蛍光色素・タンパク質
蛍光顕微鏡の光学系
以下の発展的顕微鏡について、それぞれの特性や原理、用途を理解する。
共焦点レーザー顕微鏡
二光子顕微鏡
超解像顕微鏡
ライトシート顕微鏡
サンプル調製の重要性を理解する。
開催概要
主催
ABiS(科学研究費助成事業「学術変革領域研究(学術研究支援基盤形成)」【先端バイオイメージング支援プラットフォーム】)
共催
ソーラボジャパン株式会社、基礎生物学研究所・超階層生物学センター、生理学研究所、生命創成探究センター(ExCELLS)、学術変革領域研究「散乱透視学」、学術変革領域研究「ジオラマ行動学」
講師
大友 康平 <順天堂大学/生命創成探究センター/生理学研究所>
勝木 健雄 <ソーラボジャパン株式会社>
亀井 保博 <基礎生物学研究所>
甲本 真也 <基礎生物学研究所/沖縄科学技術大学院大学(OIST)>
坂本 丞 <生命創成探究センター/生理学研究所>
佐藤 文則 <ソーラボジャパン株式会社>
谷口 篤史 <北海道大学>
堤 元佐 <生命創成探究センター/生理学研究所>
野中 茂紀 <生命創成探究センター/基礎生物学研究所>
世話人
浅尾 桃子 <基礎生物学研究所>
斎田 美佐子 <基礎生物学研究所>
高木 知世 <基礎生物学研究所>
依藤 絵里 <名古屋大学>
渡我部 ゆき <生理学研究所>
Carolina Fiallos Oliveros <ソーラボジャパン株式会社>
スーパーバイザー
上野 直人 <基礎生物学研究所>
根本 知己 <生命創成探究センター/生理学研究所>
お問合せ
OPT2023事務局(基礎生物学研究所・バイオイメージング解析室)
opt_office[at]nibb.ac.jp ※[at]を@に置き換えてください。