蘇民将来の注連飾
蘇民将来は、『釈日本紀』の説話の中で、旅の途中の武塔神(素戔嗚尊)から宿を求められ、貧しいながらも厚くもてなした人物です。そのお礼として、茅の輪を身に付けていれば子孫に至るまで疫病にかからないと伝えられ、子孫が災厄から守られました。この説話から、伊勢市など一部地域では除災招福を願う習俗として、注連飾りの札に「蘇民将来子孫家門」と表示をして一年中飾り続けています。
学芸員による豆知識
「蘇民将来」の注連飾りとは別に市内の住宅には「笑門」と記した注連飾りが軒先に吊るしてあります。この笑門の由来に関して『二見町史』で興味深い一説が記されています。笑門は元々「蘇民将来子孫家門」のことで、表記が長いため、将来の「将」と家門「門」の2字で省略したところ、将門となり、これが朝廷にあだなした平将門を連想させるため、将の字を「笑」に置き換えたとしています。
伊勢市立図書館の蔵書
『二見町史』(二見町史編纂委員会/編、二見町役場、1988、L 243 フ、p154、552)
『二見町史 史料集』(二見町史編纂委員会/編纂、二見町教育委員会、1992、L 243 フ、p50)
『伊勢市の民俗』(伊勢市民俗調査会/編著、伊勢文化会議所、1988、L 380 イ、p303、p470)
『伊勢のはなし』(郡 敏子/著、三重県郷土資料刊行会、1975、L 388 コ、p118)
『伊勢市史 第8巻 民俗編』(伊勢市/編集、伊勢市、2009、L 243 イ 8、p76)
『伊勢参宮名所図会』(蔀 関月/画・編、国書刊行会、1987、L 290 シ、p492)
『宇治山田市史 下巻』(宇治山田市役所/編、国書刊行会、1988、L 243 ウ 2、p1454)
『三重<伊勢・伊賀・志摩・熊野>の文化伝承』(堀 哲/著、伊勢民俗学会、1978、L 382 ホ、p131)
『まちづくりブック伊勢』(まちづくりブック伊勢制作委員会/編著、学芸出版社、2000,318 マ、p8)
『わが町二見』(二見町史編纂委員会/編纂、伊勢市二見総合支所、2006、L 243 ワ、p14)
『伊勢の文学と歴史の散歩』(中川 竫梵/著、古川書店、1983、L 902 ナ、p214)
参考になるサイト
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