マドレ式対話の場づくりラボ@オホーツク

開催期間:2019年12月1日~2020年2月22日/開催地:北海道北見市/参加メンバー:18名

【開催報告】第1日目~その2 「第1日目~その1」はこちら

開催日程:2019年12月1日/オホーツクラボ運営メンバー:櫻井由美子

■午後の部

公開講座を終えて、午後からはいよいよラボメンバーだけで対話の場づくりについて学んでいきます。

まずはもう13時を過ぎているのでお昼のパン(ラボメンバーが事前にみんなに声をかけてまとめて買ってきてくれました^^)をもぐもぐしながら、あらためてラボという場で大切にしていきたいことを共有し、チェックインをしていきました。

チェックインをしてみてわたしが感じたのは、自分の中にある気持ち(ソワソワしているとか、落ち着かないとか、不安だとか)をいったん外にだしてその場にいるひとに知っておいてもらうということは、想像していた以上に自分の安心につながるんだなぁということでした。話したいことを話せる場であると同時に、話したくないことは話さなくていい場であるということ、なにを話すかということは自分が決めて良いということが、ときに悩ましくもあるけれどすごく心地良いなと感じる時間でした。

ひたすら話す聴く

チェックインが終わってからはもうひたすらに話し、聴いていきます。今日はラボ初日なのでまずは1対1で実践。テーマは「私はなぜ『マドレ式対話の場づくりラボ(以下「ラボ」)』に参加しようとおもったのか?(動機)」、「ラボへの参加を通して、私は何を得たいか?(報酬)」、「ラボへの参加を通して、私は何を実現したいか? どんな自分になっていきたいか?(未来)」、この「動機・報酬・未来」です。

ラボメンバーは事前にこのテーマについて自分が思うことをシートに書きだしてきていました。それをもとに、でもそれにしばられることなく、今自分が考えていることを話していきます。

話す聴く~その1~

まずは自由に話し、聴きます。自由にといっても、午前中にびっちり公開講座で対話について考えたあとなので、この時間も自然とさえぎらずに聴くという体勢になっていたメンバーが多かったように思いました。ふだんの日常会話のなかでは、もっと途中で口をはさんだり、質問をしたり、「そういえばアレどうなってるんだっけ?」とまったく別の話題をさしはさんだりして、さえぎらずには聴けていないなと思います。

話す聴く~その2~

次はマドレ式対話の「シェアリング」のワークを使ってさえぎらずに聴いていきます。テーマは同じです。そして話していて、聴いていて感じたことをメモします。

話す聴く~その3~

最後は、相づちとオウム返しをしながら聴くワークです。相手のために聴くということを意識し、どうしたら相手が話しやすいか、どうしたら相手が自分の思いに少しでも近づけるかということを心に留めながら、相づちとオウム返しを使って聴いていきます。

テーマはまた同じ。私も3回同じテーマで話をしていきましたが、同じテーマでも聴き手が代わることで自分の話す内容や話し方が微妙にかわったり、何度も話していくなかで自分の言葉が洗練されていったり、それまでは気がつかなかった自分の思いに途中で気がついたり、いろいろな発見がありました。

そして聴いてもらったときに感じたことを、相手にフィードバックしていきます。

このフィードバックというのが、結構むずかしいなと私は感じました。

まずは自分のフィードバックの精度に自信がない。「あれ?」「どうだったっけ?」「私どんなこと感じていたっけ?」とわからなくなってしまう。

他にも、「こんな書き方をしたら相手を不用意に傷つけてしまうんじゃないか」と心配になったり、相手から受け取ったフィードバックを読んだときに「相手はこう書いてくれているけれど、本当は『もっとこうして欲しかった』があるんじゃないか、書けなかっただけなんじゃないか」と疑ってしまったりして、率直に自分の意見を伝える、相手はこう感じたんだと受け取るということが、私にとってはまだまだ課題だなと感じました。これからラボという場で、フィードバックに挑戦していきたいなと思っています。

最後に~場のデザイン~

ラボに集まってきたメンバーは、それぞれがつくりたい対話の場をつくれるようになることを目指しますが、そのために一番大切なのが「どんな場にしたいか」という場をつくるひとの意図です。それに基づいてその場をデザインしていくことになるからです。

……という話をきいて、「私は誰とどんな対話をしたいのか」ということを、あらためて考えたいなと思いましたし、これからラボメンバーがどんな意図をもってどんな対話の場を作っていくのかということがとても楽しみになりました。

当日現地に集まることができなかったメンバーも含めて、オンラインでのやりとりや課題への取り組みを通じて、ひとりひとりが自分が目指す対話の場がどんなものなのか模索し始めています。それぞれの挑戦を見守り励まし合いながら、2月末までのラボ期間を楽しんでいきたいと思います!

(文責:オホーツクラボ運営メンバー 櫻井由美子)