マドレ式式対話の場づくりラボ

夏ラボ

開催期間:2019年7月20日(土)~9月21日(土) /開催地:東京都 /参画メンバー:13名

【第4日目】2019年9月21日(土)

夏ラボ第4日目。2か月前に始まった夏ラボも最終日を迎えました。初日は暑い夏の始まりだったのですが、今回は秋服をおしゃれに着こなしてくる人もいて、このメンバーで夏を一気に駆け抜けたんだなあと感じられる日でした。

セッション1:チェックイン

今日1日ここに気持ちを集中できるように今の気持ちをシェア。自分のこと、仕事のこと、家族のこと、気がかりなことを言葉にしてみることで、「今、私は〇〇が気になっていてソワソワしているな」と気づけます。そのソワソワが自分の中にあると気づく大事な時間です。また、お互いがこの3週間どんな時間を過ごしてきたのかなという思いに耳を傾ける時間でもあります。

セッション2:場づくり体験シェア

前回8/31からの間に、実際に「場づくり」を体験する、という課題がありました。その体験をシェアしました。

お互いの体験を聞きあうことで、自分の体験が誰かの「知」になる、誰かの体験が自分の「知」になる時間です。それぞれの体験が「知」の宝庫であるなと実感します。

場づくりの体験だけでなく、その時感じたことや、気づいたこと、次に試してみたいことなど、ひとり一人のおもいを聞く時間ともなりました。嬉しいことに、話したことをグラレコに書き起こしてもらい、みんなからの質問を付箋で投げかけてもらうというお土産付きです!

セッション3:場づくりを通してどんな世界をつくりたいか

お昼休憩をはさんで、午後は最後のワークの時間です。「わたしはどんな世界をつくりたいか」「そのためにどんな役割を果たすか」「どこでどんな場をつくるか」という3つのテーマについて、まずは1人で考え、2人組で話し・聴ききあって、フィードバックをもらいながら自分の考えをよりクリアにします。最後はみんなの前で「宣言」という形で言葉にしました。

じっくりと考え、自分の言葉で表現しているため、言葉と一緒に気持ちも伝わってきます。この時の感じたことや宣言にしたことは、このまま持ち続けることも、変化していくこともあると思いますが、何か迷った時に自分の立ち返れる軸になるものになったのではないでしょうか。

セッション4:チェックアウト

2か月間コミットした自分をねぎらおう! それぞれに、自分の気づきや、今感じていること、感謝の気持ちなどを言葉にし、お互いに拍手をしあい終了しました。

最後は、修了証授与式と集合写真で締めくくり。修了証にはメンバーからのメッセージを貼り付けられるようになっています。この清々しい笑顔で集合写真、最高ですね!!

6月に送られた夏ラボご案内メールの最後には、「この夏は、貴重な「体験」をみんなで一緒に生み出していきましょう!!」とメッセージが添えられていました。

どんな「体験」をすることができたのか? それぞれの描いたゴールが違うからこそ見えたこともたくさんあったのではないかと感じています。

自分のつくりたい世界があり(それは人それぞれに違います)、その世界をつくるために、対話すること、場をつくることを「探求」し続けることがラボなのではないかと思っています。

夏ラボ最終日は、それぞれに自分らしい新しい探求の旅をスタートさせる日となるとなりました。

(文責:夏ラボ運営メンバー・細川朋美)

【第3日目】2019年8月31日(土)

まだまだ暑さの残るこの日は、夏ラボ第3日目であり、単発参加者も交えた「オープンラボ」の日でもありまた。

夏ラボメンバーはこの日を迎える前に、「私はなぜラボに参画したのか」「私はラボを通じて何を実現したいか」「私はラボをどんな場にしたいか」「私はどんな場を作りたいか」について、書き起こしたり、時間を設けて1対1でじっくり話すことに取り組んでいました。

この1対1の対話の時間は、13人が13様の時間でしたが、その後にグループ内で自分の感じたことを共有してくれたりと、「気づき」や「確信」や「許す」というようなところに触れたメンバーもいたように思います。

この夏ラボメンバーにオープンラボのご参加者が加わり、会場には41名もの方が集まりました。

私(種井)は司会として会場を前から見ていましたが、隣の方とお話をしている方もいれば緊張の面持ちで座っている方もいて、みなさん様々な背景と気持ちを持ってこのラボにご参加くださったのだなと感じていました。

オープニング

まずは4人一組になってチェックイン。始まる前までは緊張されていた方も、お互いのことを話し聴いたことでリラックスした表情が見え、早くも会場が温まってくるのが感じられました。

続いて「マドレ式対話の場づくりラボ」が生まれた背景として、マドレボニータがなぜ、どのように対話の場を作ってきたのかを共有しました。

第1部 対話をめぐる物語:

NPO法人CRファクトリー代表の呉 哲煥(ご てつあき)さんと、認定NPO法人 マドレボニータ代表の吉岡 マコさんをお呼びしてのトークセッション。

マコさんからは、ご自身の産後の経験からシェアリングワークが生まれるまで、リーダーシップを発揮するために自分らしさを追求していくことなどについてお話いただきました。

続いて呉さんからは、望む対話をするために場のチューニングや環境設定をすること、個の力だけではなく、相互作用で頼り頼られながらお互いが良くなっていくことの大切さ、伝わらなくても粘り強く諦めないで自分の言葉を持つことなどをお話いただきました。

「リーダーシップとは、人をひっぱったり、人に影響を与えることではなく、“自分の力を使って、何かしらの変化を起こすこと”」

「短期的には諦めるけど、長期的には諦めない」

…など、心にぐっとくる言葉がいくつも出てくる時間となり、参加者のみなさんもノートに書きこむ姿が沢山みられていました。

第2部 私にとっての「対話」について話そう:

お昼休憩をはさんで、午後はNECワーキングマザーサロンでもお馴染みの「シェアリング」のワーク。テーマは「誰と、どんな対話をしたいか」。

1人で考え、2人で話して聴いて、そしてグループ分かち合い、最後には会場全体でシェアリング。グループシェアリングの際に見られた活気も、全体になると初めは少し緊張感もありました。やはり40人という人数の場で自分の思っていること・感じていることを出してみる、というのは多くの人にとって簡単なことではないのかもしれません。しかし、おひとりが話始めると、弾かれたおはじきの如く、次から次へと、お互いが話した内容や雰囲気に触発され、話が繋がっていき、最後は時間が足りなくなる程に、どんどん場の熱量が高くなっていきました。

第3部 マドレ式対話メソッドで大切にしてきたこと:

第3部は、夏ラボとオープンラボで別々に過ごしました。

オープンラボ組は「マドレ式対話メソッドで大切にしてきたこと」を共有したあと、今日一日を振り返りシートに沿って振り返り、全体で輪を作りシェアする時間に。夏ラボ組は、第2部のシェアリングを経て「今自分の中に何があるか?」という問いについて一人ひとりがじっくり話す時間でした。

私はオープンラボの進行を務めていましたが、最後の全員で輪になって話す聴く時間がとても印象的でした。先ほども少し書きましたが、場に多くの人数がいると、その分、安心して話すことへのハードルも高くなります。ですが、この時間は自分の思っていることを恥ずかしがらず胸を張って場に出してみる、そして出されたものを輪にいる全員で受け取る、ということが出来ていたように感じられました。最後に隣の人と2人組でチェックアウト。あたたかさと熱さのある空気の中、オープンラボは終了しました。

ちなみに、夏ラボ組は会場を移し青空シェアリング。こちらも良い時間を過ごせたようです^^

(文責:夏ラボ運営メンバー 種井 美緒)

【第2日目】2019年8月3日(土)

夏ラボ第2日目。梅雨もあけて(やっと!)朝から暑い!一日。前回からの2週間の間には、オンライングループで活発にやり取りがありました。「ワーキングマザーサロン」のプログラム習得や聴く練習に励むメンバーも多くいました。

セッション1:まずはチェックインから。静かに自分に向きあう時間を取ってからスタート。続いて「前回からの振り返り」をカードに書き出しました。自分がやったこと、やれたことを自分でしっかり掴みます。

セッション2:「自分はどんな場をつくりたいのか?」をテーマにシェアリング。言葉を紡ぎ、他の人の思いを聴くなかで、自分のおもいがあらたにカタチを取り始めた人もいました。

セッション3:「マドレ式対話の場」での聴き方。前回やったことをおさらいし、今回の新たな取り組みを入れて、まずは2人組で「話す・聴く」を実践。「上手にできる」ではなく、まずはトライ!

セッション4:お昼休憩をはさんで、午後からは「1対複数の場での聴く」を実践。4つのグループに分かれてそれぞれに、前のセッションでの学びを生かして聴く・話す・観察を交代しながら行います。

2セットやったらグループ→全体で振り返り。1つの事象に対して、聴き手・話し手・観察者から見えているものが異なり、「そんなことが起こっていたんだ!」という驚きや気づきが今回も起きていました。

セッション5:本日の振り返り。振り返りシートに沿って内省する時間です。

最後はもう一度静かに自分に向きあう時間をとってチェックアウト。集中しまくってくたくたでした!

次回は、40名のメンバーが合流する「オープンラボ」です! ゲストにNPO法人CRファクトリー代表の呉 哲煥(ご てつあき)氏をお招きして、マドレボニータ代表吉岡マコとのトークセッションも行います。

(文責:夏ラボ運営メンバー・高橋葉子)

【第1日目】2019年7月20日(土)

「マドレ式対話の場づくりラボ」記念すべき第1回がスタートしました! 参画メンバー13名、運営メンバー5名の総勢18名での、約2か月間の探求の旅が始まります。

今回のラボでは、一人ひとりが自分の対話の力を育むこと、対話の場をつくれるようになることを目指します。でも一律の決まったゴールがあるわけではありません。それぞれが「自分はどんな場をつくりたいのか?」を考え、それを実現できるようメンバー同士で応援しあっていきます。

セッション1

チェックインに続いて、それぞれの「なぜ参画したのか」「このラボで何を実現したいのか・何を得たいのか」を言葉にしました。この場のグランドルールもみんなで出しあってつくります。

セッション2

「聴く」をやってみよう~その1

さっそく実習です。2人組で「話す・聴く」を自由な形式で行い、聴き手・話し手それぞれに自分のなかで起きてたことをメモし、全員で共有しあいます。

こんなことを考えているんだ!そこに目が・気が向いているんだ!人によってこんなに違うんだ!…という驚きもたくさん生まれていました。

セッション3

「聴く」をやってみよう~その2

お昼を挟んで午後からは、「マドレ式対話の場」で行ってきたことを共有し、その形での「話す・聴く」を実践しました。

気づきをメモし、出しあい、みんなで共有すると、必ずしも聴き手が思うことと話し手が思うことが一致するわけではなく、むしろ真逆なことも!

セッション4

「マドレ式振り返り」の構造を確認したら、実際に「振り返りシート」を使って、ここまでを振り返ります。

セッション5

「ワーキングマザーサロン」のプログラムの意図や仕掛けについて。

最後はチェックアウトしておつかれさま!

(文責:夏ラボ運営メンバー・高橋葉子)