一般社団法人日本技術者教育認定機構(JABEE)では企業の皆様にJABEEの認定プログラムなどについてもっと知っていただくためにメールマガジンを配信させていただくことにいたしました。
3月にスタートしたJABEEの新ウェブサイト とともに、情報を分かりやすく皆さまにお伝えできるよう努めてまいります。JABEEの活動についてより一層ご理解を深めていただき、ご協力いただければ幸いです。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。 → JABEE Web Site
JABEEとはなにか、認定はどのようにしているのか、プログラム修了生にはどんな能力や知識が身についているのかなどを連載形式で紹介します。
【第1回】
◆JABEEとは何者なのか?
技術者を育成する教育プログラムを審査し、認定する一般社団法人です。1999年に設立され、2001年度から認定を開始しました。
◆JABEE認定プログラムとはなんなの?
認定は教育プログラムからの任意の申請にもとづくものです。 教育プログラムとは認定の対象とする教育の単位のことで、通常、学科あるいは学科内のコースに対応します。 審査は学生が身に付けた学習成果の評価を中心として行い、審査基準に適合していれば認定します。 2017年度までの認定プログラムの累計は506件、認定プログラム修了生数の累計は約28万人になります。
◆ 日本の高等教育機関のうちのどのくらいが認定プログラムなの?
JABEEの認定対象となる学科は、全国で1500程度あります。そのうち認定を受けているプログラムは3分の1程度になります。
旧帝大にはまだ認定プログラムが少ない
◆海外ではどうなっているの?
海外の多くの国にJABEEと同様の技術者教育プログラムを審査・認定する仕組みがあります。技術者教育認定の世界的枠組みとしてワシントン協定があり、日本、米国、英国など19ヵ国が加盟、5ヵ国が暫定加盟しています。
ワシントン協定加盟19か国
暫定加盟5か国(バングラディッシュ、フィリピン、ペルー、コスタリカ、メキシコ)
米国ではマサチューセッツ工大(MIT)、スタンフォード大など有力大学もアメリカの認定団体(ABET)の認定を受けています。
JABEEの認定基準はワシントン協定などの考えに準拠しており、認定プログラムの技術者教育は国際的に同等であると認められています。
JABEEでは本年3月首都圏と地方の合計4つの大学で開催されました就職セミナー(企業研究会)の場をお借りして、来場されていた技術者の採用に関わられている人事・総務部門の方や大学のOB/OGの方、技術部門の方などを対象に、JABEEのことをについて質問させていただきました。
(1)JABEEの知名度について
422件の回答のうちJABEEのことをご存じだった方は わずかに7%(29人)で、72%の方はJABEEのことは知らないとのことでした。
大学、高専などの高等教育機関を卒業され、技術者として活躍していく企業においてもJABEEのことを知っていただけるようにしてゆきます。
(2)企業の求める技術者像
JABEEのプログラム認定において、プログラム修了生が身につけておくべき知識・能力として(a)~(i)を設定しています。
アンケートでは (a)~(i)と企業が求める技術者像との整合の度合いを、下記の3つの中からの選択としてもらいました。
アンケート結果では技術以外の下記(f)~(i)の4項目についても、企業の方は重視していることがわかります。
(f)コミュニケーション能力
(g )自主的に学習する能力
(h)制約のもとで仕事をまとめる能力
(i)チームで仕事をするための能力
JABEEの認定基準としてプログラムに求めている項目は、企業のニーズとも合っていることが確認できます。
編集後記
"JABEE"を多くの方に知っていただけるように、メルマガ創刊号を配信させていただきました。沢山の方のご支援をいただき、メルマガとサイトの準備を進めてまいりました。まだ不足な点が多々あるかと思いますが、修正し、有効な情報発信を進めてまいります。みなさま、ご要望とありましたら、ぜひともご指摘いただきたくよろしくお願いいたします。
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