第7回 こども美術展覧会 in KAZO 2016
第7回 こども美術展覧会 in KAZO 2016
【加須市長賞】
加須市立加須東中学校3年
大川原 菜々美
○受賞者による作品解説・コメント
春から夏にかけての変わり始め。その時期に友人と見つけ、共に過した公園です。クラスが別になった事で、少しできていた彼女との心の距離がだんだんと消えていく。そんな永遠のようで思えば一瞬だった日々をいつまでも忘れられず、覚えていられるように"形"で残しておきたいという願いがありました。目を閉じなくても、この絵を見れば鮮やかに色づいたままあの世界の記憶が蘇ってきます。
真ん中の一本道をはさんで左右には、それぞれ季節の違いを思わせる木々が並んでいます。桃色の花は散り、枝をかくすほどの新緑へと。眩しい日差しをさえぎって休憩をうながすように立つあずまやが道の先にあります。光があふれる風景を描きました。
渡邉教育長(左)大川原菜々美さん
○審査員による作品講評
広々とした公園の中に通る1本の道が、遠くまで続いていくようです。ふり注ぐ太陽の光が木漏れ日となり影によるコントラストで、美しく表現されていて、新緑のすがすがしい季節を感じさせます。遠近の緑を様々なタッチや色彩で描きわけ、自然の瑞々しさに見ている人の心が惹きつけられます。細部まで丁寧に描き切り、この公園が作者にとって思い入れ深い特別な場所であることが伝わってくる作品です。
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