認知心理学によれば、人間の行動は環境を知覚し、環境の中で可能な行動を発見し、意図に従って行動すると考えられている。このことに従えば、利き手の違いは単に使用する手の左右が異なるだけでなく、知覚から行動のプランニング、行動の実行に至るプロセスの違いとしてとらえられる。

これらの差異を調べることで、道具のデザインなどの際に使用できる基礎的なデータを得ることを目標とする。

絵画は表現の性質上2次元的な形で描かれる。しかし多くの現実のものをモチーフとした絵画では、立体であるものを平面に描いていることから、そこには見ることのできない部分が存在する。

本制作では、そうした見ることのできない部分に着目し、3DCG の表現を用いて絵画作品を立体として再構成する。これにより見ることのできない部分を再現し、アニメーションという表現を用いて、新しい見方を提案する。

現代社会では、遺棄や保健所への持ち込みなどによって殺処分される動物が多いことが問題になっている。新しい飼い主へと譲渡される動物もいるが、 譲渡数が伸び悩んでいる地域も多い。その要因には、出会いの場がない、引き取り後の問題など、動物との共生をサポートするシステムがないことが挙げられる。本研究では、ペットの位置付けを「飼う・飼われる」関係から対等な「家族」とし、人間と動物の共生を持続的にサポートする社会的システムを運営する施設を提案する。

日本的な建築、特に神社の造作に興味を持ったことから、八戸にある神社を3D モデルとして表現する。

神社にはいくつかの形式があることから、八戸の神社を形式で分類し特徴を掴む。神社を管理する組織として神社庁があり、八戸市の神社は37社が登録されている。

そこで本制作では、それら37社を対象として制作する。これらのモデルを並べることで地元にある神社に興味をもたせ、歴史的財産への興味、関心を喚起することを目的とする。