【卒業論文】
伝統産業の SDGs ― 南部鉄器産業の SDGs に関する研究 ―
【卒業論文】
伝統産業の SDGs ― 南部鉄器産業の SDGs に関する研究 ―
金澤拓人
伝統産業の多くは小さな事業所であるが、伝統工芸品などを製造し継承してきている。このような産業において長く継続できているのは、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みを長年行ってきたからではないかと考えた。
本研究では身近な伝統産業である南部鉄器産業の代表的な 3 社に聞き取り調査を行い、それらの取り組みや経営方針などを SDGs との関連性から分析・考察をすすめた。
調査等から得られた取り組みと SDGs の各目標との関連を整理分析した結果、3社に共通する目標は 3 点あった。同一目標で同じ取り組みもあったが各社独自の取り組みもあった。また、関連する SDGs の目標は各社違いがあり経営方針を理解できた。
これらのことから、伝統産業においても、これまでの取り組みを SDGs の観点から見直すことで経営の持続可能な方向性を推測できるのではないかと考えられる。
【卒業制作】
楽しく学ぶ若者向け消費生活RPGの制作
〜 消費者教育に関する教材提案 〜
藤丸未来
「消費者教育」を若者にも広く周知、浸透させるため、いつでもどこでも自発的にプレイ可能なロールプレイングゲーム(RPG)を制作し、教材として提案する。
コンテンツについては、青森県消費生活センターの協力を得て、実践的なクイズ、若者が巻き込まれやすいトラブルをゲーム内のクエストに反映した。また、仙台市消費生活センターの教材「伊達学園」を参考に、興味を惹き親しみやすいキャラクターや賑やかな画面、自発的に何度も挑戦することを考慮し試作を重ねた。
試作したRPGを「大学生による消費生活フェスタ」の発表の場でYoutubeによる公開を行い、さらに画面構成と操作の課題を改良するため移動範囲の拡大やクエストの追加を検討し制作を進めた。
教材制作をする中で、教える側、教わる側両方に立ち消費生活について考えた。そこで、全く意識していなかった問題が自分自身の生活、ひいては地球にとって大切なものだとよく理解できた。これからも自発的に楽しく学べる消費者教育の教材提案に取り組みたい。