個別の指導計画とICT活用

キーワードは子どもたちの「自立した活動」

長野県特別支援学校では、「一人ひとりのニーズにそったICT活用の具体的な計画」を個別の指導計画に位置づけています。ICT活用を「自立した活動」という視点で段階的にとらえる考え方と、ICT活用の段階の例を紹介します。

1 個別の指導計画へのICT活用の位置づけに関する視点

 個別の指導計画へのICT活用の記載について 

 長野県特別支援学校では、ICTを活用した「学びの充実」(個別最適な学び)を実現するために、一人ひとりのニーズに添ったICT活用の具体的な計画を個別の指導計画に記載しています。

 特別支援教育におけるICT活用の視点(文部科学省) 


視点1  教科指導の効果を高めたり、情報活用能力の育成を図ったりするために、ICTを活用する視点

視点2  障害による学習上又は生活上の困難さを改善・克服するために、ICTを活用する視点


参考:「特別支援教育におけるICTの活用について」(R2年 文部科学省)

    https://www.mext.go.jp/content/20200911-mxt_jogai01-000009772_18.pdf

 ICT活用学習場面(3観点8項目) 

 学習場面を考えるときに参考となる観点です。なお、この3観点(A,B,C)は、国立特別支援教育総合研究所が示している「ICT活用の観点」を基にしています。

参考:「障害のある児童生徒のためのICT 活用に関する総合的な研究」(H28年 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)
    https://www.nise.go.jp/cms/resources/content/12446/saika3.pdf

   「特別支援教育でICTを活用しよう」リーフレット(H28年11月発行 文部科学省)

    https://www.mext.go.jp/content/1422477_1_2_2.pdf

2 ICT活用の段階の考え方

3 ICT活用の段階の例

紹介する例は、ICT活用学習場面の3観点(A,B,C)と「重度重複障がいの実態把握や支援」(D)に分類しています。なお、複数の観点に関連する例が多くありますが、ここでは主な観点という意味で分類をしています。