生産研では、液体窒素を利用する実験室において、酸素濃度計の設置を義務づけております。
液体窒素容器と酸素濃度計は各研究室でご用意ください。なお、内層がガラス製の液体窒素容器は利用を禁止しています。
供給までに必要な手続きは以下のようになります。供給には、容器ごとのバーコードが必要です。
<新規(容器1本目)>
(1)新たに使用する場合、事前に流体テクノ室にご連絡ください。
登録にあたり下記に関する情報も併せてお知らせください。
・液体窒素使用研究室名
・代表責任者 氏名及びメールアドレス、電話番号
・利用実験室
・使用容器の容量、本数、種類(開放型容器 or 自加圧型容器)
・設置した酸素濃度計の機種名
(2)流体テクノ室で容器貼付用バーコードを作成しますので、容器を搬入してください(容器空重量の測定のため)。
その後バーコードを貼付した容器で、供給が可能になります。
(3)液体窒素自動供給装置は、F棟地下、荷物搬送用エレベーター横にあります。
注意事項にしたがい、登録容器に充填してください。
初めて使用する場合は、研究室の経験者と一緒にくみ出すか、流体テクノ室員のレクチャーを受けてください。
<追加(容器2本目以降)>
(1)流体テクノ室で容器貼付用バーコードを作成しますので、ご連絡の上、容器を搬入してください。
その後バーコードを貼付した容器で、供給が可能になります。
供給中は現場から絶対に離れないでください(パトライト発停時、除く)
1.容器をはかりの上に載せます。容器の容量が20 L未満はNo.1、20 L以上はNo.2のはかりを使用してください。
※ 測定前、測定中とも、はかりに体重をかけないよう気を付けてください。
2.延長管を手締めで取り付けます。この時、延長管の上にあるジャバラ管は曲げないでください。
3.バーコードをバーコードリーダーで読み取ります。
4.緑色の[開始]ボタンを押します。
5.設定温度まで達すると電磁弁が開き、供給が開始します。
※ 朝一番の供給は液体窒素配管冷却に時間を要するため、開始まで15分ほどかかります。
6.設定重量に達すると自動停止し、緑色の丸い完了ランプが点滅します。
7.延長管の接続部をヒートガンで温め、延長管を外します(どうしても取れない時以外、スパナは使用しないでください)。
8.使用後のヒートガンは高温になっていますので、棚の下段に置き、ヒートガンの周りに何も置かないようにしてください。
※初めて使用する場合は、研究室の経験者と一緒にくみ出すか、流体テクノ室員のレクチャーを受けてください。
【1】本装置は供給装置本体と電磁弁の開閉で制御をしていますが、設定重量に達してもまれに電磁弁が自動で閉まらないことがあります。
自動で電磁弁が閉まらないとき → 装置の手動停止方法
【2】供給時、液体窒素の蒸発ガスが充満します。
本装置運転中は換気装置と連動しますが、パトライトが作動した場合、現場を離れ周囲の人にも知らせてください。
(酸素濃度計が 19%を切ると、パトライトの光と音で警告を出します)
【3】夜間及び土日曜・祝祭日は保安係員が不在となります。
非常事態発生時は、緊急連絡表(装置付近の壁に貼付)にしたがい管理者及び防災センターまで速やかにご連絡ください。
・防災センター:56099
・流体テクノ室 室員連絡先:装置付近の電話に連絡先を貼付しています
・容器を廃棄する場合、必ずご連絡ください。容器登録を解除します。
・自加圧型容器は、法令により「くず化」してからの廃棄が決められています。
通常廃棄はできませんので、各研究室で業者へ「くず化」依頼してください。流体テクノ室でも業者へ見積もり依頼することは可能です。
・容器を生産研内の研究室に譲渡する場合、譲渡先の研究室用バーコードを登録する必要がございます。
譲渡元研究室、譲渡先研究室ともに必ずご連絡ください。
・研究室の移転(生産研外、または生研→先端研)、研究室閉鎖の場合、必ずご連絡ください。容器登録を解除します。
・自加圧型容器には生産研の所有者番号を打刻してあります。移転の際は、この番号の改刻が必要となるため必ずご連絡ください。
自加圧型容器に液体窒素を充填される場合、定期的な耐圧検査が必要になります(充填されない場合は検査不要です)。
再検査サイクルは以下の通りです。
【1】製造後経過年数20年未満 → 前回検査後5年以内
【2】製造後経過年数20年以上 → 前回検査後2年以内
【3】1989年3月31日以前製造の容器 → 検査後1年以内
再検査時期が近づきましたら、流体テクノ室から各担当者に連絡します。
緊急連絡や四半期ごとの集計連絡は、各研究室の液体窒素担当者宛にメールしております。
液体窒素担当者が変更になる場合はすみやかにご連絡ください。
2007年3月、窒素ガスの供給源(液化窒素貯槽)に緊急遮断弁を設置しました。
これは大地震発生時、生研本館およびAn棟に張り巡らした窒素ガス配管が破損した際、酸素欠乏症などの二次災害を未然に防ぐためのものです。
感振器センサーは、125 Gal以上、おおよそ震度5強以上の時、遮断する設定となっています。
・容器の登録が完了すれば、すぐに供給できます。必要なときに必要量をくみ出してください。
・自動的に供給量の計算がされるため、それをもとに四半期ごと請求が発生いたします。
・供給中は現場から絶対に離れないでください(パトライト発停時、除く)。
・操作方法について分からない場合は、流体テクノ室員にお問い合わせください。