更新日:2024-02-09

ソフトウエアの使い方-3

(銘柄抽出と銘柄評価結果)

(1)株価データ取得が完了したら「銘柄評価」シートを開きます。初回はこのシートは空白です。

「銘柄抽出」ボタン(水色)をクリックすると、抽出条件を基に3日間の「日経_YYYYMMDD」シートを比較して、下図のように「銘柄評価」シートに銘柄を表示します。パソコンの性能にもよりますが、数分程度かかります。作業のイメージを説明するYouTube動画もあります。

(注1)銘柄抽出には最低7日間分のデータが必要なので、過去25日間データをセットアップしない場合は使い始めの7日間は抽出できません。

(注2)過去25日間データを取得した場合、トップの「日経225銘柄」シートの最新の当日データは取得されていません。「株データ取得」ボタンで当日のデータを取得してから「銘柄抽出」を実行してください。

シートには下方クロス領域から抽出された銘柄と上方クロス領域から抽出された銘柄が表示され、各個数が'M1'セルに下方クロスの分、'O1'セルには上方クロスの分、合計が'K1'セルに表示されます。パターン欄には該当するクロスパターンが表示されます。

抽出条件は'Q2'~'T2'列に記入された値です。デフォルト条件は下記の通り。抽出される銘柄数は約5%の10銘柄程度が多いです。

株価範囲が500円以上3000円未満(Q2-R2セル)・・・理由はこの範囲の銘柄が日経225銘柄の約半数を占め、100株単位で30万円以内で買えること。

平均出来高が10万株以上(S2セル)・・・出来高が多いほど取引が活発。少ないと買っても売れない。

値幅(高値ー安値)が30円以上(T2セル)・・・値動きの小さい銘柄は変化が遅い。

この値は'Q2'セル~'T2'セルに数値を記入することでユーザーが任意に決められます。

(注)下方クロスの銘柄が必ず値上がりするとは限りません。また上方クロスの銘柄が値下がりするとも限りません。株価は波打ちながら推移するので、上昇か下降かの判断はご自身でしてください。

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翌日はやはり同様に株価データを取得した後で「銘柄評価」シートを開き、今度は「銘柄評価」ボタン(薄緑色)をクリックすると値上り・値下りの照合結果が表示されます。

表の見方

出来高比率(G列)・・・対前日比、

DVMA5(H列)・・・5日平均出来高株数(Days Volume Moving Average)、

出来高乖離率(I列)・・・出来高とDVMA5のずれ度合い、

パターン(J列)・・・K~M列とN~P列の関係から決まります。

VWAP(Volume Weighted Average Price)(Q列)・・・出来高加重平均とも言われ、出来高と金額を重みづけして算出した平均株価でプロは株価の上下限の目安とされるようです。本ソフトではデータを直接取得できないので簡易計算で算出します=(高値+安値+終値)/3。誤差はプラマイ3~5%。本ソフトでは抽出条件にはしていません。

DMA5(R列)・・・5日単純移動平均(Days Moving Average)、

DWMA5(S列)・・・5日加重移動平均(Days Weighted Moving Average)、

この図よりも右にある項目は次の「銘柄評価」結果で説明します。

パターンの例

①K列~M列は25日加重移動平均(DWMA25)と5日加重移動平均(DWMA5)の関係を見る項目で、2日前・1日前・当日の順に並んでいます。数値がマイナスの場合はDWMA5<DWMA25でプラスの場合はDWMA5>DWMA25で、5日加重移動平均が25日加重移動平均を下から超えた場合、つまり「ゴールデンクロス」のケースで、上図の「LowerGDCrs」の記号の銘柄です。マイナスからプラスに転じたセルを緑色にしています。本ソフトでは1日前と当日で検出しています。

②N列~P列は5日加重移動平均(DWMA5)と5日単純移動平均(DMA5)の関係(5日平均同士)見る項目で、2日前・1日前・当日の順に並んでいます。これもDWMA5が下からDMA5を超えたときにマイナスからプラスに転じ(緑色セル)、つまり「ボトムクロス」のケースで、上図で「LowerBTMCrs」の記号で示します。

上図でM列、P列でセルが水色になっているケースがありますが、これはDWMA5がDMA5を上から下に抜けた「トップクロス」条件を示します。他に上方クロス領域でもDWMA5がDWMA25を下から抜くケースや逆のケースもあります。

「メール送信」ボタンをクリックすると登録したアドレスに抽出結果を送ることができます。作業のイメージを説明するYouTube動画もあります。

「銘柄抽出」の説明動画(YouTube):「銘柄抽出」 

「メール送信」の説明動画(YouTube)「メール送信」 

(2)「銘柄評価」ボタンをクリックすると前日に抽出した銘柄の値上り・値下りを順次評価(照合)します。下図は前にも示した例です。V列から右側が当日の結果を表示します。この部分には前日もPER・配当なども表示します。作業のイメージを説明するYouTube動画もあります。

終値が前日よりもアップしていれば、前日比セルと銘柄セルを緑色にします。ただし、図の「オリックス」は高値が前日終値よりもアップしていますが、終値がマイナスなのでそのままです。欄外には前日の見込銘柄に対してのアップ数の結果を表示します。

(注)すでに前のデータで「銘柄評価」シートにデータがある場合、過去25日間データを取得した日付と連続性がなくなることがあります。例えばV1セルの評価日付が金曜日で、一週間後に過去25日間データを取得すると一週間分(月~金)のデータが埋まりますが、「銘柄評価」ボタンを実行すると当日(金曜)のデータを使うために結果は、日付の翌日の月曜日のデータではなく、金曜のデータで評価します。つまり連続性がなくなります。

(3)「銘柄評価」結果のコピー

銘柄評価シートで結果を判定したシートは自動的に「評価_YYYYMMDD」シートとして「銘柄評価」シートの右側にコピーされます。コピーされるシートは最大5日分で6日以降は古い日付シートから削除します。シート名は結果の評価日ではなく、銘柄抽出を行った日付です。上図では評価日が[20221212]ですが、予想日付(銘柄抽出日)は前日日付[20221209]なのでそのシート名でコピーされます。

「銘柄評価」の説明動画(YouTube)「銘柄評価」 

(4)「設定」シートへの反映

銘柄評価が済むと自動的に「設定」シートに日付データが追加表示されます。