更新日:2024-01-28

ソフトウエアの使い方-1

(シート構成と説明)

本ソフトのシートの構成(新旧バージョンで同じです)

本ソフト(スプレッドシート)は下記のシートで構成されます。初期状態では5枚、通常の最大は13枚。

詳細な図例は別途説明しますので一通り読み通してください。通常は下記の番号順にシートが並びます。シートの位置を基準にしていので、シートの順番を変えないでください。

「日経225銘柄」シート(1枚):本ソフトのメインのシートで全銘柄や取得するデータ項目があらかじめ記入されています。

4つのボタンがあり、「株データ取得」ボタン日々のデータを取得します。「過去データ取得」ボタンは初期設定時に過去の25日データを取得するためのものです。「コード検索」ボタンはセル'C2'に記入した銘柄コード(半角4桁)の銘柄の行を表示します。「初期状態に戻す」ボタンはすべてのシートの内容を使用前の状態にリセットします。通常は使いません。

 ==>「日経_YYYYMMDD」シート(最大3枚):YYYYMMDDは年月日を表す記号で、「株データ取得」ボタンでデータを取得すると

     その日の日付シートを自動的に作成します。最大3日分で構成されます(初期状態ではなし)。

     「過去データ取得」で過去25日分のデータを取得すると自動的に3日分の日付シートを作成します。

    ==>「銘柄評価」シート(1枚)3つのボタンがあります。

        「銘柄抽出」ボタン・・・3日分の「日経_YYYYMMDD」を比較して、各種クロスポイントのある銘柄を抽出する。

        「メール送信」ボタンで銘柄項目をメールで送信できます。

  「銘柄評価」ボタン・・・抽出銘柄を翌日の株価データで値上り・値下り結果を照合

       ==>「評価_YYYYMMDD」シート(最大5枚):最大5枚までコピー(自動)するので、5日前までの銘柄評価の内容を

           確認できます。6日以上前のシートは削除されます。

       

「設定」シート(1枚):銘柄リスト一覧表、業種一覧表、日付データ表の3つの表があります。このシートには2つのボタンがあります。「コード検索」ボタンはセル'B2'に記入した銘柄コード(半角4桁)の銘柄の行を表示します。「銘柄表更新」ボタンは日経225銘柄の入れ替えの更新を行うボタンです。

日経225銘柄表:2023年より年2回(3月・9月)入替が行われます。入替銘柄をここで登録して「銘柄表更新」ボタンでトップの「日経225銘柄」シートとリンクします。

業種一覧表には東証銘柄の全業種(34分類)と業種別の銘柄数を表示します。

日付データ表は日々のデータを取得した日付を表示します。


「URL」シート(1枚):本ソフトはパソコン上に存在するように見えますが、実際にはGoogleのサーバーの「マイドライブ」にあります。本ソフトはURLを指定して使います。URLがパソコン上のファイル場所を示すディレクトリのようなものです。「URL」シートには本ソフトのURLを表示(自動)します。バージョン情報やメールアドレスもこのシートに記述します

「日数データBackUp」シート(1枚):「日経225銘柄」シートの右側(AJ列以降)にはシート計算用の77日分のデータが蓄積されていますが、「日数データBackUp」シートにこの部分を日々バックアップとして自動でコピーします。万一「日経225銘柄」シートでのデータ取得の不具合が起こった場合の対策シートです。通常は使いません。

本ソフトの合計シート数は、初期状態では①(1枚)+③(1枚)+⑤(1枚)+⑥(1枚)+⑦(1枚)=5枚、通常時は②(3枚)+④(5枚)が加わって13枚となります。

もしユーザーが独自にシートを追加したい場合は、⑦以降の場所に追加してください。

各シートの説明図・・・前述のシートを具体的な例で説明

①ー1「日経225銘柄」シート(その1)

シート名はタブに表示されます。図は株価データを取得後の状態で、'E1'セルに銘柄数、'H1'セルにデータ取得日付が表示されます。

黄色の「株データ取得」ボタンをクリックすると株価データを取得します。'J1:K1'セルに取得状況が順次表示されます。'E2'セルに取得したデータ数が表示され、銘柄数に一致したときに'F2'セルに[End]を表示して完了します。

さらに「設定」シート、「日経_YYYYMMDD」シートや「日数データBackUp」シート、当日の日付シート(日経_YYYYMMDD)などへの展開が自動的に行われ、'L1:M1'セルに状況が表示されます(日数情報バックアップ完了で終わり)。

'O2:U2'セルには価格帯別の銘柄数が表示されます。例えば'R2'セルは株価2000円以上3000円未満の銘柄が[48]あることを示します。

取得する株価データの項目は現在値(当日終値)・前日比・出来高・始値・高値・安値・PER・配当・利回りなど。シート上で計算する項目(5日・25日・75日間平均など)もあります。
(注)説明図の中でTOPIXやMid400などの表示はJPX総研の著作物です(TPX500はその略)。

①ー2「日経225銘柄」シート(その2)(新バージョンではBH列から右側を拡大しているので、列位置が赤字に変わっています)

下図は上図のAJ列から右の範囲の一部です。実際にはFV(FB)列まで続きます。この部分は5日・25日・75日間の各平均を計算するための領域です。通常のデータ取得では見えない部分ですが、計算式が埋め込まれているセル(AJ~BG列)があるのでこの部分をクリアしないでください。

AJ~BD列の領域は次のゾーンに分かれています。これらのゾーンの計算値が上の図の所定の領域に反映されます。

3日間分の平均値情報エリア・・・当日分(AJ~AP列)、1日前分(AQ~AW列)、2日前分(AX~BD列)。当日の部分で見ると

AJ列:5日出来高移動平均(DVMA5:5-Day Volume Moving Average)=当日分はBH列~BL列の領域部分の合計を5で割った値で、P列に反映。1日前分はBI~BM列分、2日前分はBJ~BN列分)

AK列:5日単純移動平均(DMA5:5-Day Moving Average)=CX~DB列(CD列~CH列)の合計を5で割った値。以下、AL列:25日間の単純平均、AM列:75日間の単純平均。これらは日数データが揃うまで計算しません。AK列→V列、AL列→W列、AM列→X列に反映。

25日単純移動平均(DMA25)の当日分はCX~DV列、75日単純移動平均(DMA75)の当日分はCX~FT列。

AN列:5日加重移動平均(DWMA5:5-Day Weighted Moving Average)=CX~DB列(CD列~CH列)の終値を直近ほど重みづけして計算した値。計算式は(当日終値*5+1日前終値*4+2日前終値*3+3日前終値*2+4日前終値*1)/(5+4+3+2+1)=合計/15。AN列→Y列に反映。

AO列:同様に25日加重移動平均(CX~DV列)=(当日終値*25+・・・・24日前終値*1)/325。AO列→Z列に反映。

AP列:75日加重移動平均(CX~FT列)=(当日終値*75+・・・・74日前終値*1)/2850。AP列→AA列に反映。

BO列から右のセルは日々のデータを取得する際に自動的に1日ずつ右へシフトします。これらは連続したデータである必要があるため毎日株価データを取得する必要があります。AJ列から右側はいわば楽屋裏データなので、実際の使用にあたっては意識することはありません。バックアップ作業でこの部分を毎日自動保存します。

出来高情報エリアBH~BS列(BH~BN列)には12日間分(7日間分)の出来高データを保存します。当日の5日間出来高平均(DVMA5)は当日~4日前のデータで、1日前のDVMA5は1日前~5日前のデータで、2日前のDVMA5は2日前~6日前のデータで計算します。これらの領域のデータは、連続してデータが取得できない場合の補足のために利用します。始値・高値・安値は最大10日分(5日分)のデータを保存しますので、取得できないブランク期間が連続して最大10日(5日)まではカバーできます。11日(6日)以上のブランクがあると連続性は保てず、各種の移動平均の値が狂います。図例は旧バージョンのものです。

始値・高値・安値の保存領域:始値はBT~CC列(BO列~CC列)まで、最大10日分(5日分)を保存。これらは毎日1日分ずつ右へシフトし、4日目分は削除します。高値はCD~CM列(BT~BX列)、安値はCN~CW列(BY~CC列)。図例は旧バージョンのものです。

終値は5日、25日平均以外に75日平均の計算に利用しますが、3日間分の75日平均のために77日分を保存じます。当日の75日単純移動平均は当日~74日前(CX~FT列)(CD~EZ列)のデータで、1日前の75日平均は1日前~75日前(CY~FU列)(CE~FA列)のデータで、2日前の75日平均は2日前~76日前(CZ~FV列)(CF~FB列)の終値データで計算します。25日・75日加重移動平均は、それぞれ重みづけをして計算します。図例は旧バージョンのものです。

②「日経_YYYYMMDD」シート

日々の株価データを取得すると年月日をYYYYMMDD形式(YYYY年MM月DD日)で作成した日付シートを下図のように最大3日分作成(自動)します。4日目以降は古い日付のものを新しい日付に置き換えます。

③ー1「銘柄評価」シート(その1)銘柄抽出の場合

「銘柄評価」シートは上記の3日間の「日経_YYYYMMDD」シートを比較して各クロスポイント条件に適合する銘柄を抽出する機能と翌日にその結果を評価する機能があります。下図は「銘柄抽出」ボタンをクリックして得られた銘柄一覧の例です。

銘柄を抽出する条件は図の右上の4項目(Q2~T2)とパターンです。デフォルトの抽出条件は、

①株価が500円以上3000円未満(Q2-R2セル)

②平均出来高が10万株以上(S2セル)

③値幅(高値ー安値)が30円以上(T2セル)

上記の条件に合う銘柄を5日間・25日間・75日間平均の位置関係によるパターンで抽出します。5日間/25日平均が75日平均よりも下側で変化するものを「下方クロス」、上側で変化するものを「上方クロス」としています。それぞれの結果を抽出銘柄数として表示します。M1セルに下方クロス候補数、O2セルに上方クロス候補数、合計数をB2セルに表示します。下方クロスと上方クロスの間に横太線の区切り線を引きます。

25日加重平均(DWMA25)と5日加重平均(DWMA5)のクロス:K~M列が2日前・1日前・当日の25日加重平均と5日加重平均の関係を表示します。前日まではDWMA5<DWMA25で、当日DWMA5>DWMA25と逆転の場合はゴールデンクロス(GDCrs)(セル'M列'を緑色)。逆に前日までDWMA25<DWMA5で当日DWMA5<DWMA25と逆転の場合はデッドクロス(XGDCrs)(セル'M列'を水色)。

5日加重平均(DWMA5)と5日単純平均(DMA5)のクロス:N~P列が2日前・1日前・当日の5日加重平均と5日単純平均の関係を表示します。前日まではDWMA5<DMA5で当日DWMA5>DMA5と逆転の場合はボトムクロス(BTMCrs)(セル'P列'を緑色)。逆に前日までDWMA5>DMA5で当日DWMA5<DMA%と逆転の場合はトップクロス(TOPCrs)(セル'P列'を水色)。

これらのクロスは下方・上方のどちらにも出現しうるので下方時はLower、上方時はUpperを付けます。

「メール送信」ボタンでこの結果をメールで送ることができます。上の①~③の抽出条件はユーザーが任意に決められます。この銘柄候補数は抽出条件にもよりますが、10銘柄前後が多い(5%程度)です。抽出銘柄のない日もあります。

現在値のセルにマウスをあてると配当が見える

セルの右上の▲マークにマウスをあてる

(配当は右側の方にも項目欄があります)

メール送信の結果の例

③ー2「銘柄評価」シート(その2)銘柄評価の場合(結果照合)

株価データ取得後に上図の「銘柄評価」ボタンをクリックすると前日に抽出した銘柄の値上り・値下り状況を照合します。下図は上図の右側に隠れていた部分で翌日の評価日('V2'セル)の状態です。終値が前日終値(D列)よりも1円でもアップ(値上り)していればY列の前日比欄とC列の銘柄欄を緑色にします。ただし、高値が前日終値よりも高くても終値がマイナスならそのままです。例えば下図で「オリックス」は前日比ー3円なので前日終値は2133.5円で、評価日の高値が2146円なので一瞬は値上りしていますが、終値での評価なのでカウントしません。

評価結果は欄外のX列~Z列に表示します。この日は前日の見込が下方クロス7銘柄に対してアップが5銘柄、上方クロスでは見込2銘柄に対してアップがゼロを示します。

④「評価_YYYYMMDD」シート

上図の評価結果は「評価_YYYYMMDD」シートとして自動的にコピーされます(YYYYMMDDは評価結果日ではなく、前日の予想日)。このコピーは最大で5日分まで追加されますので、5日前までの内容を見直すことができます。6日以降は古い日付のシートから削除されます。日付シートの位置を変えると削除するシートの位置が狂うのでシートの順番を変えないでください。順番が変わった場合は、適宜戻してください。

⑤ー1「設定」シート(その1)日経225銘柄一覧表

「設定」シートには3つの表があります。1つ目は「日経225銘柄表」でこの一覧表に全部の銘柄が記載されています。日経225は年に一回(10月ころ)に銘柄の入れ替えがありますので、変更があればこの表も更新が必要です。表から削除する銘柄のチェックボックスをチェックし、一番下に新規に組み入れる銘柄を記入して「銘柄表更新」ボタンをクリックすると上記の「日経225銘柄」シートも自動的に更新します。

⑤ー2「設定」シート(その2)業種一覧表

2つ目の表は「業種一覧表」です。東証の上場銘柄の公式分類は33ですが、たまに東証グロース市場への新規上場銘柄に分類不明の銘柄があるので「その他」を追加しています(日経225銘柄では「その他」はまずありません)。登録数欄は日経225銘柄に含まれる銘柄数の分類です。

⑤ー3「設定」シート(その3)日付テーブル表

「日経225銘柄」シートで株価データを取得すると左側のデータ数と日付を表示します。

⑥「URL」シート

このシートには本ソフトの番地に相当するスプレッドシートの[URL]が自動的に記入されます。通常はこれを使うことはありませんが削除しないでください。メールアドレス欄にはユーザーのアドレスを記入してください。セル位置は'C11'に固定です。

⑦「日付データBackUp」シートは通常は使いませんので省略します。

以上で本ソフトで使うシートの説明は終わりです。