更新日:2024-03-10
株価データ取得ソフト
[日経225株価データ取得2]の使い方
スクリプト修正のお知らせ(バグ修正)(2024-03-10)
先日GASスタンドに登録した[日経225株価データ取得2]のマクロのコード(スクリプト)を不具合解消のため一部修正しました。事務局に問い合わせていましたが、登録時のオリジナル版を修正しても新しい製品となるため、ユーザーさんが別途ダウンロード&コピーで使う必要があるとのことです。つまりゼロからの再スタートになります。この辺がGASスタンド経由のGASの不便な所ですね。共有にしておけばすぐに反映されると思いますが、GASスタンドのルール上の制約のようです。
不具合の内容は、日々のデータ取得が途切れて、数日後に過去25日データを取得する際に、シートに空白の日付があるとGASの最初の日付(1970/01/01)と誤認識してしまうことです。日付の間隔が途切れずに行けば発生しないかもしれません。
修正自体は簡単ですので、お手数ですがユーザーさんで「お知らせ」>「スクリプト・コード修正」ページを参考に修正をお願いします。
バージョンアップのお知らせ
先に登録した[日経225株価データ取得]は、[日経225株価データ取得2]にバージョンアップをしました。理由は、バグを修正したついでに表示内容も変更したためです。前のものとは互換性がありませんので名称も変えました。GASで作ったソフトは簡単に互換性を保つことができないということを改めて気づきました。新バージョンでは最初からセットアップとなります。コピペで前の内容を引き継ぐことは可能ですが、かなり面倒です。新規にご使用になられる場合は、基本的には同じ使い方です。
新バージョンの変更内容
(1)過去データの取得期間を最大10日間に変更(旧バージョンは5日間)
(2)その他の機能は変更ありませんので、使い方は変わりません。
以下の説明では、新バージョンを前提にして記します。図例が前のバージョンのままになっている場合もありますが、適宜読み替えてください。
(注)販売サイトのGASスタンド(https://gas-stand.jp/)で紹介されている画像のサムネイルは前のバージョンのもののため、名称が「日経225株価データ取得」になっています。
株価データ取得ソフト[日経225株価データ取得2]をご利用いただきありがとうございます。ここではその機能や使い方を説明します。
目次では概要を記述し、使い方の個別ページに詳細を記述します。本サイトはスマホでの閲覧には向きません。大きな画面でご覧ください。
本ソフトはGoogle Apps Script(GAS)プログラミング言語で作成したもので、ExcelのようにGoogleスプレッドシート上で動作します。
用語説明:
1.スプレッドシート・・・本ソフト全体を構成するシートの全体。WindowsのExcelのブックに相当。
2.シート・・・いろいろな内容を表示する個別画面。通常は13枚あります(初期状態は5枚)。Excelのシート(スプレッドシート)に相当。
(注)Googleスプレッドシートの保存先はExcelのようにパソコン上ではなく、Googleのサーバー上に自動保存されます。
======目次=======
1.ソフトの機能
2.本ソフトの目標(ご利用の対象者)
3.動作環境
4.本ソフトのセットアップ方法
5.本ソフトの使い方
6.利用上の注意・問題点
7.本ソフトのサポートについて
8.バージョン情報・・・2023年3月5日現在のバージョンはVer.1.00 です。
1.ソフトの機能:
(1)日経平均を構成する国内東証プレミアム市場(東P)の225銘柄の日々の確定後(通常15時)の株式データを取得します。
(2)株価情報は「日本経済新聞」のWEBサイトから銘柄コードを基にして始値・高値・安値・終値・前日終値・出来高などを得ます。日本経済新聞のサイトのURL:https://www.nikkei.com/markets/kabu/ 日経サイトのデータは15分位遅れるので取得時間の目安は当日の15時半~翌日の午前7時頃まで。18時以降が比較的短時間に取得できます。
(3)本ソフトは2つの機能を持ちます。
①基本機能:WEBデータ取得機能は毎日株価データを取得し、そのデータから当日の日付シート(最大3日間分)を作成します。
②応用機能:「銘柄抽出」機能は連続した3日間の日付シートの移動平均値(5日平均、25日平均、75日平均)を比較して、株価の変化ポイントのある銘柄を抽出します。抽出するポイントは①5日平均の変化点、②5日平均と25日平均のクロスポイント(ゴールデンクロス。デッドクロス)などです(下図参照)。「銘柄評価」機能は前日に抽出した上記の銘柄の値上り・値下りの結果を照合します。
(4)抽出した銘柄候補をご自分のメールアドレスに送信できます。
(5)毎日のデータを連続して取得できない場合、過去25日間データを再取得することで最大10日間(土日含まず)のブランクまでカバーできます。11日間以上のブランクはカバーできませんので、間の日付は空白となります。(注:前のバージョンは5日間のブランク迄カバー)
(6)本ソフトには実際の銘柄の売買の発注機能はありません。
ソフトの動作
株価の終値は平均値で見ると波のように推移しています。本ソフトではこの平均値の推移を短期が5日、中期を25日、長期を75日の3種類で見ます。下図は3種類の平均値の推移と株価の変化点を示す「日足」の例で、図の〇囲いのような変化ポイントを検出するのが目的です。
本ソフトでは75日移動平均線を基準にして、次のように2つのゾーンを呼称します。
(1)下方ゾーン:25日平均線、5日平均線が75日平均線より下にあるゾーンで「下方クロス(Lower)」領域とします。
(2)上方ゾーン:25日平均線、5日平均線が75日平均線よりも上にあるゾーンを「上方クロス(Upper)」領域とします。
また5日平均と25日平均のクロスする方向で次のように呼びます。これらのクロスは上記2つのゾーンのどちらにも出ます。
①ゴールデンクロス(GDCrs)・・・5日平均が25日平均を下側から抜ける点。一般的に株価は上昇傾向に行くと言われます。
②デッドクロス(XGDCrs)・・・5日平均が25日平均を上から下へ抜ける点。一般的に株価は下降方向に行くと言われます。
本ソフトでは単純移動平均のほかに加重移動平均も使っています。加重移動平均の方が単純移動平均よりも変化が速いので、これらのクロス点を次のように呼びます。
③ボトムクロス(BTMCrs)・・・5日加重移動平均が下から5日単純移動平均を抜ける点。株価上昇への転換点となることがあります。
④トップクロス(TOPCrs)・・・5日加重移動平均が上から5日単純移動平均を抜く点。株価下降への転換点となることがあります。
単純移動平均:日数分の終値を合計して日数で割ったもの。
加重移動平均:直近ほど重みづけをした終値を日数分合計して、重みづけした日数で割ったもの。例えば5日加重平均=(当日終値*5+1日前終値*4+2日前終値*3+3日前終値*2+4日前終値*1)/(5+4+3+2+1)=合計/15。
2.本ソフトの目標(ご利用の対象者)
(1)本ソフトは終値の5日平均を3日間で比較して、1日前と当日での変化点(クロスポイント)をチェックし、抽出・表示します。ただし、実際に変化点の傾向が正しいと保証するものではありません。
(2)実際の銘柄の売買発注は、ユーザーご自身で判断し、行ってください。
(3)本ソフトは銘柄のファンダメンタルを分析して長期的な予測をするものではなく、どちらかというと当日~数日での値動きを計る短期的な利用のためのものです。
3.動作環境:
(1)パソコン:Windows(OSは10以降)、Chromebook(ChromeOS)での動作は確認済み。Macは未確認ですが、Chrome ブラウザが使えればたぶんOK。CPU性能はデータ取得上はあまり影響ありませんが、データ取得後の計算処理に影響が出る場合があります。
参考データ:休日に日経225銘柄データを取得した場合。Windows10/Core i7-11700/RAM16GB・・・495秒。Windwos11/Celeron-N4120/RAM8GB・・・491秒。Chromebook/MediaTekHelioP60T/RAM4GB・・・445秒。CPUパワーの低いPCでもWEBデータの取得時間は変わらない。平日の夕方だと1.5倍位かかる。CPUがCeleronやChromebookの場合、ボタンが表示されないことがあります。その場合は再度ソフトを起動すると表示されると思います。
(2)Googleアカウントがあること。GoogleのDriveを使うのでGoogleアカウントは必須ですが、無料版・有料版は問いません。
(3)ブラウザ:Google Chormeを推奨。別ページを参考にしてChromeブラウザをインストールしてください。
(4)インターネット通信環境(必須):Wi-Fiの周波数帯は2.4GHz/5Ghzのどちらでも構いません。
(5)メールアドレス:どのメールでも構いませんが、ここではGamilを前提として説明します。
(6)その他、ご自身の証券会社などのページあるいは日足・週足・分足などの株価の値動きがわかるソフトがあると便利です。例えば私は楽天証券のMareket Speed2というソフトを使用しています。本ソフトで使用している株価関連の図はMarketSpeed2の画面を流用させてもらっています。
4.本ソフトのセットアップ方法:
(1)GASスタンド(https://gas-stand.jp/)から入手の場合、ソフトをコピーして、コピーしたファイルを使います。
(2)GoogleアカウントでChormeにログインしておき、コピーしたファイルをご自分のパソコンのGoogleDriveに保存して、それを使います。
(3)保存した本ソフトのアイコンをダブルクリックで起動します。
(4)最初の動作の前にすること:メールアドレスの設定、過去25日データの取得(任意ですが、推奨)。
詳細な手順は次ページ以降で説明します。
5.本ソフトの使い方(概略):
(1)最初に実行すると「承認の確認」画面がでます。詳細は別途説明します。
(2)過去25日間データのセットアップ(任意)。本ソフトは連続した3日間の移動平均の比較をしますが、5日移動平均を使うので、最低連続した7日間のデータが必要です。日本経済新聞のサイトでは当日の株価情報のほかに過去の25日間のデータ(始値・高値・安値・終値・出来高)を無料で取得できます。
①セットアップをした場合・・・前日までの25日間の連続データがあるので、最初の7日分のデータの取得を省略でき、開始当日から本ソフトの機能が使えます。通信環境次第ですが、時間がかかる(30分~1時間)ので時間に余裕があるときの実行がお勧めです。
②セットアップをしない場合・・・本ソフトの機能を使うためには最低7日間の連続したデータが必要なので、最初の7日間は銘柄抽出ができません。
(4)日々の操作手順のイメージ:
①市場終了後(15時15分以降)に「株データ取得」ボタンでデータ取得。インターネットの状況・パソコンの性能によりますが、大体10分ほどかかります(数回トリガセットで中断、取得開始を繰り返す)。取得時間帯は18時以降が比較的スムーズに進みます。
②初回時は「銘柄抽出」ボタンで3日間の日付シート(日経_YYYYMMDD)から条件(株価範囲・出来高数・値幅)に合う銘柄をフィルタリングし、数分で「銘柄評価」シートに銘柄が表示されます。翌日購入する銘柄の参考にします。
③翌日、株価データ取得後は「銘柄評価」ボタンで抽出した結果を照合します。2日目以降は「株価データ取得」→「銘柄評価」→「銘柄抽出」を繰り返し。
(5)抽出結果をメールで自分あてに送れます。
(6)実際のご利用の前に本ソフトの動作を説明する下記の動画をご覧ください。
動作説明のYouTube動画(いずれも旧バージョンのものですが、新バージョンでも基本的には同じです)
①「過去25日データ取得」の説明動画(YouTube):過去25日データ取得例 (事前のデータ取得)
②「株価データ取得」の説明動画(YouTube):「WEBデータ取得」 (当日のデータ取得)
③「銘柄抽出」の説明動画(YouTube):「銘柄抽出」 (過去3日間の株価情報から翌日の値上り候補を抽出)
④「メール送信」の説明動画(YouTube):「メール送信」 (抽出した内容をメールで自分へ送る)
⑤「銘柄評価」の説明動画(YouTube):「銘柄評価」 (抽出した銘柄の結果を翌日の株価情報で照合)
6.ご利用上の注意・問題点
(1)本ソフトはWEBスクレイピングで情報を取得します。検索ロボットによる取得ではないので、個人利用では問題ないと考えていますが、相手方サーバーの負荷状況で情報の取得ができない恐れがあることをご承知ください。
(2)ご自身の利用される証券会社の株価情報ソフトと本ソフトを併せてご利用していただくことをお勧めします。
(3)本ソフトの機能からの制約やわかっている不具合などは、お知らせページをご覧ください。
(4)本ソフトのご利用で気になった点(不具合)やお使いになりたい機能などがありましたら、お問い合わせフォームやメールでお知らせいただければ幸いです。
7.本ソフトのサポートについて
本ソフトのご利用・不具合に関することはメール・お問い合わせフォーム・ビデオ会議(予定)などで伺いますのでご連絡ください。ビデオ会議はGoogleMeetもしくはZOOMが可能です。