キヤノン 初のラインヘッド・インクジェット複合機 WG7350F/WG7350FMを発表

Post date: 2018/12/10 5:21:02

キヤノン様からA3サイズのビジネス向けインクジェット複合機が発表されました。12月下旬から発売となっています。しかもラインヘッド・インクジェット技術を採用して、経済性だけでなく高速性を兼ね備えた意欲的な仕様です。また初期投資の負担が少ない月々13,000円からの定額プランも用意され、現在A3インクジェット複合機をお使いのお客様にとってリプレース頂き易い、又は増設しやすい内容での発表でした。

インクジェットの技術は高度でも、レーザー方式に比べ製造と印刷工程がシンプルなので安価にi印刷できるメリットがあります。さらに用紙幅一杯にヘッドが並んでいるラインヘッド方式になると、可動部分が更に少ない構造で高速印刷が可能になります。印刷で使用するインクの量によって印刷速度が異なりますが、通常で毎分50枚、解像度を抑えれば最高毎分80枚までのパフォーマンスとのことです。働き方改革の昨今、複合機の処理速度も大切になっております。

紙の上にインクを吹き付けるインクジェット方式は、(水を吸いにくい紙への印刷は無理ですが)レーザー方式では印刷不可能な窓付き封筒や、十分熱が伝わらない凹凸のついた紙でもある程度印刷できます。いままで小さなインクジェットプリンタを使って、時間がかかった印刷も効率良くなることでしょう。またインクジェット方式の簡素さを活かし、紙詰まりを取り除きが簡便かつ安全で、お客様でも摩耗したローラーがユニット交換ができる箇所があるほどの高いメンテナンス性です。実現までにビジョンを持って時間をかけて製品開発が行われてきたものと考えます。

インクジェットの利点は多いですが、使用するには割り切りも大切です。発売後に確認しないと実際の実力がわかりませんが、発表を拝見させて頂く中では「高速印刷+定額プラン+幅広い用紙対応+容易なメンテナンス性」と幅広くお客様に喜んでいただける商品であると期待しています。