言葉にできるは武器になる
本書では言葉を思考の上澄みとしてとらえており、思考なくして言葉は生まれないとしています。
そして言葉を磨くためには思考を磨く必要があり、思考を磨くには考えていることをアウトプットする技術であるブレインストーミングが必要になるとしています。
(本書ではブレインストーミングという言葉は使っていませんがやっていることは同じです)
まさに言葉のデザイン思考をやっているのです。
言葉と思考に関する本は他にもいくつかありますが、それらは著者の経験から抽出された方法論であり、同じ経験をしていない第三者は神髄まで理解できず、応用もできないという問題点があるとされています。
本書は著者自身の経験よりも
・言葉や思考とはそもそも何か
・言葉の型(比喩、反復、対句、断定、擬態)
・言葉を新しく作る方法
に主眼を置いて具体例を交えつつ解説する1冊です。
キーワード:MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)
関連文献:「企画者は3度たくらむ」(梅田 悟司、池永 忠裕、日本経済新聞出版社、2015年)