AWB観望イベント

AWB(Astronomer Without Borders - 国境なき天文家団体)では、世界中で肉眼で(双眼鏡や望遠鏡も使って、もっと)楽しめる天文イベントを集め、観望イベントとして、世界中で観ようと呼びかけています。アウトリーチとしても、教育としても、個人や団体での楽しみでも、是非このイベントに参加し、世界中で星空を見る楽しさを共有しましょう。観望したら、その様子や写真などをソーシャルメディアにハッシュタグ #onepeopleonesky をつけて報告し合い、このイベントを盛り上げましょう。

なお、毎年恒例、4月に行われる、世界天文月間(Global Astronomy Month - GAM)でも、いくつか観望イベントが計画されています。そちらについては、世界天文月間のページにて順次お知らせいたします

2023年は、以下の観望イベントが企画されています。

3月1日(水)(2日(木))Venus-Jupiter Sunset Conjunction 夕空で接近する金星と木星を見よう

2月の最終週から、非常に明るい金星と木星が互いにゆっくりと近づき、この日(日本では、翌日2日)にもっとも近づき、1度の半分の距離まで、接近します。あまりに近いので、望遠鏡で見ると、両方の惑星の丸い形が同じ視野に見えるほどです。2月22日、23日には、三日月型の細い月が、接近中の二つの星に近づきますので、これも楽しみです。


AWBサイトにはもっと詳しく解説したページができました。一緒にご覧ください。

Venus and Jupiter Close Encounter March 2023

日没1時間後の西の空。木星と金星の表示が重なってしまっている。

ステラリウムにより作成

日没1時間後の西の空。ステラリウムにより作成

5月22日(月)〜24日(水)Mars-Moon - Venus Sunset Conjunction (Beauty Without Borders Photo Campaign) 夕空で接近する火星、月。金星を見よう(美しさに国境はない 写真イベント)

日没後すぐ、西の空に輝く三つの天体、火星、三日月形の月、金星が斜めに並んでいるのを楽しんでください。双眼鏡で見ると月の近くにふたご座のポルックスがあるのがわかります。これらを写真に撮ってみるのも挑戦してみましょう。

8月12日(土)〜13日(日)Perseid Meteor Shower Peak ペルセウス座流星群を見よう

ペルセウス座流星群は毎年コンスタントに流れる流星群ですが、今年は月が細い時期で条件が良く、1時間に数十個流れるのが期待されています。

ペルセウス座流星群の輻射点。ここから離れた方向を見た方が経路の長い流星を見ることができる。ステラリウムにて作成

10月15日(日)Annular Solar Eclipse 南北アメリカ金環日食

この日、南北アメリカを斜めに横切る形で、金環日食を見ることができる場所が移動していきます。また、この付近では部分日食を見ることができます。日本では、みることはできませんが、各地で行われるであろうWeb中継に期待しましょう。

12月13日(水)〜14日(木)Geminid Meteor Shower Peaks ふたご座流星群を見よう

こちらも毎年コンスタントに流れる流星群ですが、今年は新月近くで、非常に条件が良く、今年一番流れるであろうと期待されています。是非、観望しましょう。

ふたご座流星群の輻射点。14日未明には空高いところに上がるので、流星の見える数が増える。ステラリウムにて作成