宮嶽谷戸で園児と楽しむ米作り

東部地区環境市民会議学習会 2018.3.24

里山農業クラブ 柚木

基本理念 “農なくして里山なし”

里山農業クラブ

堀之内地区で後継者がなく荒廃した田んぼ、畑、雑木林を地権者から借り受け整備、再生し、環境保全することを目的とした団体で、活動して18年目になります。私たちは、自然循環型農業を実践することが里山を守ることの基本と考え、米作り、野菜つくり、雑木林の整備、生物及び貴重の植物の保護、そして、篠竹を活用したメカイ(目籠)作りに取り組んでおります。

なお、活動している地域は、平成21(2009)年3月26日に東京都が指定した「八王子堀之内里山保全地域」の一部であります。

Miyatame_Yato_Rice_Paddies.pptx

写真で見る「田んぼの学校」の一年

里山農業クラブメカイ保存普及会

メカイは、シノで編む六つ目編みのザルやカゴで、八王子で生まれ・育ち、南多摩一円に広がった地域固有の民俗技術・伝統技能の一つです。

メカイは、江戸時代後期の文化年間(1804-1817)に宇津貫村(現八王子市みなみ野)で生まれ、江戸末期の慶長年間(1848-1854)に中野村(現八王子市東中野)の田口久兵衛が由木地区に伝え、その子久衛門が改良を加え、広く使われるようになり、由木地区における重要な地場産業として栄えていきました。その後、多摩市(落合)や日野市(程久保)、さらには町田市、稲城市など南多摩一円に広がり、大きな産業となっていきました。

しかし、昭和30年代になるとプラスチック製品に取って代わられ、産業としてはすたれてしまいました。今では、技術保有者も非常に少なくなったこの八王子生まれの民俗技能を、里山保全活動の一環として継承し、普及させ「無形民俗文化財・民族技能」の指定を目指して活動しております。

文化センター、郷土資料館等が開催する講習会への講師派遣や由木中央市民センターまつりへの参加、フラワーフェステバルへの参加・販売にも取り組んでおります。

ECOネット東京62:オール東京62市区町村共同事業 みどり東京・温暖化防止プロジェクト

第90回「メカイづくりでシノダケを利用して篠竹の増殖を防ぎ、山里の耕地を守る(里山農業クラブ)」

http://all62.jp/ecoreport/90/01.html

東京都における環境活動事例として、里山農業クラブ・メカイ保存普及会のメカイ作り活動を紹介している。