落ち葉でアート
平成30年度 安城市立錦町小学校 授業
平成30年8月3日、愛知県三河教育研究会造形部実技講習会で私が考案した紙版画技法を紹介しました。その技法を使って授業が行ったというご報告をいただきました。
「落ち葉でアート」という題材。アルミホイルコーディングの技法を使って落ち葉で動物を作ります。そのままでは落ち葉を版にして刷るとることは難しい、この技法があったからこそ可能になった題材だと言っていただきました。
「落ち葉でアート」
授業を実践された安城市立錦町小学校教諭鈴木珠美先生のコメントです。
2学期に小学校1年生で実践してみました。
テーマは「落ち葉でアート」です。
落ち葉と画用紙を使って、ペンギンやクマなど生きものの
紙版画を作りました。(20cm×20cm)
作った版をアルミ箔でくるみました。(落ち葉を使えることが画期的でした。)
それを水性版画インクで刷りました。
子どもたちはタンポでインクを付けたり、足踏みしたり、ワクワクしながら、出来上がった作品をめくることができ、大喜びでした。
自分で摺り上げることは楽しいものなんだなと改めて思いました。
刷りあがった作品は、クーピーで彩色しました。
版づくり2時間、刷りに2時間、彩色に1時間で合計5時間です。
安城の作品展が文化センターで行われ、子どもたちの作品を出展することができました。新しい技法に興味を持ってくれる先生方もたくさんいたことをご報告させていただきます。
1年図工 おち葉でアート 実施要項
<準備するもの>
・落ち葉(イチョウ・桜の葉などきれいに写る)
・作品台紙(20センチ×20センチ)板目厚紙
・アルミホイル
・版画用紙
・インク(水性インク:裏から絵の具でインクを塗るには中性インクの方がよいかと思うのだが、学校にあったものを使ったので)
・パスティック(手軽なのと、インクがにじむため)
・画用紙(台紙につけるもの)
<指導過程>
・落ち葉を拾って、画用紙と落ち葉で生き物をつくる・・・・1時間
・スプレー糊を吹いて、アルミオイルで包み、こする・・・1時間
・版画を刷る・・・・・2時間
・パスティック(クーピー)で表から色を塗る。葉脈が消えないようにやさしく重ねるように・・・・1時間
・鑑賞会・・・1時間
<版画の摺り方>
①教師が版画トレーにインクを入れ、ローラーで均等にする。
②トレーの上を、児童はタンポで10回トントンとたたく。(インクを付ける)
1回目→→→→→→→
2回目→→→→→→→→
3回目→→→→→→→→
4回目→→→→→→→→
③教師が黒板でトントントンと見本を見せ、児童は1回目という感じで一緒にやっていく。
④下まで行ったら、版画用紙をかぶせ、足で踏む
⑤そうっとめくる。
⑥2回目からは自分でやる
(1回目にインクが付いているので、つけすぎなくてもきれいにインクが付くようです。)
板 書
児童作品