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アマゾンの外れないリヤハブ問題
アマゾンの後輪ハブが外れない問題。過去の整備で締めつけすぎてクラウンナットが削れてドライブシャフトに金属カスがこびりついていることが多い。外した時の記憶で再び過大に締め付け過ぎる連鎖が続く。 外れたらシャフトをダイスでクリーニングしてナットは新品にする。取り付ける時はグラファイトグリスを塗って11-14Kgmで止まるところまで締め付けて、次のロックピン穴まで回して止めてロックピンを入れて留める。意外に締め付けトルクが小さいのに注意。 同時にシャフトベアリングを交換することも多いと思いますが、交換時には奥に適切なシムを入れてベアリングを壊さないように。
テーパーベアリングとバックプレートシム調整
リヤホイールテーパーベアリングのカラーとニードルベアリングの隙間は内外で0.05mmずつの合計0.10mmにする。
そのためには新たに取り付けたホイールベアリングと取り付ける受けの段差をノギスで測りその数値に0.10mm足した厚さの「調整
シム」を挟む。たとえば段差が3.00mmだったら3.10mm分の厚さの調整SIMパネルを挟む。
大川号。乗り始めにリヤホイールベアリングから異音がしており、交換した。しかし半年乗ってると同じ症状が発生した。
整備工場に持って行くと、なんと調整SIMが入ってなかった。そのような付け方をするとテーパーベアリングは無理矢理押しつけられているため、割れたり変形してすぐにダメになる。実際半年くらいですぐにダメになっていた。調整SIMの手配に時間がかかるだろうから適当なブリキ板やコカコーラの空き缶で調整SIM代わりの物を作って入れてくれたと聞く。厚さが確保できればもちろんOKだ。
リンク先は手順の良いリヤハブ外し、リヤホイールベアリング交換。https://www.youtube.com/watch?v=6ujncqa9_po
アマゾンのオーバーヒート問題
キャブ車は暑い夏にエンジンルームでガソリンが揮発してしまいエンストを起こしやすいのですが、その対策についていろいろと記載しておきます。
どうしてパーコレーションが起こるか
ガソリンが揮発するから
ガソリンは常温でも揮発しています。
熱を受け取る
アマゾンのガソリンは以下のような経路でエンジンに入ります。
1)ガソリンタンク
2)燃料パイプ(鉄)
3)燃料ホース1
4)燃料ポンプ
5)燃料ホース2
6)キャブレター
7)インテークマニホールド
熱源
1)ガソリンタンクは地面のアスファルトの熱で熱せられる。
2)インマニやキャブレターは直下にあるエキマニ・マフラーの排気熱で熱せられる。
3)燃料ホース1以下キャブレターまでは走行中のエンジンの熱・ラジエターからの熱・クーラーの熱・外気温などで熱せられる。
何が起こるか
熱を受け取る対象の1−7までのすべてでガソリンは温められます。ガソリンは常温では液体ですが常に揮発しています。そこに熱が加わると揮発が多くなり、一定の温度より高くなると沸騰した状態になります。沸騰するとガソリンは体積が非常に大きくなり燃料を送ることができなくなり、キャブレターは適正な混合気を作れなくなります。適正な混合気が作れないとエンジンは爆発を継続することができなくなりエンジンが息継ぎをはじめ、やがて止まることになります。
このときキャブから送られている混合気は濃いのだという話です。エンジンが止まるとさらに揮発は進みエアクリーナの中も揮発したガソリン蒸気が充満します。燃料ホースの中は蒸発したガソリンによって押し下げられ燃料タンクに向かってカラの状態になって行きます。エンジンを再起動しても加熱した燃料ポンプ・燃料ラインやキャブレターにガソリンが触れると次々に揮発して行きます。
消極的対策
パーコレーション対策の消極的な方法をいくつか考えてみました。
・暑いときには乗らない
・クーラーをつけない
・パーコレーションを起こしたら休む
暑くないとき
暑くないときにパーコレーションを起こしたという話はあまり聞きません。
クーラー
クーラーを全開にすると放熱器であるコンデンサーへ送られたガスは80度になります。それがコンデンサーで冷やされて60度になります。コンデンサーに電動ファンをつけてエンジンルームに押し込むと気温+20度の熱気がラジエターに当たるようになります。冷却水の温度が仮に90度でラジエターに入るとして、気温が35度だとすると、クーラーをつけなければ温度差は55度ありますが、クーラーをつけると35度しか無いことになります。
休ませる
一度パーコレーションを起こすと道端に停めて冷やしてもなかなか冷える物ではありません。走っていると冷えるのですがエンストしてたら走れません。昭和の箱根ではボンネットを開けて冷やしているのもたまに見かけました。
積極的対策 ハード的な対策
ハードウェア 特にアマゾンの場合
ラジエター熱(プラスコンデンサー熱)
1)燃料ホースをファンの後ろに通さない。ラジエターの上あたりを通す。フロントグリルとラジエターの間を通す(事故時にホースが切断されるという意見があります)
2)燃料ホースに断熱材を巻く エアコン配管用の高度断熱ホースで巻く
3)キャブレターにヒートガードをつけてラジエターからの熱風を受けないようにする(アマゾンの純正部品にもあります。冬場の過冷却を防ぐためだという説もある)
4)増設電動ファンをつけない。または低速走行中には回さない。
エキマニの高熱からキャブを守る
1)エキマニに断熱材を巻く 管理人は鋳鉄のエキマニにバンテージを巻いておりました。断熱効果は非常に高かったのですがやがて鋳鉄のエキマニはポッキリ折れてしまいました。詳しい人に聞くと当たり前のことだと言われました。でも折れない人もいます。
2)エキマニとキャブの間に大きなヒートガードをつける 輻射熱と熱気の両方を防ぐことができそうです。
3)インマニガスケットに10ミリのインシュレータを使うとインマニとキャブの断熱ができる。
強制冷却
1)キャブレターに直接放水して冷却する。
ウィンドウォッシャー機構とシャワースプレーノズルでキャブレターに水をかける。管理者はキャブレターの温度を測っていて60度を越えると50度に下がるまでスプレーするようにしています。
2)キャブの電動ファン
キャブに外部の冷気を当てるためのダクトファンとダクトをつけて冷却します。
3)エアクリーナのエアーはエンジンルーム内の熱気で無く外部から引き込む
4)ガソリン冷却器をつける ベンツなどでよく見かけられるクーラーガスを使ったガソリンとの熱交換器をつけて冷やす。
エンジンルームの廃熱
1)エンジンルームの上側からダクトファンで床下に熱気を放出する。
2)アンダーガードをつける ラジエターからオイルパンの後ろくらいまでアンダーガードをつけると走行中の空気が整理されてエンジンがよく冷える
3)ボンネットヒンジにスペーサを入れてボンネット後端を持ち上げることで走行中には外気を吸い込ませ、停車中には排気させる。
燃料ポンプ
1)燃料ポンプはエンジンに取り付けられていて常にエンジンの熱さとなっている。そこにガソリンを通すためガソリンが熱くなる。電動ポンプにすればエンジンと分離できる。電動ポンプはガソリンタンクの横につけることで搬送効率も良く静音でエンジンルームの熱の影響を受けない。
2)キャブレターの燃料ホースを行き止まりにせず、燃圧調整バルブをつけて余剰のガソリンは燃料タンクに戻す。またガソリン蒸気が発生したときにはチャコールフィルターを通して排出することでエンジンを止めているときのパーコレーション問題を軽減できる。
極的対策 ソフト的な対策
パーコレーション問題の原因はキャブにだけあるのではない。
ラジエターから放熱される熱気が「メカニカルポンプ・燃料ホース・途中に増設した保熱性の高い燃料フィルターなど」に当たりガソリンを加熱して行く。
軽いパーコレーションについては運転テクニックなどで乗り越えることができるという。
加速ポンプのあるキャブではバタバタとアクセルペダルを踏んでやるとガソリンが大量にキャブ内に噴射される。このガソリンによる揮発熱でキャブを冷やすという。かぶらないようにしないといけない。
SUキャブでもうまくアクセル操作をするとサクションチャンバーを引き上げてジェットからガソリンを噴出させてすぐにペダルは戻して回転は上げずにキャブを冷やせるという。