Reveromycin AはG1期停止、がん細胞形態の正常化を指標に単離・精製された化合物であり、酵母を用いた解析により、その標的分子がisoleucyl-tRNA synthetase (ILS1)であることを明らかにした(10)。最近本薬剤が破骨細胞特異的に細胞死を誘導することを見出し、ヒトにおける標的分子が同一か否か、細胞死の機構解析などを行っている。また骨粗鬆症薬への臨床開発に向けた動物実験(川谷基礎特別研究員)や、大量培養生産を志向した生合成研究(関山特定協力研究員)が行われている。
10. Miyamoto, Y., Machida, K., Mizunuma, M., Emoto, Y., Sato, N., Miyahara, K., Hirata, D., Usui, T., Takahashi, H., Osada, H. & Miyakawa, T. J Biol Chem 277, 28810-28814. (2002)