書籍発行事業

東京三組では聞法会の講録の書籍化事業を行っています。シリーズで出版しているのは「ni-sam(ニシャム)」です。「ni-sam」とは古代インドのサンスクリット語で「知覚する・聞く・学ぶ・知るに至る」の意です。法を聞くことを一人一人の歩みとする願いのもと、「ni-sam」と名付けました。

ni-sam(ニシャム)vol.4

東京三組門徒会主催の「真宗門徒の集い」平成27年の全講義の書籍化です。佐野明弘先生(石川県光闡坊住持/東本願寺同朋会館教導)によるご講義3回分が収録されています。テーマは「礼拝・聞法・正信~念仏申す生活を~」です。東京三組の教化テーマであります「礼拝・聞法・正信」をご講義のテーマとさせていただきました。先生は全3回を「礼拝」「聞法」「正信」に1回づつに分けてお話しくださいました。

《本文より》親鸞聖人に聞くと「礼拝(らいはい)」というのは、できるかというと、形はできるけど心は「礼拝」にはなりません、と言われるはずです。けれども「礼拝」ができないところに真実の「礼拝」に出遇うことがあるのです。自分にはできないけれど「礼拝」というものに出遇うことがある。

前書き「長く大夢に寝ねて」/青山満

定価 500円(送料別) A5版・152頁 2021年10月5日発行

ni-sam(ニシャム)vol.3(在庫切れ/再版未定

第3号は兵庫県の淡路島からお越しくださいました望月広三(本名)先生の講義録です。実は先生とは東京三組門徒会がご本山の奉仕団として参加したときに同朋会館教導としてご講義をご担当くださったご縁から、「もう一度、先生のお話をじっくりと聞きたい!」というお声から「真宗門徒の集い」のご講師をお願いした経緯があります。3年間9講座をお受けいただき、熱のこもったお話をお聞かせくださいました。

《本文より》苦の正体は結果ではなく、結果を求める心ですね。結果はおのずから付いてくる、とよく言われますが、理屈でわかってもどうしても結果にとらわれます。それが人間ですよ。

前書き/小林賢勝

定価 700円(送料別) A5版・146頁 2020105日発行

ni-sam(ニシャム)vol.2

東京三組門徒会主催の「真宗門徒の集い」平成26年の全講義の書籍化です。佐野明弘先生(石川県光闡坊住持/東本願寺同朋会館教導)によるご講義3回分が収録されています。テーマは「なぜ南無阿弥陀仏なのか」です。サブテーマは「釈尊から聖人に伝わった南無阿弥陀仏を私たちはどうどういただき、どう活かせばよいか」です。佐野先生2年目のご講義はこのサブテーマについて「困った」といわれて始まりました。しかし、私たちは南無阿弥陀仏に何度、この問いをぶつけてきましたでしょうか。

《本文より》本当に生ききりたいのではないのか。と、「いのち」そのものが宗教心となって私たちにはたらきかけてくる。そういうものに押し出されて、実は今日ここにおいでになったんです。

前書き/西尾朋央

定価 500円(送料別) A5版・128頁 20181210日発行

ni-sam(ニシャム)vol.1(在庫僅少)

記念すべき東京三組書籍発行事業第1弾です。東京三組門徒会主催の「真宗門徒の集い」平成25年の全講義の書籍化です。佐野明弘先生(石川県光闡坊住持/東本願寺同朋会館教導)によるご講義3回分が収録されています。テーマは「釈尊が現代に伝えたかったこと」です。東京三組門徒会の方々と議論を重ねてテーマを決めたものの、佐野先生は「何を聞きたいのか」重ねて私たち自身へ再度問いかけられます。その心の根底に迷いの根源があることを、気づかしめられた3回のご講義でありました。

《本文より》どうしても聞かねばならないという、自分の中に必然性があるのか。どうしても仏法において救われなければならない、そういう課題を抱えているのか。どうですか、そうすると、困りましたね。

前書き「発刊にあたって」/青樹潤哉

定価 500円(送料別) A5版・118頁 2017721日発行