無倦の会

真宗基礎学習会として2017年に発足しました学習会です。まずは『教行信証』を原文・現代語訳を読む輪読会という形から始まり、2018年から『涅槃経』へ移行して進めてまいりました。

入門から少し歩みを進めて、直接、親鸞聖人のお書きになった文章、大乗経典の経文を手に取って読んでみることを基本としています。

聖典を読んでみよう!から始まりました。

2017年は真宗聖典『教行信証』(東本願寺)、解読教行信証(上)(東本願寺)、教行信証現代語訳(本願寺出版)を交互に読みました。形式は毎月、集まって(会場:善仁寺)の輪読という形です。

2018年は『大般涅槃経』(南本版)の読み下し文、『ブッダ臨終の説法/完訳大般涅槃経』田上太秀著(大蔵出版/現在絶版)、『現代意訳大般涅槃経』原田霊道著(書肆心水)を交互に読みました。2020年より新型コロナ感染症感染拡大により、休会中 。

参加者は組内僧侶の方々、組内ご門徒の方々で少数ですが会後は懇親会もあり、難しく、楽しく学ぶ会です。

無倦の会主催聞法会「涅槃経講義」

『涅槃経』を読み始めて、まだまだはじめの方でありましたが、水嶋聡先生(高田教区/光徳寺住職)をお招きしてご講義をいただきました。
輪読をしていると、どうしても内容ばかりを追うことで手一杯になっていしまいます。経典は何をわたしたち伝えんとするのか、水嶋先生のお話で改めて立ち返る機縁となりました。
ところで、無倦の会で『涅槃経』を読むこととなったのは、最初に読んだ『教行信証』の信巻に取り上げられている「王舎城の悲劇」の内容にもっと触れてみたいということでした。今回のご講義では、こちらに触れてくださいました。

※なお、このご講義の内容は書籍化しております。善仁寺発行の「大悲」第3号に掲載しております。ご購入は下記善仁寺公式ウェブサイトよりご連絡ください。

使用テキスト(貸出用もあります。数に限りがございます。市販されている本については参加者各位でご用意ください。)

真宗聖典
東本願寺出版
浄土三部経や親鸞聖人著作、蓮如上人著作など、必携の書です。

解読教行信証(上巻)
東本願寺出版、教学研究所編。教行信証の現代語訳と語句の説明。※下巻は未発行です。

顕浄土真実教行証文類現代語版
本願寺出版。本願寺派(お西)製作の『教行信証』現代語版です。語句の説明もついています。

大般涅槃経
昭和新纂国訳大蔵経/名著普及会による漢文書き下し文をベースに自作したテキストです。

ブッダ臨終の説法
田上太秀著(駒沢大学名誉教授)。全4巻で涅槃経(北伝版ですが)の現代語訳本です。非常に丁寧で正確な訳本です。
※絶版。再版未定。特に4巻が中古でも入手困難です。

現代語訳大般涅槃経
原田霊道著。書肆心水社。南伝版の涅槃経の抄訳本です。意訳されている部分が多く、大雑把な内容をつかむにはいいと思います。