田丸忠さんは北海道北見市で70年近くアート活動を続け、抽象・具象の垣根をまたいで北海道のアートシーンを盛り上げました。モダンアートからミニマリズムへと模索しながら「次の新しいアートとはなにか」を問い続けた姿勢が、たくさんのアーティストに影響を与えました。それらの記録を残し、ネットの世界に「田丸忠美術館」を構築したいという願いがあり準備をしていましたが、2022年の12月に逝去されました。遺志を大切に「田丸忠アートワーク保存会」を立ち上げ、ホームページを記録いたします。
記録の集約にあたり、田丸忠さんの良き友である芸術家仲間たちのご協力により、貴重な新聞記事や掲載文、パンフレットなどのデータの収集ができましたことを厚くお礼申し上げます。
シルクスクリーンは孔版画です。孔という文字の通り、穴を通してインクを印刷します。版面を作る材料にシルクを使うのでシルクスクリーン版画と言われています。シルクはお値段が張るので、比較的安価なテトロンメッシュという布が使用されることも多いです。テトロンメッシュでも織り糸の数が多いものがより細かな表現に向き、織り糸の数が少ないものは少し目が粗い印象になります。これを木枠またはアルミ枠に布がきつく張った状態で止め付けます。この布目を隠し、インクが通らない部分を作ります。隠されていない部分は(穴になり)インクが通ります。このときの布目の隠し方は感光法、フィルム法、カッティング法などいろいろあります。版にインクをのせ、スキージー(大きなゴムベラのようなもの)で穴にインクを押し出して印刷します。
作品の著作権は田丸忠に属します
作品の使用権は田丸尚が所有します
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