1 墨字で本を読む
(1)文字を拡大する。
①ルーペを使う
通常の本をルーペで拡大して読む方法で、もっとも簡単な工夫の一つです。ルーペには様々な形状や大きさがあり、拡大率もそれぞれですので、自分の見え方や使い方に合ったルーペを選ぶことが大切です。
■ルーペ選びの主なポイント
・拡大率とレンズの性能
自分の見え方に合った拡大率を選ぶ
周辺部のゆがみが少ない性能の良いレンズが見やすい
円形や角形のレンズがある
・本体の形状と大きさ
手持ちタイプや机上置きタイプなどがある
大きな手持ちルーペやコンパクトで持ち歩けるものまで様々
・LEDライト付きが便利
・値段
子供用の虫眼鏡や有名メーカーの高価なものまで値段はいろいろ
レンズの性能がよいものは比較的高価な場合が多い
・近年は「電子ルーペ」も選ぶことができる
【参考ページ】ルーペスタジオの拡大鏡メーカー紹介
②拡大本で読む
拡大本とは文字の大きな本のことです。ボランティアのみなさんが、見えにくさのある方々のために手作りしてくださっています。文字の大きさは様々で、以前はみな手書きでしたが、近年はパソコンでの処理が一般的です。点字図書館や視覚特別支援学校などにありますが、冊数が少なく、読みたい本があるとは限りません。
③拡大読書器を使う
・文字を画面に大きく映し出す装置です。
・据え置き型の大きなものから、持ち歩ける小さなものまで様々な機種があります。
・拡大率を調整して見やすい大きさで文字を読むことができます。
・単純に拡大する他、白黒、白黒反転など、見え方に合わせて表示色を工夫することができます。
・機種によっては縦線や横線など、読む際のガイドを表示できるものもあります。
・写真に撮って記録できる機種もあります。
④パソコンやタブレットを使う
・パソコンやタブレットは画面で文字を拡大して見ることができます。
・特にタブレットは、固定することができれば前述の拡大読書器のように利用することも可能です。白黒反転などの機能も使えます。
・タブレットで電子書籍を読む場合も、文字を見やすい大きさに調整することが可能です。