現在、企業等で就労しているが、見えない、もしくは見えにくくなってきて仕事に支障があるという場合は、静岡障害者職業センターもしくは浜松NPOネットワークセンターからジョブコーチという専門職を派遣してもらい、職場環境の改善やコミュニケーションに関する支援を行ってくれます。
障害のある方の就労を支援する「障害者就業・生活支援センター」は、障害のある人の仕事に関すること、生活に関することを一体的に支援する専門機関です。静岡県下8ヶ所に設置されています。
また、地域のハローワークにおいて相談員(職業指導官、就職促進指導官)が、その方の自己理解を助けながら希望職種、スキルなどの相談内容をふまえて職業紹介を行っています。その際、手帳の有無は問いません。
就労を希望する障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの提供を通じ、一般就労に必要な知識・能力を養い、本人の適性に見合った職場への就労と定着を目指します。
一般企業への就職が困難な障がい者に就労機会を提供するとともに、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障がい福祉サービスを供給することを目的としています。障がい者と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障するしくみの"雇用型"の障がい福祉サービスです。県内には視覚障がい者に特化もしくは中心としたA型事業所はありませんが、A型事業所を利用している視覚障がいの方はおられます。
就労継続支援B型は、年齢や体力などの面で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。作業の対価である工賃をもらいながら、自分のペースで働くことができます。
県内には視覚障がいの方を中心とした事業所がいくつかあります。
見えない、見えにくい方のための事業所。静岡駅からも徒歩5分ほどの好立地にあり、手作り品のほか、軽作業を行っています。どの作業も視覚に障害があってもできるように工夫しています。そのほか、視覚障害者用補装具・日常生活用具の申請のための見積書発行、販売だけでなく、各種機器の体験会や実際に使えるようにするための指導も行っています。
浜松市内に2か所の事業所があり、いずれも視覚障害者中心の事業所です。白杖や点字印刷物等、視覚障害者の使うものを自分たちの手でつくることをしています。
また中途視覚障害の方の居場所として作業だけでなく、イベントやレクリエーションも行っています。
見えにくい方にとって、職場の環境(明るさや物の配置など)を整えることは、業務の効率性だけでなく、その方の精神的なストレスの軽減にとっても大変重要になってきます。お困りの方がおられたらジョブコーチや歩行訓練士などの存在をお伝えください。
また視覚障害者を中心にした福祉的就労の場は仕事だけでなく、情報の入手、メンタルケアの面でも居場所としての役割があります。必要な方にはご紹介をお願いします。