植物の形は,細胞の外側にある細胞壁の構造で決まります。細胞壁には、硬い部分と柔らかい部分が存在し、植物の形は、細胞壁の硬い部分と柔らかい部分を、組み合わせることで不複雑な形を作り出しています。私の研究室では、細胞壁の硬い部分と柔らかい部分がどのように形成されるかについて、分子生物学、細胞生物学的な手法を使って研究しています。
具体的には、細胞膜のリン脂質の一種である、フォスファチジルイノシトール3, 5-2リン酸を作る酵素であるFAB1の機能を、モデル植物シロイヌナズナを用いて解析することで、植物の形つくりの謎に迫る研究を行っています。