MACアドレスを調べる(機器管理台帳を整理する)
ネットワークに接続する機器、つまりLANケーブルを挿す、またはwifiなどにつなぐ機器にはそれぞれMACアドレス(物理アドレス)と呼ばれる番号があります。
例えば、プリンタ、NAS、アクセスポイント、ルータ、PC、タブレット、AppleTV・・・などなど、ネットワークにつながる機器すべてです。
1台につき1つのMACアドレスが製造元のメーカーによって割り当てられていて、このアドレス(番号)は世界に1つだけです。
絶対に重複することはありません。
同じ型のプリンタが何台もあるときに、どれがどれだか区別がつかなくなってしまうということを防ぐためにもMACアドレスをきちんと把握しておくことをおすすめします。また、ネットワークにこの機器がつながっているかどうか確認することもできます。
今回はそのMACアドレスの調べ方、そして機器管理台帳を整理した話を紹介したいと思います。
まずはこちらをご覧ください。これが私の所属する学校の機器管理台帳(PC以外)です。
ひどいものです。IPアドレスが抜けていて、MACアドレスなんて1つも調べていない。
メーカー名でNECのことを日本電気と書いているのもナゾ過ぎます。オタク披露するな。
こんなずさんな機器管理台帳で適切に機器を管理できるわけがありません。
実際、どのIPアドレスが使われているか、あのプリンタのIPアドレスは何番か、いちいち前任者に聞かなくてはならない、もしくは前任者もわからないという非効率を生んでいました。
そこで、まず行ったのは、この機器管理台帳に載っているIPアドレスとその機器名が正しいかどうかを確認することでした。
コマンドプロンプトを開いて、
arp -a
と入力してEnterキーを押します。
すると、このように同じネットワーク内の機器のIPアドレスとMACアドレスの一覧が表示されます。(電源が入っていない機器は表示されないので注意)
これを見て、載っているIPアドレスが使われているかを確かめました。
それから、MACアドレス(物理アドレス)を使ってその機器の製造メーカーを調べました。
このサイトにMACアドレスを入力すると、どのメーカーの機器であるかがわかります。
しかし、メーカーを特定するまでだけで、型番やプリンタなのか、アクセスポイントなのかなど種類はわかりません。
ここまでで機器管理台帳と照らし合わせながら、IPアドレスとその機器のメーカー名が正しいかどうかをチェックしました。
このあとは地道に足を使うしかありません。
ネットワークにつながれている機器を1つずつ見てまわり、MACアドレスとIPアドレスを確認していきます。
MACアドレスは機器の背面、製造番号などのシールが貼られている部分に大体表示されています。
IPアドレスは機器の液晶モニタを操作して確認するか、リース業者が納品してセットアップもしてくれている場合はシールで表示されているかと思います。
このプリンタの場合は背面の左下にありました。
F481393E2864というこの番号がMACアドレスです。
※このプリンタはネットワークから外しているので、MACアドレスを修正せずに例示しています。
機器管理台帳を印刷して持って、地道に校内を歩き回り、1台1台確認していきました。
そしてできました!現時点で使われている機器のみを取り上げ、整理しました。
元々30台記載されていたうち、使われているのはなんと16台しかありません。その他は廃棄予定のものばかりでした。
しかも機種名や置かれている場所の記載が違っているものもいくつかありました。本当にヒドイ管理です。
これでネットワークの管理がやりやすくなります。あースッキリした!
こういう台帳をきちんとまとめていないから、わかる人にしかわからないという非効率、いざというときの混乱を生み出してしまいます。普段から意識して管理していきたいものです。