さやま水防検 公式webサイト
笹井堰は最大時
越水まで約40cm
霞川合流部 鵜ノ木運動公園は
約1mの冠水
田島屋堰付近の遊歩道
広瀬地区 水富用水吐出口
本富士見橋右岸側
穿掘と旧排水溝による崩壊
奥富堰 右岸側は越水氾濫
奥富用水取水口の崩壊
奥富堰 左岸側は水富用水
吐出口が大規模崩壊
奥富運動公園入り口付近
排水口による崩壊
狭山市内入間川の状況:降水量と水位
降水量計:新富士見橋 381mm/72h 笹井377mm/72h 浸水想定降水量 573mm/72h。 ・・・浸水想定降水量の66.5%の雨量だった。
時間最大降水量 入曽43mm/h ・・・50mm/hを超えなかった。
入間川の最大水位:49.21m ・・・氾濫危険水位まであと48cmだった。
参考:入間川の待機水位48.40m 氾濫注意水位49.10m 避難判断水位 49.23m 氾濫危険水位49.69m
霞川の水位は台風15号を超えていた。68.95m(15号68.25m)
入間川の標準水位と最高水位 狭山市気象観測サイト +埼玉県川の防災情報による
入間川新富士見橋水位: +3.2m(49.21m)
霞川水位: +1.5m
入間川氾濫の危険性
狭山市域の入間川では大きな氾濫は発生しなかったが、危険な状態であったと推測される。特にリスクがあると考えられる箇所は以下の通り
笹井堰は最大時越水まで約40cmだった。笹井堰が越水すれば水富用水を通じ浸水想定の無い西部水富地区全体が浸水する可能性がある。
広瀬橋左岸上流用水排出口付近は堤防自体が約1m低くなっている。
上奥富堰左岸用水排出口付近は、堤体崩壊が始まっていた。奥富堰の強度も含め大きな影響がでた可能性がある。
右岸霞川出合付近は最大時1mの冠水。霞川周辺は砂礫層で軟弱であり霞川の堤体崩壊があると、鵜ノ木地区は堤内でも浸水する。
右岸田島屋堰付近は遊歩道の下から大きく穿掘があった。古いパイプまたは流路が埋設されていたようだ。
右岸本富士見橋下。河川湾曲部であり本流で唯一堤体の穿掘があった。埋められた古い雨水排出口付近の崩壊と連担していた。橋の強度も含め危険箇所だ。
右岸昭代橋下流から奥富堰にかけて、堤防の高さが不十分。一部越水が見られた。
右岸上奥富堰、奥富用水流入口付近の崩壊と小規模な越水氾濫。イオン駐車場付近まで冠水。
奥富クリーンセンター入り口手前に用水排水路があり、遊歩道が下から崩壊した。
⇒中小河川や農業用水合流部が複数崩壊している。西日本豪雨時倉敷市真備町でも逆流による氾濫被害が用水や小河川の合流部から始まっている。合流部の対策は、これまでの治水設計を超える豪雨対策の一丁目1番地。脆弱個所の原因を解明し対応策を考える必要がある。
不老川の標準水位と最高水位 狭山市気象観測サイト +埼玉県川の防災情報による
不老川入曽橋水位: +2.5m
不老川氾濫の危険性
不老川も台風19号では大きな人的被害は無かったが、脆弱な部分を浮き彫りとした。
入曽調整池の越水氾濫。
中原橋、不老荘前付近の穿掘と越水。
しいのみ幼稚園付近の穿掘。
新設の東山王橋付近の崩壊。
現在計画に基づき不老川の河川改修護岸強化が行われている最中だが、本来ならこれを期に設計雨量の再検討も必要だ。
久保川 加佐志地区の状況
狭山台調整池は越水は無かったが、2mを超える水深となった。
高橋クリーニングから数十m上流から道路冠水があった。
狭山市内被害状況まとめ
道路の通行止め: 10箇所
各地河川敷き運動公園設備破損: 鵜ノ木 柏原 広瀬 笹井
堤体破損: 本富士見橋右岸 奥富堰右岸・用水取り入れ口、左岸柏原側用水放出口崩壊
遊歩道損壊: 右岸田島屋堰付近 下諏訪本富士見橋下 奥富公園入り口 左岸笹井堰下流 柏原奥富堰付近
奥富用水: 床下浸水1件
柏原前川用水: 溢水、智光山公園南側
内水溢水:水富地区 他
その他の被害 床上浸水 2件 床下浸水 8件 倒木 8件 農業被害 24件 公共施設被害 40件