さやま水防検 公式webサイト
*災害時要援護者とは・・・障害者、高齢者、妊婦、子供、外国人などです。
狭山市水害ハザードマップ(令和4年度版)を視て、自宅の位置が、浸水想定区域か河岸流による家屋倒壊の危険区域か、または土砂災害警戒・特別警戒区域かを確認する。
自宅が3m未満の浸水想定区域か、河岸流による家屋倒壊危険区域か、土砂災害警戒区域・特別警戒区域である場合は、平時からどこに避難するか、どんな方法で避難するか、いつ避難行動を始めるか(避難スイッチ)を決めておく。
浸水想定が50cm以下(又は浸水無し)なら自宅で垂直避難(2階への避難)も考える
50cm以下でも平屋の場合は居場所がなくなる可能性もある。その場合は躊躇無く避難を準備する。
狭山市の過去の洪水浸水被害は殆どが台風によるもの。豪雨災害は台風の接近情報により予測可能。
気象庁の台風情報(中心気圧、大きさ、強度、進路)を確認
中心気圧950hP以下、最大風速50m/s以上の台風(または温帯低気圧)の上陸・接近は危険。
降雨量48時間積算300mm以上は要警戒。
熊谷地方気象台は、台風の埼玉県南部への影響を正式に発表。台風の狭山市接近を予測。
明らかに強大な台風が勢力を維持したまま埼玉県に接近する場合は気象庁が台風の特別警報を発します。雨が降り出していなくても、直ちに避難のプロセスに入って下さい。
災害時要援護者と健常者の家族と共に最低1泊出来る非常持ち出し物品を用意
障害者、高齢者、乳児などの薬、介護用品、おしめなどを準備
最低1食分の持ち出し食料、飲料水を用意 乳児用ミルク、調乳器具類
避難場所の決定。豪雨災害に影響のない親戚、友人の家、可能ならホテルなども考慮。車中泊は災害時要援護者には身体上負担になる。
狭山市水害ハザードマップ(狭山市令和4度版)で示された避難所は地域ごとに収容人数の絶対数は足りません。災害時要支援者は家族と共に行政の十分な支援が受けられるよう、事前に避難場所を相談してください。
時間的ゆとりがあれば家具の避難、特に家電製品は2階に運ぶかコンセントは抜いて棚の上に仮置き。避難時にはブレーカーを落とします。
車両は水深30cm通行不能、50cmの浸水で使用不能になります。車両の事前の退避場所も考える。
家屋の倒壊リスクのある地域の場合、避難が長期化する場合にも備える。(薬、下着、生理用品)
避難は台風上陸の場合は前日、雨降り出し前がベスト
市役所の出す避難準備情報は豪雨の最中や夜間の場合、さらに最悪の場合は遅れることもある。
避難時特に気を付けるべき事
高齢者、災害時要援護者は、行政の避難指示の報を待ってはいけない。開所した避難所に素早く避難。
夜間の避難や豪雨の最中は非常に危険。避難の決断は早めに降り出す前に自分で決めること。
降雨中、車での避難は危険・・・その時50mm/h以上の降雨があれば、局所的に通行止めや車両の立ち往生もあり得る。降り始める前に避難を。
徒歩避難が推奨されており、駐車場は用意されているとは限らない。
移動手段は要援護者の状況を優先する。車両での避難は事前に駐車場所も考えておく。
公民館などの公共施設への避難は事情を説明し早めに事前避難を受け入れてもらう。事前調整。
2024/08/09 文責 さやま水防検 防災士 伊藤彰