狭山市議会請願書
さやま水防検討会 他43名署名
さやま水防検 公式webサイト
さやま水防検討会 他43名署名
請 願 書
件名 狭山市の洪水ハザードマップの見直しと避難対策の強化について
紹介議員 太田博希 印
紹介議員 綿貫伸子 印
紹介議員 金子広和 印
紹介議員 内藤光男 印
紹介議員 衣川千代子 印
紹介議員 田中寿夫 印
紹介議員 西塚和音 印
*原文 自筆 押印
1 件名 狭山市の洪水ハザードマップの見直しと避難対策の強化について
2 請願の趣旨
昨年7月の西日本豪雨は、広範囲にわたり、死者224名行方不明者8名を始めとする未曾有の豪雨災害をもたらしました。国では現在7月豪雨を踏まえ、中央防災会議に於いて調査研究が行われ、避難体制の見直し、避難誘導のあり方など数多くの課題が指摘されている所です。狭山市でも、昨今の特別警戒レベルの豪雨災害に備えて、尊い人命を第一に避難が円滑に行われるよう、取り組まれておりますが、西日本豪雨について振り返り、被災市の現行洪水ハザードマップの課題を整理し教訓としてより強靱な地域社会の実現のための取り組みが必要と思います。
特別警戒レベルの豪雨災害は、地球温暖化が進んだことで、狭山市も決して例外ではありません。人命を第1に、市民の防災意識を促進し、洪水対策強化に取り組むようお願いいたします。
3 要 旨
(1)狭山市入間川洪水ハザードマップの見直し
(2)全市地区計画策定への対応促進と洪水防災体制の強化
4 理 由
(1)狭山市入間川洪水ハザードマップの見直し
入間川が氾濫するような特別警戒レベルの水害を想定するのであれば、洪水ハザードマップは各地区の避難計画の基本であるため、市域全体を網羅される必要があります。被災市の教訓を踏まえより市民に分かりやすい十分な情報提供の為、以下の点を考慮し見直しを行うよう求めます。
考慮されたい事柄
①「想定降雨量」の捉え方の明示 「想定降雨量」を超える前に破堤する場合があること。
②特別警戒レベルの降雨災害を前提とした避難所の設定 洪水時に現実に機能しうるか再検討。
③地区ごとの想定避難人数と避難所収容人数の適正化 必要収容数の確保が出来ない場合の方策。
④広瀬橋上流の浸水想定区域の開示・県へ働きかけ 霞川氾濫の影響。笹井・根岸地区の浸水想定。
⑤破堤危険箇所の明示
⑥市内全域の不老川、久保川等の防災マップ作成と統一 想定降雨量を統一した浸水想定の表示。
⑦内水(浸水)ハザードマップとの統一 想定降雨量を統一して内水(浸水)想定の表示。
⑧有間ダム等の自然調整放流の影響の明示 県・ダム事務所との連絡強化。影響と到達時間。
(2)全市地区計画策定への対応促進と洪水防災体制の強化
7月豪雨災害を顧みて、洪水災害時に一人でも多くの人命を守るためには、高齢者等災害時要援護者対策の強化がどうしても必要です。市民の自覚は元より、より迅速な避難・避難誘導体制の確立にむけ、有効な市内各地区計画の早期策定の為に、以下の点を検討することを提案します。
検討されたい事柄
①災害時要援護者対策に地域を越えた、全市的な取り組みの検討 被災想定区域内の自治会・防災団体も被災想定者という事を前提として災害時要援護者対策を検討すること。既存組織の横の繋がり連携の強化。全市に対応できる市民による地域防災ネットワークの組織化。
②全市地区計画早期策定のための働きかけ強化と方法・方策の蓄積
③豪雨災害時の情報弱者対策強化と情報伝達体制の徹底
④避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告などの発表に備えた担当課のスキルアップ 過去の洪水災害時の天気図など、専門家を交えた研究。的確且つ早めの避難誘導体制の確立。
以上、狭山市議会、議員各位に於かれましては、行政及び市民に十分な働きかけをお願いし、忌むべき洪水災害に備え、より強靱な地域社会の形成に御尽力賜りますようお願いいたします。
上記のとおり請願いたします。
令和1年(2019年)5月31日
請願者 住所
略
氏名
さやま水防検討会 事務局 伊藤彰 印
他 署名捺印者 43名 記載省略
審査結果
令和元年(2019年)6月14日 総務経済委員会 建設環境委員会合同審査 請願採択
令和元年(2019年)6月26日 狭山市議会6月定例会本会議 請願採択