SASANQUA:ホーム
SASANQUA:ホーム
積雪地域でのサザンカ(山茶花)の地植えについて、サザンカの防寒対策やサザンカの好きな環境のこと、サザンカの枝枯れの様子や枝再生の様子、サザンカの挿し木や接ぎ木の話などを書いています。
これらのことは、ネット検索しても具体的なことが出てこないので、雪国で30年間サザンカを育ててきた自分がつくる以外ないかなと思いサイトを作りました。
こちらは雪国というか北国というか降雪地域です。積雪は平年で30cm〜50cmくらいで、時に1mくらい積もる時もあります。
住んでいる所は山形県の内陸部で、山形市を含む村山地方(14市町)とよばれる地域にある、小さな街に住んでいます。山形市中心から車で30分くらいの所です。
サザンカの耐寒温度がマイナス5度くらいと言われている中、私が住んでいる所の1月、2月の一番寒い日の夜の最低気温は、平年でマイナス8度〜マイナス10度くらいで、過去にはマイナス13度という天気予報を見た気がします。
雪国の風景です。サザンカを植えています。2025.2.9日。
朝、玄関から車庫まで来て振り返ったらこんな風景になっていました。雪が60cmくらい積もっています。
雪国でサザンカというイメージがつくように、2025.2.9日の朝の写真を左に貼りつけてみました。
数日前まで雪がほとんどなくて今年は助かっていたのですが、4日くらい前から日本列島が大寒波で、各地で大変なことになっている中、積雪60cmくらいは平気です。
「profile」のページにも書いていますが、私の名前は「sasanqua」と言ってサザンカが大好き人間です。
春は庭に植えてあるピンクの紅花八重ヒメコブシが早く咲かないかと考え、夏はバタフライガーデンを目指してアゲハ蝶に癒され、秋はサザンカが咲くのを楽しみにしています。
このサイトに書かれていることは、雪国でサザンカを育てている人の体験談的な感想になります。
タイトルは「雪国でサザンカを育てる、他」となっていますが、サザンカのことだけですとサイト更新が滞るので、「その他」の部分として各ページの一番下に「sasanquaの庭の話」コーナーを設けて植えている草花などの写真を季節ごとに貼っていくつもりです。
こういう雪国で30年くらい前からサザンカの苗木を植えてきて、過去に10本近く冬の寒さで枯らした経験があります。苗木は50cmほどの鉢物から背丈くらいの根巻苗で、品種は朝倉、御美衣、乙女、緋乙女、富士の峰、等などです。
10年近く育てても、冬の寒さで春先4月初め頃には葉っぱがほとんど落ちてしまい枯れてしまいます。
それでもサザンカが大好きなので、どういう場所だとサザンカが大きく育っているのか、2年ほどかけて10月11月頃に、住んでいる所の辺り一帯を車でぐるぐると走り回り調査しました。近隣市町にも少し車を回しました、15年くらい前の話です。
住んでいるのは小さな街ですが、樹高3mくらいの大きなサザンカは、大体ですが20本くらいしか見つけられませんでした。道路から見える所だけですし全部回っているわけでもないので、もっと細部まで回ればまだあると思います。
やはり大きく育って生き残っているサザンカはあるにはあるのです。背丈くらいの小さな苗木は皆無で、この赤花一重のサザンカ以外まったく見なかった気がします。そのため生き残ったという表現が正しいと思います。あれっ!、ここでサザンカの生垣つくったな、と発見しても3年後くらいにはなくなっています。
よく生垣に使われるというサザンカ立寒や紅サザンカは、雪が降ってくる12月にならないと咲き始めないので、こちらでは雪が積もらない暖かい年でないと咲いているのが見つけられません。でも10年に一回くらいあちこちで咲き始めるので、ここにも、あそこにもあったのか、と発見することになります。
2025年1月現在、この種類のサザンカがある場所に数か所行ってみましたが、どこもつぼみが硬いままで今年は咲かなかったようです。例えば、この山形市にあるサザンカ並木のサザンカは、紅サザンカ類だと思います。サザンカ並木の画像。
生き残っているのが多いということは、この種類は多分耐寒性も少しあるのでしょう。そのため私は、この種類の根巻苗を買ってきてそれを台木に趣味で接ぎ木をしています。
やはり雪国では早咲きのサザンカがいいです。10月下旬から11月初め頃に咲き始めて11月末に満開になっていればベストです。12月中旬頃になって雪が降り始めればサザンカどころではなくなります。
それには、11月初めに咲いているものを見つけて、そのお宅にお願いをして枝を分けてもらうのが一番です。大きくなるのに年数はかかりますが、挿し木などはうまくやれば9割がた根が付きます。
このページのトップ画像にある桃花一重のサザンカは、調査している際に見つけた一番きれいで目立つ花だったので、そのお宅のおじいさんから枝を分けてもらいサザンカ立寒を台木にして接ぎ木したものです。黄色いおしべがすごくかわいいです。
晩秋の寒い時期はやはり桃花か赤花の方が暖かみがありいい感じです。白花だと寒そうな感じになります。
このサイトの中にある画像をクリックすると、全部ではありませんがGoogleドライブに保存してある大きい画像を開くことができます。
ピンクの早咲きサザンカ。散り始め。2024.12.10日。
2011年に早咲きサザンカとして流通しているものを、岐阜県から背丈くらいの根巻苗で購入したもの。今年は少し遅くて11月初旬から咲き始めました。
桃花一重のサザンカ。5分咲きくらい。2024.11.3日。
街の中で大きく育ったきれいな桃花のサザンカを見つけたので、その家のおじいさんから2015年4月に枝先を分けてもらって、サザンカ立寒を台木にして接ぎ木したもの。
この桃花一重の花が晩秋には一番目立ちます。黄色のおしべがかわいいです。
生き残ったサザンカには大体似たような環境下で育っているのが分かりました。それは、「サザンカの好きな環境」のページに詳しく書いていきます。
調査したのは15年ほど前なので、記憶が曖昧なところはありますが、大体20本くらい生き残ったサザンカの品種や花の色の話をすると、このページトップ画像にある桃花一重の木が3本くらい、白花系統も結構残っています、白に少しの赤覆輪もありました。
私は枯らしましたが緋乙女が数本、その他ピンク花一重おしべあり、ピンク花一重おしべなし、等で品種とかは育てたことのある緋乙女くらいしか分かりません。朝倉、富士の峰はなかったです。やっぱりサザンカは黄色いおしべが見えていた方が断然目立ちます。
それから、全部ではありませんがだいたい特徴が似ているなあと感じたことといえば、どれも葉っぱの緑がとても濃くて、薄緑色の葉っぱのサザンカより少しつやつや感や厚ぼったさを感じます。
椿は耐寒性があって、葉は緑が少し濃くて厚みがありつやつやしていますが、椿ほどまではいかなくても少し近い感じがしました。例えば、薄緑色の葉っぱのサザンカとははこんな感じです。
このページのトップ画像にある桃花一重のサザンカは、枝を分けてもらって接ぎ木したものですが、その親木で大木のサザンカの葉っぱの画像はこんな感じです。加工していますが親木の画像です。このくらい濃い葉っぱだと何故か安心します。
例として緑が濃い葉っぱ画像を3つ貼り付けておきます。画像1 画像2 画像3。
寒椿系統だと葉の色が少し濃くて似ている気がしますが、私は寒椿系の朝倉、乙女、緋乙女、富士の峰と全部枯らしていますので、うーん、となります。でも私は根拠はないですが、サザンカを見るとき葉っぱの濃さと厚みを見て、そしてさわってしまいます。椿みたいに厚みを感じるとうれしくなります。気持ちの問題です。サザンカの耐寒性と葉っぱの厚みのことについては、「サザンカの耐寒性」のページでほんの少しだけ深掘りしました。
サザンカの品種名や系統については、「サザンカ現存品種一覧」とネットで検索するとページがでてきます。このページ、ずっと以前から参考にさせてもらっています。咲く時期や生産地が載っているので早咲きかどうかなどを判断していました。
雪国でサザンカを育てるのであれば、第一に早咲き、第二に耐寒性、第三に大きくなるまでは防寒する、かな。でも、サザンカの耐寒性はどれもほぼ変わらないかも知れません。そのため、植える場所の環境を考えたらいいです。
サザンカの話だけですと、サイト更新が滞るので、サザンカを植えてある庭の草花などの紹介コーナーになります。庭には数えきれないほどのいろんな種類の草花が植えてあり、最近は横文字のカタカナばかりで覚えきれません。
夏はバタフライガーデンを目指していて、アゲハ蝶が寄ってくるのを見ると癒されます。そのため、アゲハ蝶が好きな花や、幼虫の食草を植えたりしています。花では、ブッドレア、百日草、バーベナ・ボリナエンシス、アガスターシェ・ブラックアダー、コバノランタナなどの小花が密集しているのが好きなようです。食草としては、ナミアゲハ用にサンショウ、カラスザンショウ、レモン、キアゲハ用にセロリ、パセリ、アシタバを植えています。